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「クルマ興味ないから父さんが決めて」新卒息子の“丸投げ”に愕然…マニア歴30年の父が出した“意外な結論”

  • 2026.1.6
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

「通勤にクルマが必要なんだけど、興味ないから父さんが決めてよ」

これから社会人になる息子からの相談に、クルマ好きのAさんは耳を疑いました。自分のお金で買う記念すべき初めての愛車なのに、息子は選ぶのが面倒だと言い放ったのです。そんな“コスパ・タイパ重視”の現代っ子に対し、父親が出した答えは「ヤリス」を「KINTO」で契約させることでした。

これは、若者の「クルマ離れ」を超えた「選択離れ」の実態と、そこに対する親心溢れたアシストの実話です。

息子からの「難題」

「自分のクルマを買うのに、自分で選びたくない」

もしあなたがクルマ好きなら、この感覚を理解できるでしょうか?

先日お話を聞いたAさん(仮名)は、30年以上の車歴を誇る生粋のカーマニアです。そんな彼が、春から就職して車通勤を始める息子さんから相談を受けた時、世代間の価値観の断絶に愕然としたといいます。

「どういうクルマがいいか、父さんが決めて手続きしておいてよ。俺は乗れれば何でもいいから」

もちろん、契約も支払いも息子さん本人が行います。それなのに、車種はおろか色さえも「興味がないから任せる」というのです。Aさんにとってクルマ選びは人生の楽しみそのものでしたが、現代の若者である息子さんにとって、それは単なる「面倒なタスク」でしかなかったのです。

しかし、Aさんはそこで怒るのではなく、プロのような冷静さでこの「難題」に向き合いました。結果、彼が導き出したのは、息子さんのような現代の若者にこそ刺さる、ある意外な選択でした。

「選ぶ」ことすらコスト?若者のリアルなクルマ観

Aさんがまず直面したのは、息子さんの徹底した「効率至上主義」でした。過去にスポーツカーやミニバン、大型SUVを乗り継いできたAさんからすれば、「せっかく自分で金を払うなら、個性を出せばいいのに」と思います。しかし、息子さんの言い分はこうです。

「詳しくないことを調べる時間がもったいない(タイパが悪い)。父さんが選んでくれれば、失敗するリスクもないでしょ?」

「父さんが決めてよ」と頼られたこと。それはAさんにとって、息子から信頼されている証であり、親として素直に嬉しい瞬間でした。しかし同時に、彼はここで「自分の好きなクルマを乗らせたい」という価値観を押し付けてはいけない、と強く自戒したそうです。息子が求めているのは、所有する喜びやワクワク感ではなく、移動という機能を、いかにノイズなく手に入れるかだけ。

信頼してくれた息子へのアンサーは、自分の「情熱」ではなく、息子の生活を守る「徹底的な合理性」であるべきだと考えたそうです。そう腹を括ったAさんが選んだクルマ、それがトヨタ・ヤリスでした。

「失敗したくない世代」への回答はヤリス一択

なぜ、Aさんは数あるクルマの中からヤリスを選び、息子に「これにしなさい」と告げたのでしょうか。その理由について、Aさんは息子さんの本質をこう語ります。

「息子は『なんでもいい』と言いつつ、絶対に『損はしたくない』と考えている。だからこそ、自動車としての完成度が高く、コンパクトなサイズのヤリスが最適だと思ったんです」

日本の道路事情に完璧にフィットするサイズ感、トップレベルの燃費性能。そして何より、運転初心者の息子を守る「Toyota Safety Sense」の高度な安全性。

クルマにこだわりがないということは、逆に言えば「不便やトラブルを許容できない」ということでもあります。だからこそ、個性を排除してでも、工業製品として信頼性が高く、経済的な「優等生」をあてがうこと。これが、選択を放棄した息子へのAさんなりの最適解でした。

「所有の手間」すら嫌う若者にハマった「KINTO」

そして、この話の肝はここからです。Aさんは車種だけでなく、「買い方」まで指定しました。

「購入はやめておけ。KINTOで契約しなさい」

自分でローンを組んで買うつもりだった息子に対し、Aさんはあえてサブスクリプション(KINTO)を勧めました。ここにも、現代の若者特有の「見えないコストへの嫌悪感」への配慮がありました。

新社会人の息子さんが自分で契約する場合、最大のネックは「任意保険料」です。若年層の保険料は驚くほど高く、給料の手取りを圧迫します。さらに、クルマに興味がない息子さんにとって、毎年の自動車税の支払いや、突然の故障による出費はストレスでしかありません。

「KINTOなら、高い保険料も税金も、メンテナンス費も全部込みで定額だ。お前はガソリンを入れて乗るだけでいい」

スマホの月額料金のように、支払いがフラットで管理の手間がない。この提案は、「クルマの管理なんて面倒くさい」と考えていた息子さんに完璧に刺さりました。結果、シミュレーションでもローンで買うのと大差ないことが分かり、息子さんは二つ返事で契約を決めたそうです。

誰よりも息子を知る「親」だからこそできた、最高のアシスト

納車の日、息子さんは「父さんに任せてよかったよ、楽だったし」と満足そうにヤリスに乗って出かけていったそうです。

自分のクルマを自分で選ばない。そのことに一抹の寂しさを感じる読者の方もいるかもしれません。しかしAさんは、「もしディーラーや友人に相談していたら、もっとクルマらしい魅力を勧められて、かえって息子は混乱していたかもしれない」と語ります。

「面倒くさがりだけど、損はしたくない」。そんな息子の性格を誰よりも理解している親だからこそ、あえて“面白み”を捨てた「鉄板の選択肢」を自信を持って差し出せたのでしょう。

情熱を共有するだけが親子の形ではありません。価値観の違いを認め、我が子が最も生きやすい環境を整えてあげること。それもまた、令和の時代における「親心」の一つなのではないでしょうか。



ライター:根岸 昌輝
自動車メーカーおよび自動車サブスク系ITベンチャーで、エンジニアリング、マーケティング、商品導入に携わった経験を持つ。
現在は自動車関連のライターとして活動し、新車、技術解説、モデル比較、業界動向分析などを手がけ、実務に基づいた視点での解説を行っている。


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