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プラダが教えてくれる、二面性のエレガンス。

  • 2025.10.14

2026年SSのファッションウィークが終わりましたね。
ミラノ担当の私が、毎シーズン数あるショーの中で特に楽しみにしているのは、やっぱりプラダ。
知性とひねり、そしてほんの少しの違和感。
その絶妙なバランスに、いつも心を掴まれます。

今回、オープニングとクロージングで登場したルックは、まさにそんなプラダらしさを象徴するもの。
ミリタリーウェアに、艶やかなサテンのロンググローブ。
そして、モデルがラフにくしゃっと片手で持っていたサテンの巾着バッグ。
ユニフォームのようでいて、イブニングウェアのようでもある――そんな"二面性"を持つ提案に、思わず息をのみました。

ショーを見てすぐに思い出したのは、クローゼットの奥にある、長年愛用しているヴィンテージのミリタリーのオールインワン。
ネイビーとカーキ、どちらも持っていて、どちらも手放せない。
次にあれを着るときは、プラダが見せてくれた"艶"を、少しだけ自分のスタイルにも取り入れてみたい――そう思いました。

そんな気持ちのまま、プラダ ガレリア本店へ。
店内で見つけたのは、まさにあのショーでモデルがクラッチのように抱えていたサテンの巾着バッグ。

その瞬間、胸が高鳴るのを感じました。
柔らかな光を受けてきらめくサテン、長めのレザーコード。
ニットやスウェットに合わせても、カクテルドレスに合わせても成立する。
"ドレッシーなのに抜けている"――そんなギャップが、いまの気分にぴったりでした。

マチはないけれど、必要なものはきちんと入る。
アイウェア、名刺入れ、財布、カードケース、のど飴、小さな鏡。
それだけで十分。むしろ、この潔さが心地いい。

この秋は、この巾着バッグで"艶"というエレガンスを纏って、
いつものオールインワンを少しだけアップデートしてみようと思います。

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