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「日本最高峰のドラマ」放送終了から31年、「NHK最高傑作」と語り継がれる『伝説作』

  • 2026.1.21

徹底した時代考証や妥協のない映像美、そして重厚な脚本によって紡がれるNHKドラマ。密度の濃い演出や、実力派俳優たちの競演は、これまでも多くの視聴者を魅了し、深い感動を届けてきました。今回は、そんな“高い完成度を誇るNHKドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、1995年放送のドラマ『大地の子』(NHK総合)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“高い完成度を誇るNHKドラマ”『大地の子』

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NHK放送70周年記念 日中共同制作ドラマ「大地の子」完成試写会 永井真理子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『大地の子』(NHK総合)
  • 放送期間:1995年11月11日~12月23日

あらすじ

故・山崎豊子さんによる同名小説を原作としたテレビドラマ。

激動の文化大革命が吹き荒れる中国。日本人の残留孤児である陸一心(上川隆也)は、あらぬスパイ容疑をかけられ、過酷な労働改造所へと送られてしまいます。絶望的な状況に置かれた一心の脳裏をよぎるのは、満州で過ごした少年時代の壮絶な記憶でした。敗戦の混乱の中で母や祖父を亡くし、妹とも生き別れになった彼は、小学校教師の陸徳志(故・朱旭)に命を救われ、養子として育てられた過去がありました。

一心が過酷な強制労働に耐え忍ぶ一方で、事情を知らない徳志たちは、連絡が途絶えてしまった息子を案じて胸を痛めていました。同じ頃、日本で暮らす実の父親の松本耕次(故・仲代達矢)は、中国政府による日本人残留孤児の本格的な捜索が始まったことを知ります。離れ離れになった親子それぞれの思いが、広大な大地を舞台に交錯し始めるのでした―。

ドラマ『大地の子』の見どころ ※ネタバレあり

1995年に放送されたドラマ『大地の子』は、山崎豊子さんの同名小説を原作に、中国残留孤児という激動の歴史に翻弄された人々の生き様を圧倒的なスケールで描き出した、テレビ史に残る名作です。日中共同制作による大規模な現地ロケや緻密な時代考証に基づいた演出は、NHKならではの圧巻の完成度を誇り、放送から時を経てもなお色褪せることのない輝きを放っています。国境や世代を超えて語り継がれるべき物語であることに対し、SNSでは「繰り返し放送されるべきドラマ」「日本ドラマ史上に残る名作」「今こそ再放送すべき」「何度も繰り返し見た」「NHK最高傑作」「後にも先にもない最高ドラマ」「日本最高峰のドラマ」「伝説のドラマ」といった声で溢れていました。

そんな本作の物語に深い説得力と感動を与えているのは、出演者たちの魂を削るような熱演です。主人公を演じた上川隆也さんをはじめ、仲代達矢さんや朱旭さんといった日中両国の実力派俳優たちが言葉の壁を超えてぶつけ合う感情表現は、観る者の心に激しく突き刺さります。人間の尊厳と絆を体現した俳優陣の圧巻の演技力は、SNSでは「演技に圧倒された」「演技がピカイチ」「凄まじい演技力!」と絶賛されており、戦争の悲劇を越えて生き抜く力強さを描き出し、時代を超えて愛される名作へと昇華させました。

劇中の中国語を完璧に操ったミュージシャン俳優の輝く演技力に驚愕

ドラマ『大地の子』において、主人公・陸一心の妹として過酷な運命に翻弄される張玉花(松本あつ子)を演じたのが、永井真理子さんです。永井さんは、中国語のセリフ覚えの速さで周囲の制作スタッフを驚愕させていたことが「NHKアーカイブス 放送史」内の『ドラマスペシャル 『大地の子』 (1996年)』で明かされています。当時ミュージシャンとしても活躍していた永井さんは、中国語のセリフを言葉として覚えるのではなく、まるで音符をマスターするように「音の長さ」や「高低(声調)」で捉えて覚えていったそうです。この音楽的なアプローチによって生み出された流暢なセリフ回しは、作品に圧倒的なリアリティと緊張感を与えました。

その魂を削るような熱演は、今も視聴者の心に深く突き刺さっています。特に、あつ子が迎えるあまりにも凄絶な最期のシーンで見せた絶望と救いが入り混じったような表情に対し、SNSでは「一番衝撃だった」「いまでも思い出し泣いちゃうほどの表情」「一番印象に残っている」といったコメントで溢れるほどでした。ミュージシャンとしてだけでなく、表現者として類まれな輝きを放っていた永井さんの演技にも要注目です。

ドラマ『大地の子』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“運命に翻弄された中国残留孤児の壮絶な人生”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です