1. トップ
  2. 前方で左右にフラフラする危険車 バス運転士が距離を取るも…浴びせられた“耳を疑う暴言”にあ然

前方で左右にフラフラする危険車 バス運転士が距離を取るも…浴びせられた“耳を疑う暴言”にあ然

  • 2026.1.7
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

運転中、スッと横へ出てきた車やバイクに、驚いた人は多いのではないでしょうか。特に、直線の道路では、あまり後方を見ることがなく、突然現れた車やバイクに、ハッとするケースもあることでしょう。

そこで、今回は直線道路をバスで運行中、後方を見ずに進路変更を繰り返す一般車に、困ったときのお話を紹介します。バスの運行中、さまざまな一般車を見ます。しかし、このときほど「言い返したい!」と思ったことはないかもしれません。

前方に見えた進路変更を繰り返す車

バスの運転士経験から、進路変更を繰り返す車は、道に迷っているケースが多いように思います。あるいは、急な体調不良など何か事情があったのかもしれません。しかし、私が出会ったその車は、客観的に見ても周囲に危険を及ぼす運転に見えました。

方向指示器を出さず、右へ左へとゆっくり走る車…。直線の幹線道路であるため、法定速度で走っていても、その車に近づいてしまいます。

バスの運転では、危険を回避することが大切です。ふらつきが見られる一般車の後方を走行すると、急ブレーキで車内事故を起こしかねません。そのため、フラフラと運転する一般車とは、距離を取って走行したいもの…

しかし、私の願いは叶えられず、その車の20mほど後方につく形の走行となってしまいました。

危険回避のために前方の車を追い越すことに

法定速度50km/hの直線道路を、40km/hを下回る速度で走行する前方車両…

バスの運行時間もあるため、ゆっくり走行すると時間に遅れてしまいます。また、方向指示器も出さずに何度も車線変更をする前方車両は、バスにとって事故のリスクでもあります。

そこで、前方車両が左の走行車線に移動したタイミングで、危険回避のために追い越し車線から追い抜くことにしました。

しかし、予測していた通り、またもその車は右車線へ右タイヤが踏み入ろうとしました。運行しているバスは、すでに相手車両のすぐ右後ろにいる状態でした。このままでは接触すると判断した私は、再び速度を落とし左車線へ戻りました。

次のバス停も近いことから、遅延になっても安全運行をした方が良いと判断したのです。ところが、次のバス停で停車しようと左指示器を出して減速したとき、相手の車が先にバス停に停車しました。

「煽り運転だ」と言い放つドライバー

バス停に停車してしまったため、バス停の手前に停車するしかありません。さらに、ドライバーは運転席の横に来て、「煽り運転だ!!」と私に言い放ちました。

運転席に座る私は、頭の中に「?」が浮かびます。煽り運転をしたつもりは全くなく、逆に接近による急ブレーキを避けるため、距離も確保しつつ安全運行をしていました。また、前方に乗車していた乗客にも聞こえたようで、驚いた表情を浮かべていました。

あまりにも理不尽な言いがかりだと感じたため、私は思わず言い返してしまいそうになりながらも、丁寧な対応を心掛けました。

「煽っていませんよ。運行の状況はドライブレコーダーで確認できます。もし、当バスに問題があったのなら、当社までご足労いただき一緒にご確認いただけますか?」

そう伝えると、相手のドライバーは「もう煽るような運転をするなよ」と言い放ち、車へ戻っていきました。

プロのドライバーとして冷静に対応しましたが、心の中では「ご自身の運転を一度振り返ってみてほしい」という思いでいっぱいでした。しかし、本音は言えず、ただ丁寧に対応するのがバスの運転サービス士です。

運転中は後方車両に迷惑をかけない行動が大切

10年以上、バスの運転にかかわる仕事をしてきましたが、意外にも走行中、後方を確認する人は少ないようです。行動を起こすときには、後方を確認する人は多くいますが、まっすぐの道路を走行するとき、後ろを走る車の動きを気にしているでしょうか。

もちろん、運転中は前方に注意を払わなければなりません。しかし、後方の車の動きを予測することも、リスク回避につながります。

私は運転するとき、いまだに後方の動きを見るクセがあります。家族からは、「気にしすぎ」と言われますが、それくらい注意を払っている方が事故を防げることでしょう。

みなさんも運転する際は、他車への気配り心掛けつつ、事故のリスクを回避してくださいね。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】