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「甘く見てはいけません」長野県警が今週末に向けて“異例の注意喚起”…理由に「義務化して」「しっかり理解して」議論過熱

  • 2026.2.19
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

長野県内で、バックカントリースキーやスノーボードでの遭難が相次いでいます。長野県警察の発表を受けた報道によると、今シーズンはすでに18件の遭難が発生し、そのうち約3分の2が外国籍の登山者やスキーヤーだといいます。

さらに長野警察山岳遭難救助隊は、X(旧Twitter)にて、特に暖かい日が続いた後の雪崩リスクの高まりを指摘し、「雪崩を甘く見てはいけない」と強く注意を呼びかけています。

「埋没後35分」が生死を分ける――雪崩埋没の恐怖

長野県警察山岳遭難救助隊は、バックカントリーでの雪崩の危険性について注意喚起を行っています。

投稿では、暖かい日が続くと雪崩のリスクが高まることや、雪崩に埋没した場合「35分が生死の分かれ目」となることが強調されています。雪崩による埋没から35分を超えると、生存率が30%未満に低下するとされており、一刻も早い救助が求められます。

今シーズン、長野県内で発生したバックカントリー関連の遭難は18件に上り、そのうち約3分の2が外国籍の登山者やスキーヤーです。遭難の内訳は、転倒や滑落が5件、道迷いが4件などとなっており、雪崩以外にもさまざまなリスクが潜んでいることがわかります。

雪崩は最大で時速200kmものスピードに

政府広報オンラインによれば、雪崩とは、「斜面上にある雪や氷の全部又は一部が肉眼で識別できる速さで流れ落ちる現象」をいいます。雪崩は気温の上昇によって雪の結合力が弱まることで発生しやすくなります。

雪崩は「すべり面」の違いによって、「全層(ぜんそう)雪崩」と「表層(ひょうそう)雪崩」に分けられます。

全層雪崩

特に春先や気温が急上昇する日は、積雪表面が溶けて水分を含み、その重みで雪の層全体が滑り落ちる雪崩を「全層雪崩」といいます。斜面の固くて重たい雪が、地表面の上を流れるように滑り落ち、そのスピードは自動車並み(時速40kmから80km)とされています。

表層雪崩

1月から2月の厳寒期、古い積雪面に降り積もった新雪が滑り落ちる雪崩を「表層雪崩」といいます。この表層雪崩のスピードは、新幹線並み(時速100kmから200km)とされています。

バックカントリーは管理されたスキー場とは異なり、雪崩の管理や対策が施されていません。斜面の状態や積雪の安定性を自ら判断しなければならず、経験や知識が不足していると命に関わる事態に直結します。

必携の「3点セット」と事前準備

長野県警が公開している冬山安全対策資料では、バックカントリーに入る際に必携とされる装備として、次の3点セットが挙げられています。

  • 雪崩ビーコン(トランシーバー):埋没者の位置を特定するための発信・受信機
  • プローブ(ゾンデ棒):雪の中の正確な位置を探るための棒
  • ショベル(スコップ):救助のために雪を掘り出す道具

これらがなければ、仲間が埋まった際に救助はほぼ不可能です。

また、事前に気象情報や積雪状況を確認し、雪崩の危険度を示す情報をチェックすることも重要です。単独行動は避け、必ず複数人で行動し、登山計画書を提出してから入山することが推奨されています。

自己責任と救助隊への配慮を

今回の警告に対し、SNS上ではさまざまな声が上がっています。

「救助費用は自己負担にすべきだ」「保険加入を義務化してほしい」といった費用負担を求める声や、「立ち入り制限や罰則を強化すべきだ」といった規制強化を促す意見が見られます。また、「外国人観光客向けに多言語で注意喚起が必要だ」という情報発信の改善を求める指摘や、「自己責任の原則をしっかり理解してほしい」という注意を促す声も多く寄せられています。

長野県警は、バックカントリーでの事故を防ぐため、今後も積極的に情報発信を続けるとしています。冬のスキーシーズンを楽しむためには、自然の危険性を正しく理解し、万全の準備と慎重な判断が求められます。


参考:
長野県警察山岳遭難救助隊(@NAGANO_P_M_R)公式Xアカウント 2026年2月13日投稿
冬山の三大リスクに備えましょう(長野県警察)
雪崩から身を守る(政府広報オンライン)


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