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「年明けまで待って」節約のプロが警告。11月ブラックフライデーで「安くてもあえて買わない」“2大アイテム”

  • 2025.11.20
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

11月の最終週から各所でスタートする、年に一度の大規模セール「ブラックフライデー」。

お得な商品が並ぶと、つい財布の紐が緩んでしまいがちです。しかし、節約のプロによると、「焦って買うと損をするアイテム」が存在するといいます。

今回は、ブラックフライデーで「かえって割高になる可能性のあるアイテム」「逆に狙うべきアイテム」について、節約アドバイザー・消費生活アドバイザーの丸山晴美さんに詳しくお話を伺いました。

購入は少し待った方がお得?!プロが指摘する2大カテゴリ

「ブラックフライデー=年間の底値」とは限りません。丸山さんによると、以下の2つは購入タイミングに注意が必要です。

---節約のプロから見て「安く見えても今買うのは“損”だ」と警告したい商品カテゴリはありますか?また、なぜその商品は「今、ブラックフライデーで買ってはいけないのか、理由もあわせて教えてください。

丸山晴美さん:

「冬物衣類と家電製品です。

冬物の衣類は、年明け以降のセールの方で割引率が高くなるため、本当に必要なもの以外は避けた方が無難です。また、ブラックフライデー専用に作られたセール専用商品も出てくるので、本当に安いのかどうかがわかりにくい傾向にあります。

家電製品は、ブラックフライデー以降も、歳末セール、新春セール、中身が見える家電の福袋、2月、3月の決算セールなど、ブラックフライデー以降もさまざまなセールがあり、まだまだ安く買うチャンスはあるので、ブラックフライデーだからといって、焦って買う必要はないでしょう。
また、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電は新商品が発売された直後ものもあり、値引きができないなどもあるため、注意が必要です。

他には、99%引きなどあまりにも割引率が高すぎる商品にも注意が必要です。値引き前の価格があり得ない価格や、送料が高額に設定されている可能性があったり、修理対応などアフターサービスがされないなど、安物買いの銭失いになる恐れがあります。」

プロが狙う! 今年のブラックフライデー「買い」リスト

---では逆に、プロが「ブラックフライデーで“これだけは絶対に狙うべき”」と断言できる今年の「狙い目商品」は何ですか?

丸山晴美さん:

「前提条件として、セール品がそもそも必要であるかどうかを考えましょう。ご自身にとって必要がなければ、いくら安くても無理に買う必要はありません。
これを踏まえつつ、ねらい目は、それぞれのショップによって異なりますが、共通するものとしては、数量限定、その日限りといった目玉商品です。

他にも、値上げが続くティッシュボックス、トイレットペーパー、キッチンペーパーといった紙類や、洗濯用洗剤など洗剤類、ラップやジップ式袋などの毎日使う日用品が安くなっていたら、備蓄分も含めて買っておくとよいでしょう。
また、百貨店のブラックフライデーのオンラインショップでは、送料無料クーポンが出たり、品質がよいものが限定で安く売られることもあるので、お肉やお酒などの食品から、リネン類といった新年に向けて買い換えたいと考えていれば、ねらい目です。
他にも、Amazonのブラックフライデーなら、生活用品や食料品など全般に目玉商品が出てきますが、その中でも、モバイルバッテリーやイヤホンといったガジェットにも注目するとよいでしょう。

ここには注意!「安物買いの銭失い」を防ぐポイント

大幅な割引には「裏」があることも。以下のケースには警戒が必要です。

  • 異常な割引率(99%OFFなど): 元値を不当に吊り上げている可能性があるので注意が必要です。
  • 隠れたコスト: 商品代金は安くても「送料が高額」なケースがあります。
  • アフターサービス: 故障時の保証や修理対応がない場合があります。

「買うもの」「待つもの」を見極めて、賢くお買い物を

ブラックフライデーは多くの商品がセールになる魅力的な時期ですが、冬物衣類や家電製品は特に購入タイミングや商品内容に注意が必要です。

年明けや決算期のセールも視野に入れ、焦らず必要なものだけを見極めて買い物しましょう。また、極端に割引率の高い商品やセール専用商品には警戒が必要です。

数量限定や当日限りの目玉商品、日常的に使う日用品のセールを賢く狙うことが、満足のいくお買い物につながります。


監修者:丸山晴美
ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー
22歳の時に節約に目覚め会社員として1人暮らしをしながらも1年で200万円を貯め、26歳で住宅を購入した経験がメディアに取り上げられ、2001年に節約アドバイザーとして独立。食費や通信費など身の回りの節約術やポイ活、資産運用のアドバイスまで幅広く発信。著書・監修書に「大人のおしゃれ手帖」特別編集年間100万円!がんばらなくても貯まるお金の習慣(宝島社)など多数