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20年前、日本中が衝撃を受けた“不変を貫く爆発ロック” 34作連続首位を叩き出した“前人未到の名曲”

  • 2025.9.26

「20年前の春、あなたはどんな音に心を震わせていた?」

2005年3月。街は新生活を迎える準備で慌ただしく、人々の背中を押すようにアップテンポな音楽が次々と流れていた。入学や就職といった人生の節目を迎える季節は、希望と同時に不安も抱えやすい。そんな空気の中で、ラジオやテレビから流れてきたのが、ロックの爆発力とユーモラスなタイトルを兼ね備えた一曲だった。

B’z『愛のバクダン』(作詞:稲葉浩志・作曲:松本孝弘)――2005年3月9日発売

この作品は、稲葉浩志はソロ、松本孝弘はTMGとしての活動を経て、再びB’zとして動き出した“再始動第1弾”のシングルだった。2人が改めて鳴らした音は、バンドの進化と不変の魅力を同時に伝えていた。

再始動の狼煙となった衝撃のシングル

『愛のバクダン』は、B’zにとって38枚目のシングルにあたる作品。発売初週から勢いを見せ、34作連続で初登場首位を獲得という前人未到の記録を更新した。まさに「B’z=首位」という図式を揺るがぬものとし、日本の音楽史に刻まれる快挙となった。

さらにセールスはクォーターミリオン(25万枚)を突破した。単なる数字の積み重ねではなく、毎回新しい音を提示しながら記録を伸ばす姿勢こそが、B’zが国民的ロックバンドであり続ける証である。常に変化を恐れず、進化し続ける一方で“B’zらしさ”を失わない。この矛盾を抱えたまま突き進める稀有な存在感こそ、彼らの最大の魅力だといえる。

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2006年、オリコン40周年記念表彰式『WE LOVE MUSIC AWARD』に登場したB'zのボーカル・稲葉浩志 (C)SANKEI

心を揺さぶる“爆音の衝撃”

『愛のバクダン』の魅力は、タイトル通りの“爆発力”にある。松本孝弘のギターは冒頭から火花を散らすように炸裂し、骨太なリフが曲全体を突き動かしていく。そのサウンドに呼応するように、稲葉浩志の力強いボーカルが乗り、サビに向かって一気に楽曲を引き上げていく。稲葉の伸びやかでシャープな声質は、ロックの疾走感とラブソングの熱量を両立させ、聴き手に強烈な印象を残した。

一方で、ただ激しいだけでは終わらないのがこの曲の真価だ。耳に残るフックの効いたフレーズや、観客が思わず口ずさめるようなキャッチーさも兼ね備えている。ハードロックの迫力とポップの親しみやすさを高次元で融合させるこのバランス感覚は、B’zが長年第一線で活躍してきた理由を改めて示している。

観客を巻き込む“永遠の爆発”

『愛のバクダン』はリリース以来、数多くのツアーで演奏されてきたライブ定番曲のひとつ。イントロが鳴った瞬間に会場のボルテージは一気に上昇し、観客の大合唱が重なれば、タイトル通りの“爆発”が生まれる。

ファンにとっては「この曲がかかるとスイッチが入る」と語られるほど、セットリストに欠かせない存在だ。長いキャリアの中で数多くのヒットを放ってきたB’zだが、『愛のバクダン』はその中でも特にライブ映えする楽曲として、唯一無二の位置を占めている。

変わらぬ魂を刻んだ“不滅のアンセム”

2005年当時、日本の音楽シーンは多様化が進み、R&Bやヒップホップ、アイドルポップが台頭していた。そんな中で『愛のバクダン』は、B’zならではの王道ロックを貫きつつ、キャッチーなフレーズで幅広い層を巻き込んだ。時代の潮流に迎合するのではなく、あくまで自分たちの音を信じて突き進む姿勢が、この曲をより力強く輝かせたのだ。

「ロックはまだまだ強い」ことを示した象徴的な一曲であり、世代を超えて多くの人に支持され続ける理由がここにある。時代の変化を見据えながらも、不変のロック魂を抱いたこの楽曲は、B’zの数ある作品群の中でも特にアンセム的な存在となっている。

『愛のバクダン』が鳴り響いた20年前から、街並みも音楽の聴き方も大きく変わった。CDから配信へと移行し、音楽の届け方は変化したが、それでもライブでこの曲が始まれば観客を総立ちにさせる力は健在だ。イントロの瞬間に会場の空気が変わり、ラストのシャウトまで熱気が途切れない。その光景は、時代を超えて変わらない“B’zのライブの醍醐味”だ。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。