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授業中の静寂が怖い「また音が鳴る」臭くないのに止まらない。大人になり知った長年の不調の正体

  • 2026.2.12

静かな教室で「絶対におならをしてはいけない」と念じるほど、意思に反して音が漏れてしまう――。誰にも相談できず、逃げ場のない孤独な苦しみを抱えていた学生時代の、切実な体験をお話しします。

逃げ場のない教室で漏れる音

中学生、高校生のころ、私にとって授業中の「静寂」は何よりも恐ろしいものでした。静かな空間であればあるほど「音を出してはいけない」という意識が強まり、逆におなかの張りはピークに達して、コントロールの効かない音が漏れてしまうのです。

それは一般的なガスの排出とは違い、出口を必死にふさぐことで腸とおしりの間で空気が暴れ、音だけが響いてしまうような不思議な感覚でした。においこそないものの、シーンとした教室では、その音はあまりに目立ちます。

「スカンク」と呼ばれた屈辱

休み時間にトイレへ駆け込んでも、期待どおりに空気は出てくれず、解決策が見つからないまま授業に戻る絶望感だけが残りました。

一部の男子から「スカンク」という心ないあだ名で呼ばれているのが聞こえてきたときは、恥ずかしさと情けなさで胸が張り裂けそうでした。

長年の苦悩を解いた「呑気症」という名の正体

転機が訪れたのは、大人になってからです。ある日、テレビで自分とまったく同じ症状を持つ人の話を目にし、そこで初めて「呑気症(どんきしょう)」という言葉を知りました。 これは、緊張やストレスなどが原因で、無意識のうちに大量の空気を飲み込んでしまい、おなかにガスがたまる症状のことでした。

「まさか、病気だったなんて」。今も正式な病院の診断を受けたわけではありませんが、思いがけない病気の存在を知っただけで、長年の呪縛から解き放たれた気がしました。私の意志が弱かったわけでも、体質が恥ずかしいわけでもなく、あれは身体のSOSだったのかもしれません。大人になってからは学生時代のような場面もなくなり、症状自体も落ち着きました。

まとめ

悩むこと自体がストレスの悪循環だったと気付きました。今は情報が得やすい時代です。ひとりで抱え込まず、自分で調べたり病院で診てもらったりと、行動を起こして不安の正体を知ることが何より大切だと学びました。

【松澤先生からのアドバイス】

緊張は体のSOS。そのおなかの音は「空気嚥下症(呑気症/どんきしょう)」かもしれません

空気嚥下症とは、ストレスや緊張、早食いなどが原因で、無意識に大量の空気を飲み込んでしまうことで、さまざまな症状や不調を引き起こす病気です。飲み込んだ空気はゲップやおならとして排出されますが、腸にたまると腹痛や不快感、異常音の原因になります。「静かな場所が怖い」という緊張が、さらに空気を飲み込む悪循環を生んでいることも少なくありません。

今日からできる対策とケア

「かみ締め」を緩める: 緊張していると、無意識に奥歯をかみ締めて空気を飲み込んでしまいます。気付いたらふっと肩の力を抜き、上下の歯を離すように意識しましょう。

食事はゆっくりと: 早食いは空気も一緒に飲み込みやすいため、リラックスしてよくかんで食べましょう。

ひとりで我慢しない: 症状が続く場合、まずはおなかに病気がないか「消化器内科」で確認を。異常がないのに症状が続く、あるいは緊張場面で悪化する場合は、心と体のつながりをケアする「心療内科」へ相談してください。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:田中みさえ/30代女性・会社員

イラスト/Ru

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)


監修者:医師 神谷町カリスメンタルクリニック院長 松澤美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め、形態も地域もさまざまなところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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