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タワマン購入も「愛車のSUVが入らない…」近くの月極駐車場を探すも…40代男性を襲った“思わぬ誤算”

  • 2026.3.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。マンション管理士のS.Kです。マンションを購入する際、部屋の間取りや眺望ばかりに気を取られてしまう方が多いのではないでしょうか。

しかし長く快適に暮らすためには、駐車場などの付帯設備(建物に付属する設備)の確認も非常に大切です。今回は、クルマ好きの男性がタワーマンションを購入したものの、機械式駐車場をめぐるトラブルに見舞われたエピソードを紹介します。

頼みの平置きは落選!高額な外部の駐車場を借りる羽目に

念願のタワーマンションを購入した40代のDさん(男性)は、週末のドライブが趣味で大型のSUVを所有していました。マンション内の機械式駐車場に空きはありましたが、愛車はサイズ制限により入らないことが判明します。

そこでDさんは、サイズ制限のない平置き駐車場を希望しました。しかしタワマンの平置き区画は数が少なく、入居前の抽選であえなく落選してしまいます。

営業担当者から近くに月極があると聞いていたものの、いざ探してみると周辺相場は月額4万円と高額でした。車を手放したくないDさんは泣く泣く外部の駐車場を契約しましたが、雨の日は濡れながら歩くことになり、不便な思いを抱えて生活することを強いられています。

空き枠の増加と数億円の更新費用という現実

入居から数年後、Dさんは恐ろしい事実を知ります。マンション全体で車離れが進み、機械式駐車場の空き枠が増加して管理費収入が激減していたのです。

さらに数年後には、機械式駐車場の全面入れ替え工事が迫っており、数億円もの修繕積立金(将来の修繕のために積み立てるお金)が切り崩されると発覚します。自分の車は停められないにもかかわらず、高額な駐車場の維持費だけは区分所有者として負担させられることに気づいたのです。

Dさんはこの理不尽な状況に深く絶望し、購入前の確認不足を激しく後悔したといいます。付帯設備が巨大な負の遺産になるリスクを、身をもって知ることになったのです。

購入前の確認は必須!規格と修繕計画のチェックを

Dさんのように駐車場で後悔しないためには、希望の区画を「確保できないリスク」への備えが重要といえます。特に大型車が停められる平置き区画は希少で、多くが抽選となります。区画数や倍率については、担当者に必ず確認してください。

落選に備え、契約前に周辺の月極駐車場を自ら探し、相場を把握しておくことをおすすめします。「入居後に探せばいい」という楽観視は、多額の出費や愛車の売却につながりかねません。

また、機械式駐車場は将来、数億円単位の更新費用を要する設備です。長期修繕計画書や総会議事録で、保守費用や更新費用が修繕計画にどう組み込まれているかを確認しましょう。目先の利便性だけでなく、駐車場がマンション全体の「負の遺産」にならないかまで見極めることが大切といえます。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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