37歳乾貴士、ヴィッセル神戸移籍決定！「たくさんのサッカー少年・少女が一緒に泣いてくれた…」と退団した清水のファンに感謝

2025年シーズンが終了したJリーグ。

J1の清水エスパルスを退団した元日本代表MF乾貴士は、ヴィッセル神戸への移籍が決まった。

今シーズンの神戸はJ1で3連覇を目指したが、5位でフィニッシュ。ただ、アジア最強クラブを決めるAFCチャンピオンズリーグエリートでは東地区リーグステージで首位に立っている。

その神戸は、27日に乾が清水エスパルスより完全移籍で加入すると発表。乾はこのようなメッセージを出した。

「この度、ヴィッセル神戸に加入することになりました乾貴士です。ヴィッセル神戸の一員として戦えることを、本当に嬉しく思います。

今回の加入にあたり、僕の力が必要だと話をいただいたヴィッセル神戸の皆さまの期待と気持ちに応えるためにも、一つでも多くのタイトルをヴィッセル神戸にもたらすことが、僕の使命だと思っています。

エスパルス退団が決定した際、最終戦でも多くのファン・サポーターの皆さんから『どこにいても応援する」と言っていただけたこと、たくさんのサッカー少年・少女が一緒に泣いてくれたこと、『サッカーを続けてほしい』と言ってくれたことが、本当に大きな支えとなりました。

そんな子どもたちに、また僕のプレーを観てもらえることを本当に嬉しく思いますし、ヴィッセル神戸で結果を出し、ヴィッセル神戸の熱いファン・サポーターの皆さまに応援していただけるよう、チームに貢献していきたいと思っています。応援よろしくお願いします。」

37歳の乾は、日本代表として2018年W杯に出場したテクニシャン。滋賀県の野洲高校時代から天才として知られていた。

ただ、やんちゃな性格の彼は、何度か問題を起こしたこともあり、セレッソ大阪に所属していた2022年には「チーム規律・秩序を乱す行動」があったとして、契約解除で退団。

その後、2022年夏に清水へ加入した。清水は同シーズンにJ2降格となるが、乾はチームを再びJ1へ導く原動力に。2025年シーズン最終戦で行われた乾の退団セレモニーでは涙する清水のキッズファンたちもいた。

乾は、「こんな問題児の僕を拾ってくれた清水エスパルスのみなさん、本当にありがとうございました」と退団セレモニーでも感謝を口にしていたが、あらためて古巣ファンへ感謝しつつ、神戸でのタイトル獲得を誓っていた。

神戸はすでにAFCチャンピオンズリーグエリートの上位ラウンド進出を決めており、来年2月にはリーグステージの残り2試合を戦う。

一方、Jリーグは2026-27シーズンから秋春制に移行するため、来年2月～6月にはJリーグ百年構想リーグという特別な大会が行われる。

筆者：井上大輔（編集部）