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「度肝抜かれた」「ヒントあったのに」ラスト5分で判明“時間軸のトリック”、伏線を見直す視聴者が続出…!『シナントロープ』

  • 2025.12.6

テレビ東京系 ドラマプレミア23『シナントロープ』の第9話が、12月1日に放送された。初回放送後にTVer見逃し配信再生数100万回を突破。その後もXでは考察が飛び交う、話題のドラマだ。本作は、アニメ『オッドタクシー』の脚本を手がけた此元和津也が、原作と脚本の両方を担当し、完全オリジナルとして描き下ろした作品である。監督を務めるのは、映画『もっと超越した所へ。』などで注目を集めた山岸聖太。二人のタッグによる、新感覚のミステリードラマだ。

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(C)此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

冴えない大学生・都成剣之介を演じるのは水上恒司。彼が心を寄せるヒロイン・水町ことみを山田杏奈が演じる。そのほか、坂東龍汰、影山優佳、望月歩、鳴海唯、萩原護、高橋侃といった、いま最も勢いのある若手俳優たちが集結し、物語に厚みを加えている。

この記事では、第9話の見どころについて解説していく。

※【ご注意ください】本記事はネタバレを含みます。

シナントロープ大繁盛

都成は、龍二(遠藤雄弥)と久太郎(アフロ)の元から救い出してくれたインカアジサシ(綾田俊樹)に頼まれて、事務所で見てきた資料の記憶を全て書き出す。そして、都成は以前トイレに置きっぱなしになっていたスマホ(久太郎のもの)を思い出す。その暗証番号が折田につながるのではないかと言うと、インカアジサシは解析すべきだと告げ、持っておいてほしいと頼むのだった。

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(C)此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

シナントロープでは、全品半額セールに合わせて来店客へ似顔絵イラストを贈る企画を実施。都成(水上恒司)が客ごとの特徴を覚え、水町(山田杏奈)がそれを鳥の姿にアレンジし、田丸(望月歩)が実際のイラストに仕上げるという見事な分業で作業が進んでいく。店内はほかのスタッフも接客や調理に追われ、大忙しの一日となっていた。厨房で調理中の室田(鳴海唯)の元へ手伝いに来た水町は、室田の孤独と弱さに寄り添い、シナントロープを居場所にしてほしいと告げる。

シマセゲラの正体が明らかに?

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(C)此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

おじさん(山本浩司)と若い男(栗原颯人)は、ついに見張っていた部屋へ向かうことに。その前に、おじさんは自分の身に何かあったら、やむを得ず自宅に閉じ込めている5歳の娘の元へ行ってほしいと若い男に頼む。さらに、会話の中で子どもをあやすためにおもちゃの“ガラガラ”を使っていること、鳥の図鑑を気に入っていることを明かす。つまり、おじさんは水町の父親で、そのパートはおじさん(=水町善治)が差し出した免許証によると平成18年〜21年頃だと判明した。

そして、若い男はおじさんが言った“木の実と木の実”という言葉を気に入り、バンド名にしようかと呟く。つまり、若い男が後のキノミトキノミのグループで、行方が分からなくなっているシイという人物である可能性が高い。彼が幼少期の水町を助けに行ったとすると、水町が恩を感じているシマセゲラなのかもしれない。

時間軸の違いや、おじさんの正体が明らかになったことで視聴者からは「最後震えた」「時間軸のトリックに度肝抜かれた」「見返したら消費税5%のレシートや漫画のヒントあったのに」「過去の話を見返して伏線探し楽しい」など驚きの声が続出している。

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(C)此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

一方その頃、龍二と久太郎は、シマセゲラの処分を果たせば折田(染谷将太)の支配から解放されると約束されていた。そして、水町のマンションに忍び込み、帰宅を待ち伏せしていた。しかし、折田は久太郎と龍二のどちらかを殺すつもりでいるのだった。

急展開を迎えた第9話だったが、次回予告では水町が誘拐されて動揺する都成の姿が。次回の展開からも目が離せない。


テレビ東京系 ドラマプレミア23『シナントロープ』月曜よる11時06分〜

ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand