レジ列で年配客に「お先にどうぞ」“親切心”に8割超が「NO」目撃された行為に賛否＜レジでの迷惑行為2選＞

スーパーやドラッグストアなどの会計時に利用するレジ。お客さん同士や店員さんとの間でトラブルが起きることも少なくないようで、「レジマナー」をめぐって、SNSにはさまざまな意見が寄せられています。

そこで今回は、弊社のアンケートに寄せられた「レジでのマナー2選」をご紹介します。

列の途中で後ろにも人が並んでいる時、自分の前に人を入れてあげる？

SNSで、「レジで前の人が、お年寄りを自分の前に入れてあげていた。でも後ろに並ぶ私たちも待っているのに…」といった趣旨の投稿が話題になりました。

そこで、「列の途中で後ろにも人が並んでいる時、列に並んでいなかった人を入れてあげることがあるかどうか」というアンケートをしたところ、このような回答がありました。

列に入れてあげることがあるという方：
足腰が弱くて立っているのも大変そうな人などがいたら、親切心で入れてあげるのが当然かなと思うから。後ろの人に許可をとる必要はないと思う。
（20代男性・関東地方）

列に入れてあげることがあるという方：
すごく急いでいたり、子どもを抱えて大変そうな人を見ると入れてしまう。あまりにも多い時は自分が抜けて後ろに回ります。
（30代女性・会社員・中国地方）

列に入れてあげることはないという方：
後ろにも人が並んでいる場合は自分の意思だけでは譲ってあげられない。前の人が譲ってあげているのを見てもあまりいい気分じゃないかも。
（40代女性・主婦・千葉県）

列に入れてあげることはないという方：
自分だけならいいかもしれないが、他にも並んでいる人がいる状況で、それをするとルールが成り立たなくなる。
（30代男性・会社員・東京都）

列に入れてあげることはないという方：
時と場合にもよると思いますが、基本的にきちんと順番に並ぶのがマナーなので入れることはありません。
（50代・専業主婦・関東地方）

寄せられた全回答300件のうち、列に入れてあげることが「あるという方」は44票、「ないという方」は256票、ないという意見が多い結果となりました。

「ある」という方の中には、「入れてあげて、自分が列の最後尾に並び直す」というコメントもありました。

思いやりは大切。でも、公共の場では“その優しさが誰かを困らせていないか”を一度立ち止まって考えることも大切なのかもしれません。ほんの少しの声かけや確認で、気持ちよく過ごせる場面が増えるといいですね。

SNSで、「店員さんがひどくモタついているというわけでもないのに、『早くして！』と急かしてくるお客さんがわりと多くて嫌だ」といった趣旨の投稿が話題になりました。

そこで、「会計時に、店員さんがモタついていたわけではないけれど『早く』と急かしたことがあるかどうか」その理由をアンケートで伺ったところ、次のようなコメントが寄せられました。

急かしたことがあるという方：
次の用事が迫っていたのでつい早くしてくださいと言ったことがあります。大事な人が出かける前に会いたかったのです。
（60代男性・会社員・関東地方）

急かしたことがあるという方：
子どもが暴れてしまっていて、手に負えなかった時に、「早くしてもらっていいですか」と伝えました。急かした時に、袋詰めも同時にしてくれたので、助かりました。
（30代女性・兼業主婦・神奈川県）

急かしたことはないという方：
レジの時間が数分早くなったところでなにか変わることはないから、わざわざ急かしてやってもらう必要性を感じない。
（30代女性・サービス業・千葉県）

急かしたことはないという方：
こちらが急かすことによってさらに店員さんが焦ってしまい、お釣りなどを間違えて渡されてしまったら余計に時間がかかるからです。
（30代男性・会社員・北海道）

急かしたことはないという方：
時間がない時でも店員さんは何も悪くないし、自分が店員さんの立場だったらすごく嫌だと思うから。
（20代・女性・会社員）

寄せられた全回答300件のうち、「早く」と急かしたことが「あるという方」は39票、「ないという方」は261票、ないという方が多い結果になりました

通常通りに対応してくれている中でむやみに急かしてしまえば、かえって会計ミスにつながるかもしれないと危惧する声や、そもそもモタついているわけではないのに急かすのは失礼であるという声が多く寄せられました。

一方で、予定の時間が迫っていたため急かしたというコメントも。混雑する時間帯にスーパーを利用する際は、できるだけ時間に余裕を持ってお店を利用したいですね。

今回は、レジをめぐる2つのマナーについて、アンケート結果をもとに紹介しました。

列の途中で並んでいない人を入れてあげることについては、「ない」と答えた方が約85%を占める結果に。親切心で譲ってあげたいという気持ちがある一方で、後ろに並んでいる人たちのことを考えると、自分だけの判断では決められないという意見が多く寄せられました。

店員さんを急かすことについては、「ない」と答えた方が約87%という結果でした。急かすことで店員さんが焦ってミスをする可能性があることや、自分が店員の立場だったら嫌だという共感の声が多く見られました。

どちらの場面も、誰かへの思いやりと、周りへの配慮のバランスが問われる問題です。正解は一つではありませんが、公共の場では多くの人が利用しているという意識を持つことが大切です。ちょっとした声かけや相手の立場に立って考えることで、みんなが気持ちよく過ごせる場面が増えるといいですね。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

1、
・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/05/09〜2025/05/12
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300

2、
・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2024/12/5～2024/12/9
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300