1. トップ
  2. 新車はハイブリッドが100万円高いのに…中古車のプロが暴露→5年後、ヴェゼルのガソリン車が"実質お得"になるワケ

新車はハイブリッドが100万円高いのに…中古車のプロが暴露→5年後、ヴェゼルのガソリン車が"実質お得"になるワケ

  • 2026.3.29
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。輸入車ディーラー営業、カーディティーリングスタッフ、自動車部品メーカーの海外営業を経て、現在は中古車買取店のオーナーを務めております、岡本です。

「車は買った瞬間に価値が下がる」という言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。

かつての中古車市場ではそれが当たり前の常識でした。しかし、現在その常識を覆すような現象が起こっています。その現象を体現する代表格が、ホンダ・ヴェゼルのガソリンモデル「G」グレードです。

新車価格が抑えられている一方で、売却時の価格が落ちにくいこのモデルは、数年乗っても実質的な金銭負担がほとんど発生しない可能性があり、ポテンシャルの高い一台として注目されています。

なぜ上位グレードのハイブリッド(e:HEV)ではなく、あえて「ガソリンのG」なのか。買取の現場で見えてくる、相場の裏側を紐解いていきましょう。

「ハイブリッド超え」のリセールを生む輸出需要

一般的に「最新のハイブリッド車の方が高く売れる」と思われがちですが、リセールバリューという視点で見ると、ヴェゼルのGグレードには特有の強みがあります。その要因のひとつが、マレーシアをはじめとする東南アジア圏への輸出需要です。

海外の一部地域では、ハイブリッドシステムなどの複雑な修理が難しい場合もあり、構造がシンプルでタフな「純ガソリン車」に人気が集中する傾向があります。国内需要だけでなく、世界規模の需要に支えられていることで、一定の価格以下には落ちにくいリセールバリューが形成されているのです。

また、最上位グレードでは新車価格が100万円近く高いハイブリッドモデルに比べ、ガソリンモデルはイニシャルコストを大幅に抑えられます。さらに、数年後の買取価格の差が、新車時の価格差ほど開かないという逆転現象が起きることも珍しくありません。結果として、購入金額に対する「戻ってくるお金」の割合では、ガソリン車が上位モデルを上回る可能性があるのです。

【体験談の紹介】プロが教える「出口戦略」を意識した賢い乗り方

実際に、ヴェゼルのGグレードを購入し、高い満足度を得ているオーナーのケースを紹介します。

「長期的な維持費と売却額のバランスを考えて、あえてシンプルなGグレードの白を選びました」というそのオーナーは、以下の3つのポイントに注意して購入を決断しました。

1.「白・黒」×「純正」の鉄則:
ボディカラーは海外バイヤーからも圧倒的な支持を得る「プラチナホワイト・パール」を選択。さらに、カスタムをせず純正状態を維持することで、査定時のマイナス要因を徹底的に排除していました。

2.メンテナンスコストの低さ:
ハイブリッド車の駆動用バッテリーの劣化を心配する必要がなく、油脂類の交換を怠らなければ大きなトラブルが少ないのもガソリン車の利点です。維持費を最小限に抑えつつ、車としてのコンディションを高く保つことができていました。

3.「5年・5万km」の売り時を見極める:
どれだけリセールが良い車でも、売り時を逃せば価値は変動します。このオーナーは、輸出規制の関係で相場が動きやすい「初年度登録から5年」の車検前、かつ走行距離が「5万km」を超える直前で査定に出しました。その結果、新車購入価格との差額を抑えた効率的な乗り換えを実現できたのです。

「資産」としてヴェゼルGを選ぶという考え方

ヴェゼルGは、単なる移動手段としての車を超え、「資産」としての側面を持っています。もちろん、中古車相場は市場環境や為替、輸出規制の変化によって変動するため、「必ず高く売れる」と断言できるものではありません。しかし、現在の輸出需要の強さや、シンプルな構造ゆえの信頼性を考えれば、大きな失敗をしにくい選択肢のひとつといえるでしょう。

「ガソリン車だから」と敬遠するのではなく、世界的な需要から逆算して「出口に強いモデル」を選ぶ。この視点を持つだけで、カーライフの経済性は大きく変わるはずです。


筆者:岡本 修
自動車業界の川上から川下までを網羅するカーライフアドバイザー。輸入車ディーラーの営業職としてキャリアをスタートし、接客の最前線を経験。その後、カーディティーリング会社にて車両美装の技術を習得し、自動車部品メーカーの海外営業としてグローバルな流通機構にも携わる。現在はこれら「販売・施工・製造・輸出入」の多角的な経歴を活かし、中古車買取店のオーナーとして独立。業界の裏表を知り尽くしたプロの視点から、中古車の本質や市場動向、メンテナンスの重要性など、ユーザーに寄り添った信頼性の高い情報発信を行っている。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる