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80年間、車が“何度も”突っ込んできた空き家→放置の末に「危険な物件」とみなされ…プロが目撃した“深刻な現場”

  • 2026.2.5

遺品整理や特殊清掃の現場を通して、現代社会が抱える「孤独」や「家族のあり方」を問いかけるYouTubeチャンネル「遺品整理人 メモリーズ」。

大切にしてきた実家や、長年空き家になっている場所。「片付けなければ」と思いつつも、山のような荷物と、積み重なった歳月を前に、どこから手を付けていいか分からなくなってしまう──。そんな状況に直面する人は少なくありません。

今回は、昭和16年築、80年以上の歴史を刻んできた空き家の整理現場に密着した動画「【空家整理】交差点の角に80年…何度も車が突っ込んでくる危険な事故物件!?」をご紹介します。

さまざまな事情から解体という節目を迎えることになった家の「最後」に向き合う家族の姿と、プロが作った「思い出への道」の記録を追いました。

重なるトラブル。ついに行政指導が…

今回の現場は、大通りに面した角地に建つ一軒家。空き家となった後は、家族の荷物を預ける「倉庫」のような役割を果たしていましたが、依頼者さんは定期的に立ち寄り、管理を続けてこられました。

しかし、そこには個人の力だけでは防ぎきれない深刻な悩みがあったそうです。

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

交差点の角という立地もあり、過去に何度も車やバイクが突っ込んでくるといったトラブルに遭遇。

事故の衝撃でひしゃげた玄関扉の代わりに、入り口には2枚のベニヤ板が打ち付けられていました。その光景は、度重なる衝突の激しさを物語っています。

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

ついには行政からも周辺への安全確保のために「適切な管理」を求める指導が入る事態に。

安全面での懸念や近隣への影響を考慮し、依頼者さんは家を解体するという決断を下しました。

価値を捨てない「リサイクル」とプロの目利き

メモリーズのスタッフたちが家の中へ入ると、1階には依頼者さんがご家族と一緒に整理を進めてこられた跡が残されていました。紐で丁寧に括られた大量の「マーガレット」や「なかよし」などの少女漫画。

その一部は、思い出として自宅へ持ち帰るためにご家族の手で大切に梱包されていました。

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

作業が進む中、メモリーズ代表の横尾さんは引き出しや箱の中から現れる、昭和の時代を感じさせる懐かしい品々に目を留めます。当時流行したキャラクターのハンカチやペンケース。

こうした品々を、横尾さんは一つひとつ丁寧に確認し、リサイクル品として仕分けていきます。

価値あるものをゴミとして捨てず、再び社会へ戻していく。こうした徹底した仕分け作業は、不用品を「資源」へと変えるプロの技術といえます。

「あぁ、やめよう…」幾度も断念した2階の整理

一方で、2階は深い埃に覆われ、時が止まったような空間が広がっていました。

ご家族は何度もこの場所を片付けようと試みたものの、いざ2階へ上がり、目の前の膨大な荷物を目の当たりにするたびに、「あぁ、やめよう…」と圧倒され、断念してしまったといいます。

荷物の重みで押し入れの中板が崩落し、カーテンが触れるだけで破れてしまうような環境。

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

そんな中から横尾さんは、崩れた板をどけ、その下に隠れていた大きな収納具「長持(ながもち)」を発見しました。「長持」とは、かつて布団や衣類を保管するために使われていた、木製の大型収納箱のことです。

運び出して確認すると、中からは周囲の埃とは対照的に、きれいな状態の布団が現れました。

プロが作る「思い出への動線」

現場で作業を続ける横尾さんに、スタッフが「この仕事で好きな瞬間」を問いかける場面がありました。

横尾さんは「(依頼者さんが)喜んでくれることが一番」だと語り、自身の役割をこう定義します。

「(ご家族は思い出を懐かしむ)その瞬間を望んでいるけれど、そこに行き着くまでの作業が本当に大変なんです。だからプロであるわれわれが、重い荷物を運び出しその場所へ辿り着くための『動線』を作ってあげる。その瞬間を提供することが私たちの役割です」

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

その一方で横尾さんは「意気込んで持っていっても、スルーされるときもある。それも遺品整理でございまして」とも語ります。

期待通りの反応ではないことも…。それでも横尾さんは感情を押し付けず、淡々と思い出への「道」を作り続けます。

思い出の品との再会

3時間にわたる作業の結果、家の中はスッキリと空になりました。

その過程で見つかったのは、依頼者さんですら存在を知らなかった「お母さんの若いころの古いアルバム」や、幼稚園時代のカバンなどの品々。

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出典:『遺品整理人 メモリーズ代表』(YouTube)

依頼者さんは「私も知らないものが見つかって、嬉しかったです」と話しました。

プロの手によって長年の不安が解消され、思い出へとたどり着く「道」が作られた今回の現場。それは単に部屋を空にするだけでなく、家族が「過去にひとつの区切り」をつけ、前進するための大切な整理となりました。



動画:「【空家整理】交差点の角に80年…何度も車が突っ込んでくる危険な事故物件!?

取材協力:「遺品整理人 メモリーズ代表」、「公式Webサイト

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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