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「12/21-24」は何泊?SNSで投じられた“4泊説”に、「言われてみれば…」の気づき

  • 2025.12.10

常識派「3泊」vs 論理派「4泊」

話題のきっかけは、とある企業のCEOがX(旧Twitter)で行ったアンケートでした。

「予約完了:12/21-24。これ、皆さんは何泊だと思いますか?」

旅行サイトやホテルの慣習に慣れている多くの人は、ハイフンを「~まで(チェックアウト日)」と捉え、「21日イン・24日アウトの3泊」と回答しました。その割合は99%に達しています。

しかし、投稿主であるCEOの答えは「4泊」でした。

彼の視点はこうです。「21日、22日、23日、24日。日付が4つ指定されているのだから、4つの夜を過ごす権利(=4泊)であるはずだ」と。

「言われてみれば…」広がる気づき

12/21-24は何泊か?
12/21-24は何泊か?

当初こそ「業界の常識を知らないだけでは?」というツッコミがありましたが、議論が進むにつれて「言葉の定義」としての面白さに注目が集まりました。

たしかに、数字の羅列として純粋に見れば「21から24」は「4つの要素」を含みます。

たとえば「12/21-24の期間、毎日ジョギングをする」と言われれば、24日も走るのが普通でしょう。しかし「宿泊」になった途端、私たちは無意識に「最後の日(24日)は泊まらない」という“業界の暗黙のルール”を適用して読んでいます。

ネット上では、この指摘に対してハッとする声も上がり始めました。

「今まで疑問に思わなかったけど、初めて予約する人や外国人にとっては、確かに『24日の夜も泊まれる』と誤解する余地がある書き方かも」「システム的な常識と、純粋な論理のズレ。これって仕事のメールとかでも起きそうなミスだ」

「1000円弱」「今度の週末」…日常に潜む罠

今回の騒動は、私たちが普段いかに「雰囲気」や「慣習」で言葉を使っているかを浮き彫りにしました。似たような「定義のズレ」は日常に溢れています。

例えば「1000円弱」。これを「1000円ちょっと(1100円くらい)」だと思っていませんか?

正解は「1000円未満(900円台)」です。逆に1000円を超える場合は「1000円強」を使います。

また、金曜日に言う「今度の週末」は、明日(土曜)のことなのか、それとも来週の土曜のことなのか。レジで聞かれる「(レシートは)大丈夫です」は、イエスなのかノーなのか。

私たちは常に、こうした危うい「文脈の橋」を渡って会話をしているのです。

年末の予約、思い込みに注意を

今回のCEOの投稿は、私たちが普段いかに「慣習」や「文脈」に依存してコミュニケーションをとっているかを浮き彫りにしました。

「常識で考えればわかる」で済ませていた部分に、実は大きな誤解の落とし穴があるのかもしれません。

ちなみに、旅行業界では誤解を防ぐため「○泊○日」と明記するのが鉄則だそう。

みなさんも年末年始の予約を確認する際は、「日付」だけでなく「泊数」もしっかりチェックすることをおすすめします。

(LASISA編集部)

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