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六本木ヒルズが輝く夜 ― 93万灯の『けやき坂イルミネーション』と『Luminous Bouquet(ルミナス・ブーケ)』

  • 2025.11.10

皆さん、ごきげんよう。LIVING東京 地域特派員の西村美鈴です。 街を歩けば、頬をかすめる風が少しずつ冷たくなり、冬の訪れを感じる季節になりました。そんな時期になると、毎年楽しみにしているのが六本木ヒルズの『けやき坂イルミネーション』です。今年も約400メートルにわたるけやき坂が、青と白の幻想的な光に包まれています。

六本木の街に冬の訪れを告げるけやき坂イルミネーション。温かみのある街の光の中で、都会的で洗練された“SNOW & BLUE”の光が映える光景は、訪れるたびに思わず足を止めてしまうほど印象的です。道行く人々が写真を撮ったり、少し立ち止まって空を見上げたりする姿を見ると、光が人をやさしく包み込んでいるように感じます。街全体がきらきらと輝き、人の温かさとイルミネーションの光が混ざり合う、そんな六本木ヒルズならではのクリスマスシーズンが今年も始まりました。

出典:リビング東京Web

過去最大の輝き、93万灯が照らすけやき坂の夜

このイルミネーション、実は毎年木々の成長に合わせてLEDの数が増えているのだそうです。2021年には70万灯、翌年には80万灯、2024年には90万灯、そして今年2025年は、ついに過去最大となる約93万灯。年々光が増していくことで、まるでけやき坂そのものが呼吸しているような、そんな生命感を感じます。

青と白が織りなす“SNOW & BLUE”の世界は、まるで雪の精が舞うような幻想的な美しさ。都会の夜の中に凛とした静けさがありながら、不思議と心が温まるのは、この光が街と人の距離を少し近づけてくれるからかもしれません。

ライティングデザインを手がけるのは、内原智史デザイン事務所。協賛のJRAは「楽しいHOLIDAYをより多くの方に」という思いを込めて、この光の道を届けているそうです。今年はアリーナ横にゾートロープの仕掛けを使ったモニュメントも登場し、家族連れやカップルの笑顔があふれていました。

けやき坂通りは、坂の上と下、そして66プラザから見る景色が特におすすめです。坂の上からは、煌めく光の道の向こうに東京タワーがそっと顔を覗かせ、坂の下からは並木のアーチがまるで光の川のように流れて見えます。

そして私が特に心惹かれたのは、六本木ヒルズからけやき坂へと向かう歩道橋の上。ここからは、青と白に輝くイルミネーションの先に東京タワーがまっすぐ伸び、まるで光の道がタワーへと続いているかのよう。ちょうど夕暮れどきに訪れると、空の青と街の光が溶け合って、本当に美しい時間が流れます。スマートフォンでも驚くほど綺麗に撮れるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

出典:リビング東京Web

冬の夜に咲く光のブーケ ― 『Luminous Bouquet』

けやき坂から六本木駅へ向かう手前の66プラザでは『Luminous Bouquet(ルミナス・ブーケ)』が開催されています。けやきの樹木を花束に見立て、約20万球のLEDが多彩な光を重ね合わせて輝く光景は、まるで夜空に咲くブーケのよう。時間とともに変化する色のグラデーションが美しく、ふと立ち止まって眺めていると、心が静かにほぐれていくようでした。

こちらも内原智史デザイン事務所による演出で、六本木の夜をより華やかに、そして詩的に彩ります。街のざわめきの中で感じるこの静けさは、イルミネーションが生み出す特別な時間。光を見上げてる人々の表情にも、柔らかな笑みが灯っていました。

出典:リビング東京Web

今年の「けやき坂イルミネーション」は、11月4日(火)から12月25日(木)まで開催され、点灯時間は17時から23時まで。66プラザでは24時まで(最終日は23時まで)光が灯ります。

冬の夜空の下、約93万灯の光が描く“SNOW & BLUE”の世界。六本木ヒルズ全体がひとつの光のアート作品のように輝き、訪れる人の心に静かな余韻を残します。

私自身、この場所に来ると「今年も冬が始まるんだな」と実感します。冷たい空気の中で見る光は不思議と温かくて、帰り道までもう少しこの時間が続けばいいのに、と思ってしまうほど。

この冬、あなたもぜひ大切な人と一緒に、六本木ヒルズのイルミネーションへ。光と人のぬくもりが溶け合う中で、心まで澄み渡るようなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

出典:リビング東京Web
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