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客「…CAの子、顔大丈夫?」空気がピリつく機内。元CAが戦慄した“不穏な空気”の正体

  • 2026.2.22
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

皆さま、こんにちは。大手航空会社で10年間、CAとして勤務しておりましたSAKURAです。

限られた空間である機内でサービスをしていると、なぜか「今日のお客様は皆さん怖いな」「空気がピリピリしているな」と感じる日があります。

実は、そんな不穏な空気の正体が、意外なところにあることが珍しくありません。

今回は、まだ緊張感漂う新人CAの後輩が、知らず知らずのうちに引き起こしてしまった「ある失敗」についてご紹介します。

自らの「無自覚な表情」が周囲にどう影響していたのか。
このエピソードが、皆さんの日常生活におけるコミュニケーションをより円滑にするための、ちょっとしたヒントになれば幸いです。

突然、一人のビジネスマンからの助言

それは夜の国内線、ビジネス路線での出来事でした。

入社間もない新人CAのA子と一緒にお飲み物を提供した後、A子は客室に残り、私はキッチンの片付けをしていました。

すると、常連のB様がふらっと私のところへやってきて、こう仰ったのです。

「……もう一人の子、顔大丈夫?」

B様は「トイレのついでだから」と、クレームではないことを示すように軽く笑いながら「彼女から笑顔が消えているから注意したほうがいいよ」と助言をくださいました。

客室に目をやると、A子の表情に余裕がなくなっているだけでなく、不思議なことに、先ほどまで穏やかだった周囲のお客様の表情までもが、どこか険しくなっているように私には見えました。

客室全体に、ピリピリとした空気が漂っているように感じられたのです。

 新人CAの「無表情」を生んだ正体とは

私はお礼を伝え、B様が戻られた後、すぐにA子を呼びました。

彼女が緊張しないよう配慮しつつ状況を話すと、A子は驚愕し、自分の表情に全く気付いていない様子でした。

実はこの日、私たちは3便目のフライトで、疲れがピークに達していました。
本人も無意識に、表情を支える余裕がなくなっていたのでしょう。

私は彼女の気持ちに寄り添いながら、到着までは「笑顔」を意識するよう笑顔で励ましました。

プロの自覚を取り戻したA子は、すぐに気持ちを切り替え、見違えるような笑顔を徹底しました。

すると降り際に、B様が「ありがとう、頑張ってね」とA子に声をかけ、険しい表情だった他のお客様も、「お疲れさま」と柔らかな笑顔を向けてくださったのです。

感情や相手に惑わされず、プロに徹する重要性

疲れや緊張から、人は「無表情」になりやすく、それはまるで鏡のように周りに連鎖するものです。

今回は仕事で疲れているお客様も多く、その「負の連鎖」にA子も無意識に影響を受けていたのかもしれません。

しかし、相手の空気に飲み込まれるのではなく、自らが発信源となって空気を変えるのがプロの仕事です。
自分の感情や相手の表情に惑わされず、一貫して「笑顔」で接することの重要性を、改めて振り返りました。

あなたの笑顔が「周囲の空気」のスイッチになる

私たちの「顔」は、自分で見ている時間より、他人の目に映っている時間の方が圧倒的に長いものです。

「なぜあの人は、あまり笑顔がないのだろう」

もしそんな風に感じることがあれば、まずは鏡で自分の「表情」を確認してみてください。

「笑顔」は、自分が思うよりも出ていないものです。

あなたが意識的に「笑顔」のスイッチを入れるだけで、周囲の表情も温かな連鎖に変えられるかもしれません。


ライター:SAKURA * 心を読む元国際線CA

日系大手航空会社にて10年間、客室乗務員(CA)として勤務。国内線・国際線を経験し、多種多様なお客様と接する中で「感情を読み解く力」を磨く。客室責任者としてVIP対応や後輩育成に携わる傍ら、社内の人材教育やグループ会社での業務にも携わり、多角的な視点から接客のあり方を見つめてきた。

現在は、その鋭い洞察力を活かし、言葉だけでない、「心理的・物理的アプローチによるクレーム回避術」を発信するライターとして活動中。国内線での細やかな気配りから国際線での難しい状況判断まで、現場での実体験に基づいた「心に届く接客のヒント」を言語化し、接客業にとどまらず、人と人とがよりよい関係を築けるサポートをしている。


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