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「救急車呼ぶ?」あまりの痛みにトイレで気を失う寸前に息子が発見!緊急入院に至った病気とは

  • 2025.11.7

普段からよく便秘になり、便秘から来る腹痛でトイレにこもることが多い私。ある日、おなかが痛くなり、今回もいつもの便秘による腹痛だと思っていたら、どうやら痛み方が違うようで……。どんどん痛みは増していき、夜間救急へ駆け込み入院する事態になったのです! 突然、病気を発症して苦しんだ体験をお話しします。

いつもの腹痛かと思っていたら

47歳の私は、中学校教諭をしています。3歳年上のサラリーマンの夫と実家から大学に通う息子と、郊外のマンションで3人暮らし。しっかり者の長女もいますが就職してからは実家を離れ、今は県外で暮らしています。喧嘩をすることもありますが、毎年家族旅行をするほど仲の良い家族です。

私は普段から便秘になることが多く、トイレにこもることもしばしば。息子もおなかが弱く、下すことが多いため、1つしかないトイレを2人で奪い合いながら使っています。

わが家では、夕飯を食べ終わると各々が自分の部屋へ行き、自分のしたいことをする生活をしています。大抵、私がリビングのテレビで録りだめしたドラマを見るため、夫はリビングから離れた自身の寝室へ、息子はリビングの隣にある自室へ行きます。

事件が起きたのは、私の職場である中学校のテスト期間が終わった金曜日。次の日は私が顧問をしている部活動も休みにしていたため、遅くまで起きていても大丈夫ということで、大好きな韓国ドラマを見ていました。

深夜2時に差しかかったころ、なんとなくおなかが痛くなってきたことに気付きました。このごろ便秘が続いていたため、いつもの便秘による腹痛だろうと踏んで、トイレにこもります。

しかし、いくらおなかに力を入れても便は出ず、腹痛は治まる気配がありません

深夜2時、意識を失う寸前に

おなかを襲うズキズキという痛みは、次第に太い杭をおなかにねじ込まれているような鈍く重い痛みへと変わっていきました。私はトイレから脱出するどころか、トイレの中に倒れ込み、うめき声を上げることしかできなくなってしまいました。

痛みが強くなるにつれ、痛みの波を耐えることに集中してしまい、頭がうまく動かず、何をすればいいのか判断がつきません。

トイレは寝室の前にあるものの、深夜2時という時間に夫が起きているはずがありません。頼りになるひとり暮らし中の娘へ助けを求めようとも思いましたが、トイレにスマホを持って入っていないので連絡の取りようがなく……。ゲーム好きの息子は、起きていたとしてもヘッドフォンをしているため気付かないでしょう。

もうだめだ、万事休す! 私はあまりの痛みで、ついに意識を失う寸前になってしまいました。

そのとき、ドンドンドンとトイレのドアをたたく音とともに、声が聞こえました。「母さん! トイレ行きたいんだけど、もしかして何かヤバいことになってる? 救急車呼ぶ?」と息子がトイレにやって来たのです!

息子に背負ってもらって病院へ

金曜の夜ということで、深夜まで友だちとオンラインゲームをしていた息子。ゲームを終えて寝ようとしたとき、たまたまトイレに行きたくなって廊下に出たところ、トイレから聞こえる私のうめき声に気付いたのだそう。

おなかが痛くて動けないことと夫を起こしてほしいことを伝えると「わかった、すぐに起こして救急車も呼ぶね!」と息子は素早く行動してくれました。か細い声で助けを求める私の声を聞いた息子の行動により、私は九死に一生を得たのでした。改めて本当に運がよかったと思います。

その後、息子は寝ていた夫をたたき起こし、救急に連絡してくれましたが、自宅に到着するまで30分はかかると言われてしまいました。幸いにも夜間救急をしている病院が自宅から車で15分の場所にあり、「この時間なら、救急車を呼ぶより車で夜間救急へ駆け込んだほうが早い」という夫の判断により、車で病院へ行くことに。

痛みで動けない私は、息子に車まで背負ってもらい、夫の運転で夜間救急へ運ばれました。夜が明けるまでは点滴と痛み止めで難をしのぎ、翌朝詳しく検査をしてもらった結果「急性虫垂炎」と診断され緊急入院となったのでした。

医師には虫垂炎を完治させるなら手術が必要で、1週間の入院が最善策と言われましたが、私は週明けから授業があるため、仕事を休めず薬で炎症を抑えることを選択。虫垂炎の痛みがまた来たらどうしようという不安はありましたが、今のところ再発はしていません。

まとめ

今回、息子の機転で幸運にも病院へたどり着けましたが、もしあのとき息子が寝ていたら……と思うと、今でもゾッとします。「便秘はいつものこと」という思い込みが、いかに危険であるかを身をもって知りました。

手術で虫垂を取り除いたわけではないため、今後も再発の可能性があります。この経験を教訓に、これからは「いつもと何かが違う」という体のサインを見逃さず、自分の体調にしっかりと気を配っていきたいです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

取材・文:山本さつき/30代・ライター。パパが大好きな息子と毎日格闘している。たくさんの情報をわかりやすく伝えるべく、日々スキルを磨いている。

イラスト/おんたま

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 里村クリニック院長(埼玉県さいたま市南区大谷口5320-1) 里村仁志先生

消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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