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大阪万博が閉幕した夢洲に“招かれざる客”が…。サナギも1個体発見され…“異常事態”に環境省が注意喚起

  • 2025.10.30
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博。その会場となった大阪市の夢洲(ゆめしま)で、閉幕直後に強い毒性を持つ可能性のあるヒアリが確認され、環境省などが注意を呼びかけています。

そこで今回は、環境省の発表やヒアリの危険性、刺された際の対処法などについて詳しく紹介します。

夢洲で400個体以上のヒアリを確認

環境省は今月9日から21日にかけて、大阪市此花区・夢洲のコンテナヤードで、ヒアリを確認。10月9日に約300個体、10月10日に約400個体、10月21日に約400個体以上の働きアリを発見し、さらにサナギ1体も見つかっているため、繁殖している可能性も否定できないと明かしました。

<大阪府・大阪市同時発表>
令和7年10月9日(木)に大阪港で確認されたアリについて、専門家による同定の結果、要緊急対処特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認され、その後、調査及び防除を行ってきたところです。
当初確認されたのは働きアリのみでしたが、同年10月21日(火)に実施した防除作業において、サナギ1個体が新たに確認されましたのでお知らせします。
引き続き、発見場所において目視やトラップによる調査及び防除を大阪府・大阪市等と協力して実施し、定着防止の取組を進めます。
出典:大阪港におけるヒアリの確認について(環境省)

事態を受けて、環境省などは周辺地域で殺虫剤の設置や防除作業を行っているとのことです。また、関係機関に対して現場周辺の点検や、ヒアリを発見した際は通報するよう依頼しています。

ヒアリの生態について

ヒアリは外来生物法で「要緊急対処特定外来生物」に指定されています。

環境省の定義によると「要緊急対処特定外来生物」とは、「特定外来生物のうち、まん延した場合には著しく重大な生態系等に係る被害が生じ、国民生活の安定に著しい支障を及ぼすおそれがあるため、当該特定外来生物又はその疑いのある生物を発見した場合に、検査、防除などの拡散を防止するための措置を緊急に行う必要がある生物」のこと。

よく似たアリとしてアカカミアリもおり、ヒアリほど強い毒はないものの、こちらも要緊急対処特定外来生物に指定されているそうです。

ヒアリが初めて日本で確認されたのは2017年6月。本来は南米中部に生息しているものの、船やコンテナなどに積まれた貨物に紛れ込みやってきたと考えられています。

ヒアリの問題として、一度繁殖すると根絶することは極めて困難。そのため、早期発見、早期駆除が重要となります。

ヒアリが定着すると、私たちの生活にもさまざまな影響が出てきます。「人やペットへの健康被害」をはじめ、「電気設備・インフラ被害」、「生活への影響」や「農業被害・産業への影響」、「生態系被害」など、被害はとても深刻です。

ヒアリに刺されると、個人差はあるものの、一般的に焼けるような痛みやかゆみが生じ、膿が出ることがあります。その後、症状は改善していく場合が多いものの、ヒアリ類の毒にアレルギー体質を持っている人は、蕁麻疹や呼吸困難・血圧低下・意識障害などが起きる可能性もあります。

ヒアリを発見したらどうすればいい?

一般の我々が日常生活を送っている中で、ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」の利用を、環境省は推奨しています。

受付日:土日祝を含む毎日 (12/29~1/3は除く)
受付日時:午前9時から午後5時
ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110 (IP電話の場合 06-7634-7300)
出典:大阪港におけるヒアリの確認について(環境省)

もし、ヒアリに刺されたら?

ヒアリに刺された場合、「体調に変化がなくても、20~30分程度は刺された部位を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしながら安静にし、様子をみて下さい。その間、なるべく一人にならないようにしましょう」と、環境省は注意を呼び掛けています。

また、「体調不良などの異常を感じた場合は、すぐに医療機関(病院)を受診」し、呼吸困難・血圧低下・意識障害などが見られる際は、早急に救急車を呼ぶよう求めています。

夢洲以外でもヒアリが確認されている

直近で夢洲以外でもヒアリが確認された地域があります。

東京都は10月7日、「令和7年9月30日(火曜日)に東京港青海ふ頭で確認されたアリについて、専門家による同定の結果、要緊急対処特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)であることが確認されましたので、お知らせします」と報告。

確認されたアリについては、働きアリ10,000個体以上、卵・幼虫及びサナギ計8,000個体以上と推計されると発表しました。

なお、今回発見されたヒアリについて、10月7日時点では都内の住宅地等で発見されていないとのこと。ふ頭内で発見されたヒアリについても駆除作業を進めていると説明しています。

また、新潟市は10月2日、「令和7年9月26日に新潟港(東港区)西ふ頭でもヒアリが初めて確認されました」と発表。発見地点およびその周辺には殺虫餌(ベイト剤)の設置による防除を実施し、現状新潟市街地へ侵入している可能性は低いと考えられるものの、「本市においても、引き続き情報収集に努め、適宜関係機関と連携して対応していきます」と説明しています。

ヒアリには触らずに連絡を

ヒアリの発見情報が相次いでいる中、私たち一人ひとりが、適切な対処方法を理解しておくことが重要です。

特に、ヒアリが定着してしまうと、私たちの暮らしにも大きな影響が出る可能性があるようです。そのため、もしヒアリを見付けた際は、触らないよう注意して、お住まいの区市町村や環境局に連絡しましょう。また、万が一刺されてしまったら、環境省の注意喚起を参考に、必要であれば医療機関の受診も検討しましょう。


参考:
大阪港におけるヒアリの確認について(環境省)
要緊急対処特定外来生物 ヒアリに関する情報(環境省)
改訂版 ストップ・ザ・ヒアリ(環境省)
東京港青海ふ頭において確認された『ヒアリ』について(東京都)
市内におけるヒアリの確認について(新潟市)


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