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「昨日履いてたズボンがない…」保育士歴13年のベテランが「本当に怖い」と語った“現場のミス”

  • 2026.1.7
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

こんにちは。今年で保育士歴13年になる、現役保育士のめじです。

保育の現場で「できれば起こしたくないミス」は何かと聞かれたら、私は迷わずこう答えます。

衣服の入れ間違い。

たった一枚のズボン、たった一枚の肌着。

でも、その一枚が、保育士にとっては冷や汗ものの出来事になることがあります。

今回は、私自身が13年の保育士経験の中で特にヒヤッとしてきた「入れ間違いミス」と、その背景にある一保育士から見た現場のリアルをお話しします。

なぜ「入れ間違い」は起きてしまうのか

特に起こりやすいのが、トイレトレーニングが始まる2〜3歳児クラス。

この時期は、お漏らしが珍しくありません。しかも、重なる時は本当に重なるのです。

一人が「出ちゃった…」次の瞬間、別の子も「先生、ズボンぬれた」

さらに後ろで「トイレいきたい!」

床の拭き取り、着替え対応、他児の見守り。

限られた人数で同時進行になると、どうしても動きは慌ただしくなります。

とにかく着替えや排泄を優先させるために、脱いだ衣服は一旦こちらに…と置いてしまうことも。

もちろんその後、一人ひとり確認しています。

名前も見た、色も見た、サイズも見た。

それでも、着替えを急ぐ中で“思い込み”が入り込む瞬間があるのです。

「やってしまったかも」と気づいた瞬間

「昨日、〇〇ちゃんのズボンが間違って入ってました」

「昨日履いていたズボンが入ってなくて…園にありますか?」

翌日の登園時、入れ間違いに気付いた瞬間に一瞬頭は真っ白に…。

すぐに確認し、保護者に説明する。手順は分かっていても、

「信頼を失ってしまうかもしれない」という不安が一気に押し寄せます。

入れ間違いは、命に関わる事故ではありません。

しかし、入れ間違いが続くと

「ちゃんと見てもらえてないのではないか」

「園の運営が上手くいっていないのではないか」

と保護者を不安にさせてしまったり、不満につながったりするのです。

その小さな不安や不満が、いずれ大きな問題になって返ってくることも少なくありません。

だからこそ、保育士にとっては本当に怖い。

現場で行っている対策と、それでも起きる現実

多くの園では、個人のカゴを分けたり、汚れ物袋を個別にしたり、対策は徹底しています。

それでも、子どもが自分で着脱できるようになると、今度は別の問題が出てきます。

「それ、〇〇くんのだよ」

気づいた時には、友だちの服を着ていることも。

子どもたちが分かりやすいように置いていても、気付くと入れ違っていることがあるのです。

もちろん、子どもに悪気はありません。

でも、似たような色・似たようなサイズの服が並ぶ中で、確認は一気に難しくなります。

正直に言うと、名前が書いていない服ほど怖いものはありません。

匂いや記憶を頼りに判断することもありますが、それほど不安な作業はないのです。

信頼を守るために、お願いしたいこと

入れ間違いは、起こりやすいミスであり、起きてはいけないミスでもあります。

だからこそ、私たちは一つひとつを丁寧に確認し続けています。

そして、保護者の方にどうしてもお願いしたいことがあります。

それは、衣服への名前書き。

正直、手間がかかるのは分かります。でも、名前があるだけで確認の精度は格段に上がります。

入れ間違いをゼロにすることは簡単ではありませんが、「起こさないためにどう工夫するか」を現場と家庭で共有することはできます。

小さな協力の積み重ねが、安心して預け合える関係につながると感じています。

名前を書くこと、それがあるだけで保育士の不安を減らし、子どもの安心につながる。

入れ間違いを「よくあること」で終わらせないために。

現場のリアルを知ってもらえたら嬉しいです。



ライター:めじ

幼稚園、保育園と保育経験を重ね、今年で13年目に突入しました。保育の仕事の中で感じた思いや子どもたちとのやりとり、育児と仕事の両立の事など経験をもとに言葉にしています。


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