2026年1月3日はかに座の満月“ウルフムーン”── 新年にこそ見つめ直したい「本当の安心と幸せ」とは？

1月の満月はウルフムーン。春を待ちながら、旧年を振り返る

1月3日夜、2026年初の満月が起こります。満月は物事が一定のレベルまで到達することで、振り返りと調整を行なうタイミング。新年早々の満月は、2025年を悠然と振り返りつつ新しい年を見つめる、特別な時間となりそうですね。

1月の満月は、アメリカ先住民の間では「ウルフムーン」と呼ばれていたそう。オオカミの繁殖期がスタートするこの季節、凍てついた大地の向こうから遠吠えが響いたりしたのでしょう。まだまだ遠い春を待ちながら、家のなかではどんな会話がなされたのでしょう。

心からホッとできる場所で、自分を癒やす

今回の満月は、かに座で起こります。かに座は自分にとっての「ホーム」。ホッとする居場所を象徴する星座です。外の世界で何があっても、ここに帰ってくれば自分は大丈夫なのだ──そんなふうに安心感を与えてくれる場所というと、あなたはどんな場所を思い浮かべるでしょうか。家族のかたちは人それぞれ。必ずしも、「家」と「安心」が結びつくわけではありません。離れていたほうがうまくいく家族もあるでしょう。一家団欒！楽しい我が家！などといったものばかりでなく、自分の部屋、ひとりになれる場所、仕事場、そこで過ごす時間なども、ホームのうちに含めて大丈夫です。

この満月では特に、精神的な部分が強調されます。家族や住まいのために力を尽くしてきた人であれば、ホッと安心できる状態が見えてくるでしょう。何かと気忙しい思いで過ごしてきた人は、この満月では「家で休息を取り、気力・体力を回復すること」を目指してみると良いですね。頑張るだけでは、人はじわじわとすり減っていきます。消費したエネルギーを補ってこそ、私たちはまた頑張ることができるのです。

「私の安心と幸せ」に手を伸ばそう

一方、「屋根はある」「ドアはある」といった条件は整っていても、心がどうにも安心できない環境にいるならば、この満月でしっかりと「振り返りと調整」を行なっていくといいでしょう。たとえば待遇は良くても人間関係がギスギスしていて心がすり減っていく現状があるなら、そろそろ「今以外」の選択を検討してみてもいいのかもしれません。自他の境界線が曖昧で、土足であなたの安心を踏み散らかしてくる人とは、距離を置くことも大事でしょう。

「家族だから、仲良くすべき」、「社会人として、同僚とはうまくやっていくべき」などといった思いは、真面目で優しい人ほど強いのかもしれません。でも、「私の安心」が脅かされているなら、まずは自分軸で生きることを最優先にしましょう。他人軸で生きるのは、人生を他人に差し出すことと同じです。そんなの、自分がかわいそうですよね。

この満月の近くには「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星があります。木星は、1年かけてその時期に目指すと幸運を招きやすいテーマを教えてくれる星。今は「逆行」というイレギュラーな動きをする時期に当たっており、「何が本当の幸せだと思う？」と、私たちに呼びかけています。この満月と響き合うことで、安心と幸せのイメージが優しく重なっていくでしょう。他の誰でもない、私の安心と幸せ。2026年の始まりである今、考えてみてはいかがでしょうか。

どなたにとっても、良い満月でありますように。

【今回の満月でやってみるといいこと】

・換気と掃除

・のんびりと湯船につかる

・スープを飲んであたたまる

・おなかに優しいごはんを食べる

Profile

真木あかり（まき あかり）

占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』（説話社）や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。

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Photos: 123RF Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao