「金持ってこいって言ったよな？」酒に溺れる“クソ親父”のせいで…娘が受けた仕打ちに愕然【しまうま劇場】

人間誰しも、何かしらのストレスを抱えて生きていると思います。それが愛する人を失った苦しみや悲しさからくるものだったら、そのストレスは計り知れません。

日常に隠れた学びや未来へのヒントを学べるショートドラマを配信する「しまうま劇場」の『いい加減、前向いてよ』では、妻・母を失った父と娘の苦しい日々を描いています。

【いい加減、前向いてよ】ストレス解消のためなら、何をしてもいい？#ショートドラマ

物語は父親の財布からお金を抜き取る娘のシーンから始まります。何やら不穏な空気ですね。なぜお金を抜き取っているのでしょうか？

娘の行動に気がついた父親は、「何してんだ？」と娘に声をかけます。娘は答えず、部屋を立ち去ろうとします。

父親は、引き留めた娘を見て「その目、母さんそっくりだな」と言います。娘は、呆れた様子で「お酒飲む暇あったら仕事探してよ！」父に告げました。どうやら、この父親は働かずにお酒ばかり飲む生活をしているようです。

「絶対こんな家出て行ってやる」と心に決めながら、学校の時間を過ごす娘。そこにクラスメイトがやってきて彼女に「金持ってこいって言ったよな？」と迫ります。

「すみません」と、お金を持ってきていない彼女はクラスメイトに伝えます。すると、クラスメイトは「じゃあ、罰ゲーム」と言って彼女のノートを手に取ろうとしました。

「やめてよ！！」とノートを取り返そうとする彼女に、クラスメイトは「約束破ったのはあんたでしょ？」と言い、ノートを返しません。

クラスメイトは彼女のノートを破りながら、「お前の親父、今日も駅前でふらついてたよ」と彼女に話します。「クソ親だね」とクラスメイトに嘲笑われた彼女は「あの人は関係ないじゃん！」と悲痛な表情。そこに、担任の先生が駆けつけます。

先生の登場で、一旦揉め事は収束。先生は彼女に「大丈夫だったか？」と問いかけます。彼女は、助けてくれた先生に「先生、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えました。すると先生から衝撃の行動と言葉が返ってきたのです…。

先生は自分の財布を取り出し、感謝を告げた彼女に1万円を差し出しました。そして「いじめとかあったら、俺の評価が下がっちゃうんだよ」「これ以上問題起こさないでくれよ」と彼女に告げたのです。彼女は悲しそうに拳を握りしめました。

彼女が帰宅すると、父親は依然お酒を飲み続けています。そんな父親を見て、彼女はお酒を取り上げて「いい加減にして！」と怒りをあらわにします。すると父親は「昨日の金返せよ。酒買えなかったじゃん」と娘に言いました。

「だから隠したんだよ」
娘は父親にそう告げました。物語の冒頭で娘が父親の財布からお金を抜き取ったのは、父親にお酒を買わせないためだったのですね。

「天国のお母さんが悲しんでるよ…」と娘が呟くと、「酒飲まなきゃやってられないんだよ！」と父親は逆上します。父親は妻を失った悲しみをお酒で埋めていたのですね。

「私だって、お酒で現実逃避できるなら飲みたいよ」そう言って娘が父親に見せたのは、クラスメイトにボロボロにされたノート。父親はそのノートを手に取り、愕然とします。

「いい加減、前向いてよ！」現実から逃げてお酒ばかり飲んでいる父親に対して、彼女は切実な思いを伝えました。神妙な表情を浮かべる父親。彼女の気持ちは伝わったのでしょうか。

YouTubeショートのコメント欄には「お父さんしっかりして…」「お酒はストレス解消になるのか？」「クラスメイトも先生もひどすぎる」「お母さんがまともな人だったから、娘さんもしっかりしてるんだろうね」などという意見が寄せられていました。

この物語の父親と娘は妻・母を失った悲しみを共に背負っています。現実逃避をしてしまっている父親を、学校でいじめに遭いながらも向き合おうとしている娘さんは本当に素晴らしいですよね。

ストレスは、ない人の方が少ないのではないかというほど抱えている人が多いです。『いい加減、前向いてよ』は、そんなストレスとどう向き合うか考えさせられる作品でしたね。

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