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夫「無理無理! ありえんわ」せっかく作った『故郷の味』を否定。傷つく私に代わって、娘「お父さん」

  • 2026.1.9

お雑煮は、文化の違いが際立つ食べもののひとつです。友人・ともみさん(仮名)は、毎年夫の好みのお雑煮を食卓に並べていましたが、ある時ふと自分の出身地のお雑煮を作ってみることに。すると、夫からは思いもよらない言葉が返ってきて……?

個性あふれるお雑煮文化

私たち夫婦は、別々の出身同士で結婚しました。お互いの実家は遠方のため、お正月は里帰りをせず自宅でのんびり過ごしています。

お正月に食べるお雑煮は、いつも夫の出身地のもの。すまし汁に丸もち、いくつかの具材が入ったいわゆる定番タイプです。対する私の出身地は、味噌にあんもちが入ったお雑煮でした。

ふるさとの味

私はもう何年も自分の出身地のお雑煮を食べていませんでした。ふと故郷の味が恋しくなり、次のお正月は、趣向を変えてみることに。「私のふるさとのお雑煮を作るね!」と家族に宣言し、元旦の朝にいそいそと食卓に並べました。

しかし、普段と違うお雑煮を見るやいなや、夫は心無い言葉を口にしてきたのです。

夫の否定

「えっ、味噌味なのに、あんもちなの? いや~無理無理! しょっぱいと甘いが一緒なんてありえんわ〜」その言葉は想像以上にショックでした。お雑煮だけでなく、自分の出身地そのものを否定されたような気がしたのです。

とはいえ、正月早々場の空気を壊したくはありません。言い返したい気持ちをぐっとこらえ黙っていたその時、中学生の娘が目じりをつり上げ反撃に出ました。

娘の反撃

「お父さん……その言い方マジでカッコ悪いよ? 食べてもないのに、自分の基準で物事を否定するとか、その方が人として『ありえない』んだけど」

かわいい愛娘から投げられた正論に、夫は返す言葉もありません。少し考え込むようにしてから、おずおずとお雑煮に手をつけ「意外とおいしい……」と、甘めのお雑煮をすんなり受け入れていました。

それぞれの良さ

あとで娘は「お母さんの育った土地が、けなされたみたいで悔しかった」と教えてくれました。価値観の違いを尊重する大切さは、私たち大人より子どもの方がよく分かっているようです。

来年は、2種類のお雑煮を並べて「どっちもおいしいね」と笑えるお正月になったらいいな。そんなことを考えながら、新しい年を待っています。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

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