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意外に間違える人が多いかも…?「30−10×(15−13)」→正しく計算できる?

  • 2025.10.11
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1+1や2×5など、演算一つの計算は正解できても、複数の演算が含まれている問題は誤答してしまうことがあります。

これは複数の演算に関係する「あるルール」のせいかもしれません。

さて、「あるルール」とはいったいどんなものなのでしょうか。問題にチャレンジして、確かめてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
30−10×(15−13)

解答

正解は、「10」です。

無事この答えにたどり着けたでしょうか?

「計算はできたけど、正解とだいぶ違う答えが出てしまった」という人は、ぜひ次の「ポイント」をご覧ください。

複数の演算が含まれた計算をスムーズにこなすためのルールについて、紹介していますよ。

ポイント

この問題のポイントは、「計算の順序」です。

計算の順序には、次のルールがあります。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.()の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

では、このルールに従って、今回の問題を計算してみましょう。

30−10×(15−13)

計算順序のルールでは、()の中を最初に計算することになっているので、まず15−13から計算をします。

30−10×(15−13)
=30−10×2

残りは引き算と掛け算です。

先に書いてある引き算から計算したくなるかもしれませんが、これは間違いです。ルールに従い、掛け算を先にしてから、引き算をしましょう。

30−10×2←掛け算を先にする
=30−20
=10

この掛け算や割り算を足し算や引き算よりも先にするというルールは忘れてしまいがちなので、特に注意しましょう。

例えば、次のように計算した場合は誤答になります。

30−10×(15−13)
=30−10×2←引き算を先にしてしまうと…
=20×2
=40←誤答

()の中を先に計算するというルールを守りながらも、引き算から計算してしまったパターンです。このように、計算の順序を一つ間違えるだけでも誤答してしまうことがありますので、気を付けてください。

まとめ

計算順序のルールは、複数の演算が含まれている式を計算するときにはとても重要です。

計算順序を間違えてしまうと、一つ一つの計算の答えはあっているにもかかわらず、誤答する確率が高くなるからです。

この問題の計算過程を見直すと、最初は()が付いている部分、次に掛け算・割り算、最後に足し算、引き算という計算順序のルールがしっかり復習できるはずです。複数の演算が含まれる計算に自信が付いたら、ぜひ他の問題にもチャレンジしてみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


もう一問挑戦!

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