マチュー・ブレイジー率いるシャネルのミューズ。次世代イット・モデル、バヴィータ・マンダヴァとは何者か？

12月初旬、マチュー・ブレイジーがシャネル（CHANEL）に就任してから初めてとなるメティエダールショーが、ニューヨークの地下鉄の駅構内で開催された。そのオープニングを飾ったインド出身のモデル、バヴィータ・マンダヴァのことを知る人はまだ、そう多くはないかもしれない。

インスタグラムの投稿によると、彼女がスカウトされたのもまた、地下鉄の駅構内だったという。建築学の学士号を取得後、ニューヨーク大学でインタラクティブデザインとメディアの修士号取得を目指し渡米した彼女は、多額の学費ローンを抱えていた。スカウトはすぐ断るつもりだったものの、「（モデルになれば）学費ローンを返済できる」と説得されたそうだ。それから当時ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）のクリエイティブディレクターを務めていたブレイジーと出会い、2025年春夏シーズンには同ブランドのエクスクルーシブモデルとしてランウェイデビュー。その後キャンペーンにも起用されることとなった。

以来、マンダヴァはブレイジーのシャネル（CHANEL）デビューとなる2026年春夏コレクションショーを歩いただけでなく、メティエダールショーのオープニングを務めるという快挙を成し遂げた。インド人モデルがシャネルのショーのオープニングを飾るのは、メゾン史上初のことだ。

マンダヴァはショーの後、「この喜びは言葉にできません」とその心境をインスタグラムに投稿。インドの自宅からショーを見守る両親の姿を収めた動画も添えた。

ファッション界に足を踏み入れたばかりのモデルとして、これ以上のキャリアのスタートはない。マンダヴァはボッテガでのデビュー後まもなく、ディオール（DIOR）とクレージュ（COURRÈGES）のショーにも起用されている。今やブレイジーのお気に入りとなった彼女にとって、大学のキャンパスははるか遠くに感じられるかもしれない。

Text: Veronica Cristino Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.IT

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