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バイク事故で「もう乗らない…」半年後、値段も見ずに「これ買います」と即決。店長も驚く“秒速”契約のワケ

  • 2025.12.25

もし一度、大切にしていた相棒を失ってしまったら、あなたならどうしますか?

かつて愛車の事故を経験し、一度は「もうバイクに乗ることはないだろう」と考えていた、鯛3(@tai3no)さん。しかし、あるショップで起きた“奇跡のようなタイミング”が、彼のバイクライフを再び輝かせることになりました。

鯛3さんがX(旧Twitter)に投稿した、店長さんも驚くほどのスピード感で結ばれた愛車との出会いに注目が集まっています。

いったい、どんなドラマがあったのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

これは、バイク好きならずとも見惚れてしまうシブさですね…!

鯛3さんが手に入れたのは、カワサキの「ZRX1100II(1999年式)」(IIはローマ数字の2)。ボディカラーは、画像検索をしてもなかなか出てこないという超希少な「パールジェントリーグレー」です。

前のオーナーが手放した瞬間に居合わせ、書類の手続きが終わる前に「押さえてほしい」と直談判したというこの一台。そこには、どのようなストーリーがあったのでしょうか?

「もう乗らない」と思っていたあの日から

鯛3さんに詳しくお話を伺いました。

---この激レアなグレーのZRX1100IIとは、どのような出会いだったのでしょうか?

もともとは、いわゆる“ローソンカラー”と呼ばれるグリーンのカワサキZRX1100に乗っていました。乗るたびに「これぞカワサキ」というエンジンの鼓動感やパワー感を味わっていた大好きな一台でしたが、事故を起こしてしまい、やむなく廃車に…。正直、その時は「もうバイクに乗ることはないだろうな」と思っていました。

---そこから、再びバイクに乗ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

半年ほど経った頃、ふと当時の写真や動画を見返す機会がありました。すると、不思議と「このままバイクに乗らない人生は、もったいないな」という気持ちが込み上げてきたんです。あの時感じていた“あの味”をもう一度味わいたいと思うようになりました。

---なるほど。それから情報収集が始まったんですね。

はい。ただ、全く同じ車種に乗り直すのも面白くない。そこで「ZRX1100II」の存在が気になり始め、ブログなどを読み漁りながら「このパーツを付けたら…」と頭の中で妄想を膨らませていました。

そんなある日、特に目的もなく立ち寄ったバイクショップで、たまたま前オーナーが売却に来ていたこのグレーの個体が並んでいたんです。

---ここで、運命的に出会ったのですね!

経緯を聞いた瞬間、値段も聞かずに「これ、買います」と即決していました(笑)。店長さんも「まだ正式に中古車としての手続きが終わってないから、ちょっと待ってね」と驚かれたほどですが、本当に一期一会の出会いだったのかもしれません。

まさに「漢のカワサキ」そのものの魅力

こちらが、以前乗っていた「ローソンカラー」のZRX1100と、今回出会った「パールジェントリーグレー」のZRX1100IIの写真です。

(左:現在の愛車 右:以前の愛車)

---見た目や走行感など、特に気に入っているポイントを教えてください。

よく「漢のカワサキ」なんて言われますが、ZRX1100IIはまさにその言葉がしっくり来るバイクです。エンジン始動時のざらついた吹け上がり、ギヤを入れた瞬間のショック、体の芯に響いてくる重低音。どれもとても機械的で、生き物というより“マシン”に近い感覚があります。

良く言えばラフ、悪く言えば雑。でもその荒々しさが、「今からとんでもないマシンに乗るんだぞ」と語りかけてくるようで、たまらなく好きなんです。

---デザイン面ではいかがですか?

一番気に入っているのは、自分の体格とバイクのサイズ感がぴったり合っていることです。ツーリング中、街中のガラスに映った自分とバイクの姿を見たときに、小さすぎず大きすぎず、ちょうどいいバランスに収まっている。

その“見栄えの良さ”が、結局いちばんの決め手かもしれません。古着や喫茶店巡りといった僕のライフスタイルとも自然に馴染んでくれます。

「乗る楽しさ」と「育てる楽しさ」

---特に「このバイク買ってよかった!」と思った瞬間はどんなときですか?

朝イチ、無事にエンジンがかかり、重低音を響かせながらアイドリングしている姿を眺めつつコーヒーを飲む時間。あの瞬間は「THE・バイク」という感じがして、「ああ、買ってよかったな」と心から思えます。

それから、カスタムの自由度も大きな魅力です。大型ZRXシリーズはパーツの流用がしやすく、長年製造されてきたモデルだからこそ、自分なりの一台に仕上げやすいんです。

「乗る楽しさ」と「育てる楽しさ」、その両方を味わわせてくれるこの一台を選んで本当によかったと思っています。

---素敵なお話をありがとうございました!

運命の一台と育む、これからの時間

一度は諦めかけたバイク道。けれど、偶然立ち寄ったショップでの運命的な出会いと、鯛3さんの熱意に打たれた店長さんの「粋な計らい」が、再びその道を切り拓きました。

派手すぎず品のあるパールジェントリーグレーの相棒は、今も力強い重低音とともに、鯛3さんの日常に新たな彩りを添えています。

もし皆さんの前にも「運命の出会い」が訪れたなら、その直感を信じて一歩踏み出してみるのも、素敵な選択かもしれませんね。

取材協力:鯛3(@tai3no)さん

※本記事は投稿者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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