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「実は今、増えています」“マッチングアプリで出会えなかった20代男性”が『結婚相談所』に入会する本当の理由【婚活のプロは見た】

  • 2025.12.24
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

マッチングアプリでの婚活に疲れ、結婚相談所を選ぶ20代男性が増えています
その背景には、出会いの数では語れない、現実的な理由がありました。

結婚相談所で仲人をしているテイカです。
「婚活=マッチングアプリ」というイメージが定着した今でも、結婚相談所の門を叩く20代男性は、実は増えています。面談の中で話を聞いていると、その背景には共通する理由があることが分かってきました。

アプリで出会えなかった、のではない

多くの20代男性は、最初から結婚相談所を選んだわけではありません。
まずはマッチングアプリで出会いを探しています。マッチング自体はするし、やり取りも続く。決して「全くダメだった」という話ではありません。

ただ、そこから先に進む過程で、少しずつ違和感を抱くようになります。

会うまでに消耗していく現実

「会うまでのやり取りが想像以上に多くて」
仕事が忙しい中、複数人と同時にメッセージを続けることに、疲れを感じる人は少なくありません。

実際に、
「20人くらい会いましたが、付き合えたのは1人だけでした」
という声もあります。

さらに、
「出会って、付き合って、そこから結婚まで進むまでの精神的ハードルが高くて
「一つひとつの段階で、かなり消耗している感じがありました」
と話す男性もいました。

また別の会員からは、
「そもそもなかなかマッチングしないし、自分をどうアピールすればいいのか分からなくて
という声も聞かれます。

出会う以前の段階で立ち止まってしまったり、進め方そのものに迷いを感じたりする。
そんな状態が重なり、気力を削られていくケースは珍しくありません。

結婚願望はある。でも時間が足りない

彼らは、結婚に消極的なわけではありません。
むしろ「いずれは結婚したい」という気持ちは、はっきり持っています。

彼らが求めているのは、恋愛そのものというより、結婚につながる前提で向き合える相手でした。

ただ、仕事や生活で使える時間とエネルギーには限りがあります。
「全部に全力は使えない」
「大事なところにだけ力を使いたい」
面談では、そんな現実的な言葉が多く聞かれます。

アプリ向きと、結婚向きは同じではない

マッチングアプリで順調に出会いを重ねられるのは、ある程度の積極性や、コミュニケーションへの自信を前提としたタイプです。

一方で、真面目で仕事にも誠実、家庭を持つイメージも自然に描ける男性でも、その土俵が合わないことはあります。
それは能力の問題ではなく、環境との相性の問題だと感じます。

タイパとコスパで、場を選び直した

最終的に多くの男性が口にするのは、
「このまま時間を無駄にするのが怖かった」
という言葉です。

出会いの数を増やすことより、結婚に近づく出会いに時間とエネルギーを使いたい。
タイパとコスパを冷静に考えた結果、結婚を前提とした場を選び直した。
それが、20代男性が結婚相談所に入会する理由でした。

彼らは、出会いから逃げたわけではありません。
限られた時間とエネルギーを、どこに使うかを選び直しただけなのだと思います。


ライター:テイカ
結婚相談所仲人。日々の面談を通して、婚活の現場で起きているリアルな変化を発信している。