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なぜ「頂点」で降りたのか…日本中を“震撼させた”3つの伝説的『引退』

  • 2026.2.21

華やかにその舞台の中心にいながらも、自ら幕を引くことがあります。誰もが絶頂期にあえて引退を選ぶことには、多大なる勇気が必要なはずです。しかし、その潔い去り際が、綺麗ですばらしいと伝説として今も語り継がれている人がいるのです。
今回は、絶頂の中、伝説を残して潔く引退した3名の語り継がれる引退劇を紹介します。

山口百恵:21歳で完全に引退

山口百恵さんの引退は、アイドルの引退としては後にも先にもない引退ではないでしょうか。1980年の人気も絶頂期の中、21歳で輝かしい舞台から自ら降りました。1973年にデビューし、『花の中三トリオ』と呼ばれていました。歌手としても数々のヒット作があります。まさに、「歌姫」として、芸能界の中心人物だったのです。1974年からは映画にも出演し、活躍していました。

しかし、1980年、俳優の三浦友和さんとの結婚を発表します。その際、芸能界を全面的に引退し、家庭に入ることを選びました。1980年のファイナルコンサートは、一部で生中継、または番組内で特集されました。最後に「さよならの向こう側」を涙ながらに歌い終えると、ファンに一礼し、ステージの中央にマイクを置き、舞台裏に立ち去ったことは、今も語り継がれています。

スター・山口百恵さんを引退し、一人の女性に戻りました。40年以上経った今でも表舞台に復帰しない姿勢が、彼女が伝説の引退と言われる要因でしょう。

中田英寿:世界が驚いた旅立ち

中田英寿さんは、当時世界最高峰と言われていたイタリアのセリエAで活躍したパイオニアでもあり、日本代表としても中心人物でした。2006年のドイツW杯後、29歳というサッカー選手としてはまだまだプレーできる年齢での引退を発表。

サッカーがビジネスに変化していったことで環境が好きになれず、情熱が失われ、楽しいという感覚が感じられなくなったことが引退理由です。

ドイツW杯のブラジル戦で敗れ、グループリーグ敗退が決まった後、ピッチの上で仰向けになり、空を見続けていたのを覚えている人もいるのではないでしょうか。引退後は、世界を旅して、ビジネスをしています。スポーツ選手の引退を語る上で、この幕引きは欠かせないでしょう。

​​安室奈美恵:歌姫の完結

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安室奈美恵 (C)SANKEI

「平成の歌姫」と言われた安室奈美恵さんは、2018年に引退し、約25年の芸能生活に終止符を打ちました。

引退の背景には、声帯を壊したことで自身が納得するパフォーマンスが難しくなっていたという事情もありました。しかし、何よりも「安室奈美恵」を最高の状態で完成させたい、終えたいとの思いがあったようです。

2017年の40歳の誕生日に引退発表をし、ベストアルバム『Finally』は、2010年代に最も売れたアルバムとなりました。ラストツアーのチケットも争奪戦に。最後のライブでも、パフォーマンスは歌もダンスも過去最高だと言われるほどでした。

衰えてから辞めるのではなく、最も良い状態を覚えておいてほしいという思いもあったのです。そして、パフォーマンスに対するプロ意識こそ、この引退劇が伝説として語り継がれる理由なのでしょう。

​去り際を選んだ理由

今回紹介した3名は、時代や活躍の場は違えども、自ら引退を選択しています。「もっと見たい」「もっと続けてほしい」という世間の声よりも、自身の納得できる形を優先したことにより、絶頂期での引退となったのです。

最高の状態で潔く完結させることにより、記憶の中で色褪せない伝説となるのではないでしょうか。きっとこれからも彼らに魅了されていくことでしょう。


※記事は執筆時点の情報です