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悪質な誹謗中傷をした加害者…被害を受け、所属事務所がとった“異例の対応”に「抑止力えぐい」

  • 2025.11.1
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

2025年10月22日、人気VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社は、所属ライバー・甲斐田晴さんへの悪質な誹謗中傷・荒らし・危害予告行為を行った人物との民事訴訟において和解が成立したことを発表しました。

それに伴い、誹謗中傷を行った人物への意識調査を実施。その内容を公表するという異例の対応に注目が寄せられています。

はたしてANYCOLOR株式会社が誹謗中傷を行った人物への意識調査を公表した理由とは?また、今回の対応について、世の中の人はどのような反応を示しているのでしょうか?詳しくご紹介します。

ANYCOLOR株式会社の発表について

ANYCOLOR株式会社は10月22日、公式ホームページに「当社所属ライバー『甲斐田晴』に対する極めて悪質な誹謗中傷行為・荒らし行為等への対応結果について」を公開。日頃の応援に対する感謝の意を示した上で、誹謗中傷を行った人物(以下、対象者)に民事・刑事の両面で対応していたことに言及。そして、「刑事責任について、業務妨害罪の容疑で書類送検された対象者は、その後、管轄裁判所において罰金刑を言い渡されました」と報告しました。

さらに、民事責任については、「対象者が当社に対し損害賠償金を支払うこと、今後当社及び当社所属ライバーに関するインターネット上での投稿を行わないこと等を内容として、裁判上の和解が成立しました」と説明。続けて、今後、このような悪質な誹謗中傷行為・荒らし行為等が発生することを未然に阻止する目的で、裁判上の和解の条件として、対象者に対する書面での意識調査を実施したことを明かしました。

対象者に行われた意識調査について

意識調査は、11個の質疑応答が公開されています。「質問1:あなたの性別と年齢」から始まり、「質問2:誹謗中傷等行為として何を行ったか」や「質問3:どのような理由で荒らし行為や危害予告を行ってしまったのか」というように、誹謗中傷の内容や行なった理由を確認。それらの行為に対し、対象者に刑事または民事で責任が追及される可能性がある自覚があったか否か、当時の心情についても問われています。

ANYCOLOR株式会社は、今回の意識調査を実施した趣旨として、悪質な誹謗中傷行為や荒らし行為などが後を絶たない現状を踏まえ、これらの行為がなぜ発生してしまうのか、その根本的な原因や背景を多角的に理解することが、誹謗中傷行為等への効果的な対策を講じていく上で不可欠であると考えた、と説明。そして、今後の誹謗中傷行為等の抑止するために、対象者の承諾を得た上で、意識調査の結果の公開に至ったそうです。

意識調査の結果について

今回、意識調査を受けた人物は、甲斐田さんや他のライバーのYouTube配信で執拗にコメントを連投したり、甲斐田さんになりすまし配信を妨害する行為をしたりするなど、さまざまな誹謗中傷、迷惑行為を行なったとのことです。

その理由として、「配信者様とリスナー様の距離が比較的近い界隈のため、自分の好きなライバー様との距離感を一方的に縮めようとしてしまいました」と回答。背景には、強い承認欲求と日頃のストレスがあり、精神的に不安定な状態があった、としています。

自身の誹謗中傷行為について、行為に及んだ当時から、漠然と刑事・民事双方で責任を追及される可能性があることを認識していたのだそう。しかし、「日常生活におけるストレスから来る精神的な不安定さ」から、その認識が薄れ、行為を止めることができなかったそうです。

荒らし行為や危害予告を行なっていた時は、「自身の暴走した承認欲求に突き動かされ、投稿内容が拡散されること」だけを考えていたのだそう。そのため、対象のライバーやファンの被害は全く想像していなかったそうです。

その後、ANYCOLOR株式会社から開示請求意見書が定期的に届き始めた際は、「家族に迷惑をかけてしまうという強い焦りと後悔の念に駆られました」と回答。事態が進展していく中で、「いつ警察が家に来るのだろうか」「身柄を拘束されるのではないか」といった強い不安感に苛まれるようになったそうです。

対応にSNSで称賛の声

SNSではANYCOLOR株式会社の対応について、称賛する内容のコメントが多数。「にじさんじが本気で誹謗中傷と向き合っているのが伝わる」「意識調査を公表したの、本当にすごいと思います」など、所属ライバーのために誹謗中傷などの行為と真摯に向き合っていることが伝わる、抑止力として効果的など、さまざまな意見が寄せられていました。

また、「さすがに加害内容が過激な気もするけれど、自分も気を付けないと」「SNSをやっている以上、誰もが気を付けないといけないよね」など、今回の対応を受けて、自分も過ちを犯さないよう注意しなければならないと思ったというコメントも。

そのほか、「インターネットコンテンツを享受している人は、ぜひ一度読むべき記事だと思います」「推しがいる人は一度読んでおいたほうがいい」など、VTuberや配信者を応援している人は、自分が同じような行為に及ばないようにするためにも、ぜひ一度読むべきであると指摘する声もありました。

VTuberに対する誹謗中傷行為の処分事例

過去にも、VTuberに対して誹謗中傷行為を行った人物が、情報開示請求などの処分を受けた事例があります。

2024年5月、「ぶいすぽっ!」を運営する株式会社バーチャルエンターテイメントは、「【弊社所属タレントに対する誹謗中傷行為等への対応状況について】」を公表。

誹謗中傷行為を繰り返していた人物を特定し、自社が運営するグループに所属するタレントに対する全ての投稿記事の削除(将来も投稿しないことを含む)と、当該人物による損害の一部として、238万6,490円を支払う旨の示談が成立したことを明かしました。

また、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社の報告によると、2024年の1年間で所属タレントに対する権利侵害行為に対応した件数は252件。インターネット掲示板、XなどSNSへの悪質な書き込みについて、開示請求を実施していると発表しています。

誹謗中傷や無断転載、なりすましなどは通報を

ANYCOLOR株式会社は記事の最後で、「ライバーが安心して活動できる環境づくりを継続する」とし、誹謗中傷根絶への姿勢を改めて示しました。

また、公式サイトに通報フォームを設け、誹謗中傷や無断転載、なりすましなどの報告を受け付けています。日頃の感謝を述べた上で、協力を呼び掛けています。

攻撃的行為または誹謗中傷行為に関する通報
https://www.anycolor.co.jp/report

日々リスナーのために精力的に活動に励んでいるライバーの皆さんを応援するためにも、私たち一人ひとりができる範囲で協力していきましょう。


参考:
当社所属ライバー『甲斐田晴』に対する極めて悪質な誹謗中傷行為・荒らし行為等への対応結果について(ANYCOLOR株式会社)
ぶいすぽっ!公式(@Vspo77
誹謗中傷等の権利侵害行為における対策活動のご報告(カバー株式会社)


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