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「疲れ、やる気が出ない」を更年期のせいにしないで!40・50代女性に多い橋本病の真実【医師解説】

  • 2026.1.24

40代、50代の女性に多い「疲れやすい、やる気が出ない、太ってきた、髪が抜ける」といった不調は、更年期症状や自律神経失調症と間違われやすい「橋本病(甲状腺機能低下症)」の症状かもしれません。甲状腺と卵巣の密接な関係から、特に更年期世代に多いこの病気について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。

「橋本病」の症状は?

更年期症状や自律神経失調症と似た症状

「橋本病」には、どんな症状が現れるのでしょうか。

「代表的な症状としては

・むくみ(体重増加)

・気力低下、眠気、だるさ

・血中悪玉コレステロール値の増加

・便秘

・皮膚の乾燥、脱毛

・月経不順や月経過多

などがあります。婦人科に月経不順で受診をして、検査をしたら甲状腺に問題があったというケースが多いです。

症状が一般的なために、寝てないから? 疲れている? 太った?など軽視され、見過ごされることが多いのが特徴です」(駒形先生)。

甲状腺疾患はなぜ更年期女性に多い?

甲状腺と卵巣は影響し合いやすいため

「甲状腺は頸の前側、喉仏(甲状軟骨)のすぐ下のところにあります。ちょうど蝶が羽を広げたような形をしており、ホルモンを分泌することで新陳代謝の調節に重要な役割を果たしています。

何らかのきっかけで甲状腺を異物と見なして免疫異常作用が起き、甲状腺で炎症が起きます。橋本病の場合はホルモンの分泌が不足して、さまざまな症状を引き起こします」(駒形先生)。

甲状腺疾患は更年期女性に多いそうですが、なぜなのでしょうか。

「脳の中で、甲状腺を司る場所と卵巣に司令を出している場所は隣り合っています。お互い隣同士で、どちらかがトラブルを起こすと影響を与えやすい関係なのです。

更年期になると卵巣の機能は低下していくため、甲状腺の機能にも影響する場合があります。婦人科では卵巣と甲状腺はセットの関係と考えているため、月経不順などの場合は甲状腺疾患の検査もすることが一般的です」(駒形先生)。

「橋本病」を見つけるためには?

早めに受診&健診でチェック

「甲状腺疾患が進むと甲状腺が腫れて喉の周りが太くなりますが、目立たない人もいます。また、橋本病は症状が緩やかなため、なかなか受診につながらないケースもあります。

ですが、最初に挙げた症状が続いて日常生活にも支障がある場合はなるべく早く内科を受診しましょう。そのとき、もしも親類に甲状腺疾患の方がいる場合はそのことも伝えましょう甲状腺疾患は遺伝することもあるからです。

月経不順がある場合は婦人科でもOKです。その際も、親類に甲状腺疾患の方がいることを伝えてください。

また、一般的な健康診断には甲状腺の項目はないことが多いですが、親類に甲状腺疾患の方がいる場合はオプションでつけることをおすすめします」(駒形先生)。

まとめ

疲れや不調を「更年期のせい」と決めつけず、甲状腺機能低下症である橋本病の可能性を知っておくことが大切です。特に月経不順があれば、卵巣と甲状腺はセット。早めの婦人科・内科受診でチェックしましょう。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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取材・文/mido

ライター歴25年以上。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画。


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

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