義実家で授乳中、義父が部屋に…見てたのに止めなかった夫「家族だしイイじゃん」はぁ！？すると義母が

娘が生まれて3カ月経ったころの話です。私は夫と娘の3人で、夫の実家に遊びに行きました。母乳育児中だった私は、娘が泣き出したタイミングで授乳をしようとしますが、まさかのハプニングが……。

穏やかな義母が夫と義父を一喝！

娘が生まれて3カ月経ったころ、私は家族3人で初めて夫の実家に遊びに行きました。リビングで夫と義母と談笑していましたが、母乳育児中だった私は、娘が泣き出したのを見て「そろそろ授乳の時間かな？」と授乳ケープを取り出し準備を始めました。すると、義母が「人の目も気になるだろうし、私たちのものがいろいろ置いてあるけど、隣の和室使ったら？」と声をかけてくれ、座椅子やクッションまで用意してくれたのです。「じゃあ私はごはん作ってるから」とキッチンへ向かった義母。そんな義母の気づかいに胸があたたかくなり、ありがたくその好意に甘えて和室で授乳を始めました。

ところが、ガラッと突然扉が開きました。部屋の中に入ってきたのは、なんと先ほどまで出かけていた義父。どうやら自分の服を取りに来たようで、私が授乳しているとは知らなかった様子です。個室ということで授乳ケープは使っていなかったのですが、そんなことはお構いなしに義父は開口一番、「こんなところでしなくてもいいだろう。ここは、わしが使う部屋だ」と言って、授乳中の私を目の前にしても、何の遠慮もなく着替えを始めます。私は驚いて「あ、すみません」と授乳を中断。泣き出した娘を抱きながら、慌てて和室を出ました。

すると和室の扉のすぐ前では、夫がテレビを見ながらのんびり。「え？ そこにいるのに私が授乳中ってお義父さんに伝えてくれなかったの？」と言うと、夫は「え？ なんで言わないといけないの？ 家族じゃん」とまったく悪びれる様子がありません。家族とはいえ、義父に母乳をあげているところを見られるのは避けたかった私。遠慮のない義父と、それを何とも思わない夫に対し、胸の中にモヤモヤが募り、怒りがこみ上げてきました。娘は授乳を中断されたせいでぐずり続け、私は気まずさでいっぱいでした。

そこへキッチンから義母が登場。「あれ？ もう終わったの？ 早いね」と声をかけてくれたので事情を話すと、義母の表情がピシッと変わりました。「ちょっと、あんた（夫）！ 和室の扉の前にいたのに、なんで止めないの？ さっき私が和室を使えって言った理由聞いてなかったの！？」「お父さんもお嫁さんが授乳してるのに、なんでそっちを追い出すのよ！ そもそも普段開けっ放しの扉が閉まってるのにノックもせず勝手に入って……。デリカシーがないわね！ さっさと和室を出る！」と、夫と義父に一喝。その声には、驚くほどの迫力がありました。普段穏やかな義母が、私の代わりに夫と義父を叱ってくれたのです。その瞬間、心のつかえが消えて気持ちが一気に晴れました。

夫は気まずそうに謝り、義父も「すまなかった。今後は扉が閉まっていたらノックして入る」とルールを決めてくれたのです。おかげでその後は無事授乳ができました。以降もトラブルはなく、義実家を訪ねる私に小さな安心が生まれ、義母との距離をさらに近づけてくれました。

女性の気持ちは女性にしかわからないのかもしれませんが、夫にも義父にも、もう少し授乳に関して配慮と理解をしてほしかったなと思います。しかし、義母が私を守ってくれたことで、義実家でも安心して過ごせるようになりました。

夫は「家族だから」と言いましたが、やはり家族であっても見られたくない、されたくないことはあると思います。誰に対してであっても、デリカシーを持って接することの大切さを実感しました。私も無意識のうちに、デリカシーのない行動を家族にしてしまっていないか改めて自分の行動を見直し、もしまた嫌な思いをしたときは、しっかりと理由を添えて「嫌だ」と言っていこうと思った出来事です。

著者：天野朋美／20代・ライター。おしゃべりが大好きな2歳のひとり娘を育てるママ。ライターをしながら平日はワンオペ育児中。映画鑑賞とカフェ巡りで、日々のストレスを発散している。

作画：Pappayappa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年9月）

ベビーカレンダー編集部