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「気づいて身震いした」「え!一緒じゃん」22年前の名作ドラマとの“共通点”に相次ぐ指摘!『ぼくたちん家』

  • 2025.11.16

日本テレビでは、日曜ドラマ『ぼくたちん家』の第5話が11月9日に放送された。主人公の心優しいゲイの男性・波多野玄一(及川光博)が、偶然出会った中学校教師・作田索(手越祐也)、そして家庭に事情を抱える中学生・楠ほたる(白鳥玉季)と関わる中で、奇妙で温かな関係を築いていく。本作は、そんな3人の不思議な共同生活を描く、完全オリジナルのホームコメディとなっている。この記事では第5話の見どころを解説する。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

索の引越と玄一の揺れる心模様

心優しいゲイの男性・波多野玄一(及川光博)の隣室に、車中泊を続けていた中学教師・作田索(手越祐也)が引っ越してくる。正式に隣人となり喜ぶ玄一だが、索は一時的な住まいと強調。それでも玄一は張り切って引っ越しを手伝う。
ところが、索の元恋人・吉田(井之脇海)が突然アパートに現れ、玄一は動揺。別れたんですよね?と問い詰めるも、索は“別れたけど手伝いに来ただけ”とあっけらかんと答え、玄一は2人の関係に複雑な思いを抱く。

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日曜ドラマ『ぼくたちん家』 (C)日本テレビ

一方、同じアパートに住む中学3年生・楠ほたる(白鳥玉季)は、期末テストを前にやる気ゼロ。ところが親友のなっち(大島美優)が急に高校受験を目指し、支援団体職員・鯉登(大谷亮平)の指導を受け始める。その変化に戸惑うほたるは、なっちの本名や家庭を何も知らないことに気づき、彼女のことが気になり始める。

ほたるの母親が明かした横領のワケ

その頃、アパートの大家・井の頭(坂井真紀)は、逃亡中のほたるの母・ともえ(麻生久美子)に呼び出され、秘密裏に再会。ともえは全国のご当地キーホルダーを託し、「ほたるに渡してほしい」と頼む。だが井の頭は彼女を見据え、「今日はあなたを連れて帰るために来た」と告げるのだった。

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日曜ドラマ『ぼくたちん家』 (C)日本テレビ

ともえは、会社の金を横領した経緯について井の頭に明かした。就職氷河期に契約社員として入社し、長年勤めたという。子育てに必死な中、淡々と職務をこなしていたが、ある時若い男性契約社員がたった1年勤めた後に、正社員に登用された。ともえは、男女間で、給与や業務内容に差があることに気づき、自身が本来もらうはずだった給与を計算したのだと言う。その金額は、3,226万1,570円。そんな時、ほたるの進学が迫っていたこともあり、憤りからその金額を盗んでしまったのだった。

このシーンに視聴者からは「私の会社のことかと思った」「腑に落ちた」と、ともえの行動に対して、共感の声が上がっている。

22年前のドラマとの共通点

また、小林聡美が主人公を務めたドラマ『すいか』(2003)と設定が重なるという指摘が相次いでいる。小泉今日子演じる馬場という人物が、3億円を横領して逃げたという設定だ。本ドラマは、第41回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、第22回向田邦子賞を受賞している。ちなみに、両作品共にプロデュースを担当するのが河野英裕という共通点がある。

SNSでは「同じ河野英裕プロデュースなんだ」「また見たくなった」「え!一緒じゃん」「気づいて身震いした」と、今でもその根強い人気が伝わるコメントが寄せられている。

過去の名作と、似た設定や空気感を持つことでも注目を集めている『ぼくたちん家』。登場人物それぞれが社会への違和感や疎外感を抱く中で、これから社会へ出ていくほたるは、少しずつ未来に希望を見出そうとしている。今後の展開も見守りたい。


日本テレビ系 『ぼくたちん家』毎週日曜よる10時30分