『ナイブズ・アウト』第4弾の可能性は？監督がプランを明かす

『ナイブズ・アウト』シリーズのファンにとって、待ち望んだ日がついに訪れた。12月12日より、最新作となる映画『ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッド・マン』がNetflixで配信され、熱烈な歓迎を受けている。

本シリーズは、当初は豪華キャストが出演する中規模予算の単独作品としてスタートしたが、今やクリストファー・プラマーやアナ・デ・アルマスから、ケイト・ハドソン、ジャネール・モネイまで、ハリウッドのトップスターたちが登場する3部作シリーズへと成長。

第3弾には、ジョシュ・オコナーやケリー・ワシントン、ジョシュ・ブローリン、グレン・クローズらゴージャスな顔ぶれが出そろい、ダニエル・クレイグは映画界で最も愛される探偵の一人、ブノワ・ブランを演じ、その地位を不動のものにした。

『ウェイク・アップ・デッドマン』への評価は極めて高く、そこで気になるのが「『ナイブズ・アウト』第4弾はあるのか？」という疑問だ。

ここでは、現時点でわかっている情報をUS版『エル』よりお届けする。

具体的な計画はまだ発表されていないが、嬉しい知らせがひとつある。本シリーズのほか、『スター・ウォーズ／最後のジェダイ』などを手がけてきたライアン・ジョンソン監督は、本シリーズに対し依然として熱い情熱を注いでいるということだ。

「第3作を製作し終えて、エネルギーが満ちてくるのを感じています。『よし、これが実現できたなら、殺人ミステリーというジャンルでほかに何ができるだろう？』と、その可能性にワクワクしているんです」と、監督は米『バラエティ』誌に対して語っている。

また監督は、名探偵ブノワを演じるダニエル・クレイグとともに、すでに新たな構想を練り始めているそうで、米『ハリウッド・リポーター』誌にこう明かしている。

「ダニエルと僕はもう話し合いを始めています……もし次回作を作るとしたら、どんなものになりそうか？とね」

「ずっと作り続けられる状況なら、やめる理由なんて見当たりませんから」

さらなる続編への期待が高まっているのは間違いない。『ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッド・マン』は、シリーズ3作品のなかで、米映画批評サイト『ロッテントマト』で最高の評価をマーク（12月16日時点で、レビュー数271、93％という好成績）しているのだから。

2019年公開の第1弾『ナイブズ・アウト／名探偵と刃の館の秘密』と、2022年配信の続編『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』の間に、3年の月日が流れた。第3弾もまた、その3年後の配信となった。だが、もし第4作の製作にGOサインが出たとしても、ファンは3年よりもう少し長く待たねばならないよう。

ジョンソン監督は、シリーズ第4弾に戻る前に、実現したい別のオリジナル映画の構想があると明かしている。

「しばらくの間温めていた別のアイデアがあるんです。このシリーズを3本続けて撮りましたからね。ダニエル（・クレイグ）にも私から離れてひと息つく時間を与えて、私は何か別のことに挑戦しようと思ったんです」と、彼は米『バラエティ』誌にコメントしている。

クリス・エヴァンスやアンドリュー・スコット、グレン・クローズなど、すでに同シリーズに登場した俳優たちが再び顔を揃えることは、残念ながらなさそうだ。ジョンソン監督は、シリーズをつなぐ唯一の糸であるダニエル・クレイグを除き、同じ俳優を2度起用しないという方針を貫いている。

再演を望んでいるキャストも少なくないというが、もし誰かひとりでも呼び戻せば、ある人物の逆鱗に触れることを監督はよく理解しており、「もしそんなことをしたら、（第1弾に出演した）ジェイミー・リー・カーティスに殺されてしまいます」と、彼はジョークまじりに『バラエティ』誌に語っている。

だが、新たに迎え入れたい理想の俳優はひとりいるようだ。

「メリル・ストリープが出てくれたら最高でしょうね。彼女はこんな映画に出るために生まれてきたような存在。ユーモアたっぷりで素晴らしいですから」

From ELLE US