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【鈴鹿央士】稽古場がずっと室内なので、「ビタミンDをつくらなきゃ」と思って日光浴(笑)【目指す俳優像も語る!】

  • 2025.10.13

前編では初めて参加した稽古の様子や自分が抱えていた想いなどについて伺いましたが、後編では普段なかなか知ることのできないプライベートでのセルフケアや愛用中のボディケアアイテムについてもインタビュー。初めての舞台に全身全霊で向き合っている姿がとてもキュートです!

脳がパンクしそうで、毎日フル回転で動いている。そんな感じです!

鈴鹿央士さん

──実際の稽古場の印象を教えてください!

稽古に入る前の“右も左も分からない”という状態からは少し成長した気もしますが、分かってきたかなと思ったら、また謎が出てきて……。これってどういうことなんだろうとか。ほんのちょっとずつちょっとずつ、でも前に進んでいくしかないという気持ちで日々やっています。

──新しい発見がたくさんありそうですね。

最初は想像する材料もなくて、週にどのくらい休みがあるかも知らなかったくらいですから。どうやって稽古を組み立てていくのかも知らなかったですし……。長いシーンをまとめて稽古するようになったら、一瞬で稽古場の雰囲気が変わったりするんです。急に前日と違う緊張感が走ったりして。これが舞台か!と思っています。

──鈴鹿さん、とても楽しそうです!

楽しいですね。最初は準備しているつもりでも、いざ稽古に入ってみると自分が何も持ってないという無力感があったりしたのですが……。今もまだ模索中ではありますが。舞台の上でお芝居をするという感覚にも身体を慣らしていくことも必要ですし。誰かと面と向かって話しているシーンでも、それが観客の皆さんに届かないといけないわけで、それもすごく学びになっています。

──共演者の方々と実際にお芝居をしてみて、気が付いたこととかありますか?

皆さん、とにかくすごいんですけど、言葉にするのは難しくて……。でも、言葉にしやすいことで言えば、皆さん、切り替えが早いんです! たとえば先日、大竹(しのぶ)さんや宮沢(りえ)さんのシーンを見ていたんですが、演出家さんから一言入ることってあるじゃないですか。その間はもちろん素に戻っていらっしゃるんですが、「じゃあ、このセリフからいきます」となった瞬間に、スッと役に入っていかれるんです。僕だと「ちょっと待ってくださいね」みたいになっちゃうから、そのスピード感に圧倒されています。

──近くで見ることで、鈴鹿さんの血となり肉となりますね。

なればいいですね。お金も払わずに見せてもらえるんですよ。毎日幸せです!

河島英五さんの『時代おくれ』で、ボイトレ!

鈴鹿央士さん

──以前、演出家のフィリップ氏に初めて会ったときに、「ボイストレーニングをやってください」と言われたとおっしゃっていましたよね?

はい。最初は喉の使い方も分からなかったですし、歌い方を知らない喉だって言われました。それはそれで良くて、変に色がついてないから、ということで、歌を練習しました。僕、河島英五さんの『時代おくれ』という歌が好きなんですけど、その曲でボイトレしました。

──鈴鹿さんがお好きで、選ばれた曲なんですね。

そうなんです。河島英五さんは野太くて力強い声を出されるんで、それを出す練習は喉の筋肉を動かす練習にもなるからボイトレの先生からもOKが出ました。あとは郷ひろみさんなど、高音を出される方の歌を歌ったりもしました!

──舞台で使う喉は普段の生活とは全然違うでしょうから、大変ですよね。

あとは声帯の起こし方や喋っていて喉がガラガラしたときの直し方、呼吸法なども習ったんです。身体が楽器というイメージを持ってみて、と言われましたが、いざ舞台に立つと忘れちゃうんですけど(笑) 今はまだセリフや動きを見るのに精一杯なので……。でもそういうことを教えてもらったのは、本当に良かったと思います。

──いろんなことを、まるでスポンジのように吸収されていて、本当にすごいです!

もう吸収できないです(笑) 溢れ出てる感じがしています。毎日いろんな言葉をもらえて、毎日脳がパンクしながらフル回転している状態。本当にいい日々です。

エプソムソルト&クリームでメンテナンス

鈴鹿央士さん

──体調管理や身体を動かしたあとのリカバリー方法も伺えますか?

お風呂に浸かることを徹底しています。あと、朝、日光浴をしているんです。起き抜けにカーテンを開けて、朝日をしっかり浴びます。稽古場がずっと室内なので、「ビタミンDをつくって!」と思いながら(笑)

──お詳しいですね(笑) お風呂に入るときは入浴剤などを入れたりしていますか?

その日の気分でヒノキ系だったり、バスソルトだったり……。バスソルトはエプソムソルトを使います。マグネシウムを経皮吸収できると聞いて。日本人はミネラルが足りなくなりがちだからという話を聞いて、じゃあ入れちゃえ!って(笑)

──すごくいろいろ勉強していらっしゃる!

あとはエプソムソルトクリームも使ってます。筋肉の緊張を和らげる効果があるそうなので、肩や鎖骨のあたりに塗るようにしています。普段はあまり大きな声を出さないので、やはり稽古中は張ってきてしまうんです。クリームを塗って寝ると、少しラクになる感じがしますね。

──この初舞台を経て、鈴鹿さんはどんな俳優になりたいと思っていらっしゃいますか?

とにかく今は舞台のことしか考えていないので、終わってからのことはまったく分からないのですが……。

──舞台に関わるようになったことで、新たな目標みたいなものが、もし生まれていたら!

まだまだ模索中です。本当に全部終わってみないと分からないです。今の時点ではまだ何とも言えず……ですが、絶対にプラスの経験にはなると思うので、とにかく前を向いて頑張っていれば何とかなるかなって。これだけ優しい先輩たちがいらっしゃるんで、その先輩たちの背中を必死に追いかけて頑張っていれば、何かにはなるはず!

──まっすぐな想いが詰まってて、素敵です。

ありがとうございます。終わってからが楽しみではあります。

シェイクスピア、難しいけれど……共感するポイントもあるはず。

鈴鹿央士さん

──観に来てくださる観客の方々にメッセージをいただけますか?

僕もシェイクスピア初心者でしたし、難しいだろうと思っていました。もちろん、簡単とは言いませんが、分からないということはないはず。それは、やはり“人間とは”ということを描いているから。どこか共感できたり、どこか自分の奥底にある感情が舞台に出て生きている人とリンクしたり、そういうものを目の当たりにすると、何か感じるものがあるんじゃないかと思うんです。

──そうですよね。普遍的な心情みたいなものが描かれているわけですから。

はい。上演時間は長いかもしれませんが、途中に休憩もありますので(笑) その休憩時間にそれまで観たものを、頭の中でまとめて咀嚼することもできますし、ゆっくりと浸れると思いますので、構えずに観てもらえたらいいのかなと思います。

──鈴鹿さんは役柄的にも見せ場というか、注目を浴びそうなシーンがありますもんね。

そうです。鈴鹿個人的にはいろいろあるので……。観てて、「わー!」って思われるかもしれないですが(笑)、それも込みで、ぜひ劇場に足を運んでください。

とても楽しそうに稽古の様子をお話ししてくださった鈴鹿さん。注目が集まる初舞台で、どんな姿を見せてくださるのか、気になります。未公開フォトもたくさんあるので、ぜひチェックを!

鈴鹿央士さんの胸キュン未公開カットはこちら!

鈴鹿央士さん
鈴鹿央士さん
鈴鹿央士さん
鈴鹿央士さん
鈴鹿央士さん
鈴鹿央士(Ouji Suzuka)

2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2018年4月、スカウトをきっかけに芸能活動を開始。同年、ファッション誌「第33回『MEN‘S NON-NO』専属モデルオーディション」にてグランプリを獲得する。2019年から俳優として活動をスタート。デビュー作となった『蜜蜂と遠雷』での演技が高く評価され、第44回報知映画賞、第41回横浜映画祭、第74回毎日映画コンクール、第43回日本アカデミー賞といった映画賞の新人賞を総なめに。主演作にドラマ『スイートモラトリアム』『嘘解きレトリック』など。映画では『蜜蜂と遠雷』、『花まんま』など活躍は多岐にわたる。舞台は今回のBunkamura Production 2025 /DISCOVER WORLD THEATRE vol.15『リア王』が初出演となる。

\Information/

Bunkamura Production 2025/DISCOVER WORLD THEATRE vol.15『リア王』NINAGAWA MEMORIAL

■作
ウィリアム・シェイクスピア

■上演台本・演出
フィリップ・ブリーン

■出演
大竹しのぶ、宮沢りえ、成田 凌、生田絵梨花、鈴鹿央士、
西尾まり、大場泰正、松田慎也、和田琢磨、
井上 尚、吉田久美、比嘉崇貴、青山達三、
横田栄司、安藤玉恵、勝村政信、山崎 一

■ミュージシャン
会田桃子(Vla.)、熊谷太輔(Perc.)、平井麻奈美(Vc.)

<東京公演>
2025年10月9日(木)~11月3日(月・祝)
THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)

<大阪公演>
2025年11月8日(土)~11月16日(日)
SkyシアターMBS

ジャケット、シャツ、パンツ (全てNEZU YO-HINTEN・@nezu.yohinten〈Instagram〉) 靴/スタイリスト私物

撮影/楠本隆貴 ヘアメイク/阿部孝介(traffic) スタイリング/朝倉豊 取材・文/前田美保

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