1. トップ
  2. 【低電力モード】を使うとバッテリーが劣化するってホント?実は“NGな使い方”とは?

【低電力モード】を使うとバッテリーが劣化するってホント?実は“NGな使い方”とは?

  • 2025.9.30

iPhoneに搭載されているリチウムイオン電池は消耗品。

使えば使うほど劣化が進むのは仕方がないことですが、バッテリーの寿命を伸ばすための強い味方となるはずの「低電力モードを使うと劣化が早まる」という噂があります。

この噂は本当なのでしょうか。ちょっと不安になりますが、低電力モードの仕組みをしっかり知れば、賢く活用できるはずです。そこで今回は、低電力モードの仕組みと、適切な使用方法について一緒に学んでいきましょう。

iPhoneの低電力モードってなに?

iPhoneの低電力モードは、バッテリー残量が少なくなったときに便利な機能です。主な目的は、電池の消費を抑えて使用時間を延ばすこと。仕組みとしては、CPUやGPUの性能を抑えたり、画面の明るさを自動調整したりします。ほかにも、バックグラウンドでのアプリ更新を一時停止して、無駄な電力使用をカットします。

バッテリー残量が少なくなった際に、iPhoneが自動で消費電力を抑えてくれるため、充電ができない外出先や移動中など、緊急時にとても役立ちます。

このモードをオンにすると、以下のような機能が制限され、電力消費を節約できます。

・メールの自動取得
・アプリのバックグラウンド更新
・自動ダウンロード
・一部の視覚効果や視差効果
・5G通信の一時的な無効化(一部のモデル)

ただし、低電力モード中はCPUの性能が低下し、ゲームや動画再生など、高い処理能力を必要とするアプリを使用する際には、動作が遅くなったり、スムーズに表示されなくなったりすることがあります。

iPhoneの低電力モードはバッテリー劣化を早めるの?

結論から言うと、低電力モードをオンにしても、バッテリーの劣化が早まることはありません。これは完全に誤解です。むしろ、バッテリーの過放電を防ぎ、寿命を保護する効果があるとされ、Appleの公式見解でも、劣化を促進するものではないとアナウンスされています。

低電力モードは、これらのバッテリーに負担をかける使い方を避けるために役立つ、いわば「節電補助機能」なのです。

正しい低電力モードの使い方

低電力モードを上手に活用すれば、バッテリーの負担を軽減できます。必要な場面に限定してオンにして、自動化を活用するのがおすすめです。

こまめなオン・オフの切り替え推奨

低電力モードは、必要なときにだけオンにするのがおすすめです。外出時や充電ができない状況など、バッテリーを節約したい場面で利用し、充電できる環境に戻ったらオフにすることで、iPhone本来のパフォーマンスを保てます。

[低電力モードを切り替える方法]
1.コントロールセンターを開く

undefined
画像:筆者撮影

2.バッテリーアイコンをタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.低電力モードをオンまたはオフに切り替える

undefined
画像:筆者撮影

オートメーションを活用して自動で低電力モードのオン・オフを切り替える

手動でのオン・オフ切り替えが面倒な場合は、iOSの「ショートカット」機能を活用すると便利です。

たとえば、バッテリー残量が20%以下になったら低電力モードをオンにし、充電が開始されたらオフにする設定ができます。これにより、手動で操作する手間が省け、バッテリーへの負担も減らすことが可能です。

バッテリーが20%を下回ると自動でオンになる設定

1.「オートメーション」タブをタップ

undefined
画像:筆者撮影

2.画面右上の「+」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.「バッテリー残量」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

4.スライダーを「20%」にする

undefined
画像:筆者撮影

5.「20%より下」「すぐに実行」にチェックを入れて、「次へ」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

6.開始にある「低電力モードを設定」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

7.「∨」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

充電を開始すると自動でオフになる設定

1.「オートメーション」タブをタップ

undefined
画像:筆者撮影

2.画面右上の「+」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.「充電器」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

4.「すぐに実行」にチェックを入れて、「次へ」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

5.開始にある「新規ショートカットを作成」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

6.検索窓に「低電力」と入力

undefined
画像:筆者撮影

7.「低電力モードを設定」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

8.「オン」をタップして「オフ」にする

undefined
画像:筆者撮影

9.「∨」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

寿命を縮めるNGな使い方

適切に使用すればバッテリーへの負担を減らし寿命を伸ばすこともできる低電力モードですが、誤った使い方をすると、かえってバッテリーに負担をかけることがあります。以下のようなパターンを避けてください。

・常時オンにして高負荷アプリを使い続ける
ゲームや動画編集など、処理の重いアプリを低電力モードで長時間使い続けると、CPUの性能が制限された状態で処理をしようとするため、かえってiPhoneに負担がかかる場合があります。

・充電しながら低電力モードで使い続ける
充電と同時にアプリを使い続けると内部温度が上がりやすく、バッテリー劣化を早めることにつながります。

・頻繁にオンとオフを切り替えすぎる
無意味に何度も切り替えるとシステムが安定せず、かえって効率が悪くなります。必要なときにだけ切り替えましょう。

・バッテリー残量が0%近くで放置する
完全放電に近い状態で長時間放置すると、バッテリーに大きな負担をかけます。低電力モードを過信せず、完全に放電する前に早めの充電を心がけましょう。

低電力モードは「上手に使えば味方」

低電力モードはバッテリー劣化を早めるものではなく、正しく使えばむしろ寿命を守るための強い味方になります。

常時オンにするのではなく、シーンに応じて切り替えることがポイントです。便利な機能を正しく理解して、iPhoneをより安心して使っていただければ幸いです。


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース