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「お金を払わないと分解しないの?」→引っ越し現場で起きた想定外のやり取り

  • 2025.12.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。引っ越し・家財の運搬をしているしーやんです。

引っ越しや家財の運搬業務の現場では、思わぬ事態に遭遇することがあります。

今回は、分解が必要な昇降式デスクをめぐって、作業員とお客様の認識が食い違ってしまったエピソードをご紹介します。

分解前提のはずだった“昇降デスク”

その日は、単身引っ越しの集荷依頼で、あるアパートを訪れました。

家具や家電は一般的な単身サイズで、事前に聞いていた内容から見ても、特別な作業が必要になる印象はありませんでした。

室内を確認していく中で目に入ったのが、昇降式のデスクです。

天板と脚部がしっかり固定されたタイプで、そのままの状態では搬出が難しい家具でした。搬入経路やトラックへの積み込みを考えると、分解が前提になるのは明らかです。

依頼内容に含まれていなかった分解作業

しかし、依頼内容を改めて確認すると、家具の分解作業は含まれていませんでした。

引っ越し業者によって異なりますが、家具の分解や組み立ては別途料金が発生するケースがあり、事前の申告や依頼が必要になります。

さらに、私が勤める引っ越し会社は、お申し込みの時点で、分解が必要だと思われる家具について、作業員による分解作業が必要かどうかも確認しています。

その上で分解を申し込まれていなかったので、私たちは「すでに分解されているはず」と判断して現場に入っていたのです。

ところが、実際の昇降デスクは分解されていない状態だったので、嫌な予感がしました。

作業員とお客様の“認識のズレ”

事前に分解のご依頼をされていなかったので、お客様自身で昇降デスクの分解をしていただきたい旨をお伝えすると、お客様は、心底驚いた様子でこうおっしゃいました。

「分解は作業員さんがやってくれるものだと思っていました」

おそらく、お客様の中では分解作業も基本料金に含まれているという認識だったのでしょう。

そこで、私たちは分解には別料金がかかることを説明しました。しかし、お客様は納得されません。

想定外の追加料金に戸惑われたのか、「それなら分解せずに運んでほしい」とのこと。

しかし、分解しなければ部屋から搬出できません。

話は平行線をたどり、現場は膠着状態になりました。

このままでは引っ越し作業自体が止まってしまいます。私たちも、お申し込みの段階で、より踏み込んでお客様の認識を確認しておくべきだったと、この時強く感じました。

最終的に私たちが選んだのは、「今回に限り」という条件付きでの対応でした。

配達先での組み立てが有料になることを説明したうえで、今回は分解料金をいただかず、現場で分解作業を行うことにしたのです。

家具の分解と組み立てで確認すべき事前ポイント

今回のケースは、私たち作業員側とお客様との間に、「分解作業は誰が行うのか」という点で大きな認識のズレが生じてしまったことが原因でした。

引っ越しの際、家具の分解や組み立てについては、以下の点を事前に確認しておくことが大切です。

  • 搬出する大型家具は分解する必要があるのか
  • 分解が必要な場合、自分でしておく必要があるのか
  • 作業員に依頼する場合、別途料金が発生するのか
  • 当日対応が可能なのか、事前申告が必須なのか

これらは引っ越し業者ごとに対応が異なります。事前に確認しておくだけで、現場でのトラブルは大きく減らせます。

まとめ:思い込みを防ぐ事前確認の重要性

引っ越し現場のトラブルの多くは、「これくらい大丈夫だろう」という思い込みから生まれます。

家具の分解や組み立ては、その代表的な例です。

事前に確認しておくことで、余計な時間や気まずいやり取りを避けることができます。

お客様と作業員、お互いが気持ちよく引っ越しを終えるためにも、「確認しすぎるくらい」がちょうどいいのかもしれません。

今回の現場で、そう強く感じました。


ライター:しーやん

現在は日本語教師をしながら、ライター業、引っ越し・家財の運搬業務をしております。鉄道、受付、テーマパークなど様々な業種で培った経験をもとに「正しい日本語で心に刺さる文章を」をモットーに執筆中。


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