1. トップ
  2. 【スマホの充電】もしかして「満充電」になっても繋げ続けてない?→バッテリー長持ちの正しい充電法をおさらい【iPhone】

【スマホの充電】もしかして「満充電」になっても繋げ続けてない?→バッテリー長持ちの正しい充電法をおさらい【iPhone】

  • 2025.9.12
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

バッテリーの減りがやけに早いと感じている方の多くは、充電の仕方に問題があるのかもしれません。

たとえば、夜寝る前に充電を始めて、朝までつなぎっぱなしにしていると、知らないうちにバッテリーの劣化を早めているかもしれません。

そこで今回は、iPhoneのバッテリーを長持ちさせるため、やってはいけないNG習慣から、毎日の充電で意識したい正しい使い方をおさらいしたいと思います。

まずは「NG習慣」していないかチェックしてみて!

iPhoneのバッテリーは、日々の使い方で寿命が大きく変わります。以下の習慣に心当たりのある方は、充電や使い方を見直す必要があります。

・100%になっても充電ケーブルをつないだままにしている
満充電になったあとも充電を続ける「過充電」は、バッテリーに大きな負担をかけます。

・バッテリー残量が0%になるまで使い切っている
バッテリーが空っぽになるまで使うのは、バッテリーにとって大きなダメージとなります。

・充電中にゲームや動画視聴など、重い作業をしてい
充電と同時に負荷の高い作業を行うと、発熱してバッテリーに悪影響を与えます。

・暑い車内や直射日光の当たる場所に置きっぱなしにしている
高温環境はバッテリーの劣化を早めるため、注意が必要です。

・純正品(認定品)以外の安物の充電ケーブルを使っている
悪質なケーブルや非認証品は、充電の安定性が最適化されていないことが多く、発熱や故障の原因にもなります。

・充電をしながらゲームをやりがち
負荷の高い処理を行うゲームはただでさえ発熱しがちです。にもかかわらず充電を行うと、iPhoneがさらに高温になりバッテリーへの負担は増えます。

・画面を見やすくするために、常に輝度を最大にしてい
画面輝度を最大にして使い続けていると、発熱に加え、バッテリーの消費も早くなります。

バッテリーの減りが早いという方は、いずれかに心当たりがあるかもしれません。バッテリーの基礎知識や特性を解説するので、理解したうえでiPhoneの充電方法を見直してみてください。

iPhoneバッテリーの基礎知識

iPhoneには、充電と放電を繰り返すことで少しずつ内部構造の劣化が進むリチウムイオン電池が内蔵されています。この劣化を最小限に抑えることが、バッテリーを長持ちさせるコツです。

そのバッテリーの寿命を決定する要因のひとつに、「充電サイクル」という概念があります。充電サイクルとは、フル充電(100%)と過放電(0%)をひとつの単位として寿命が決まり、およそ500回を上限として、繰り返す回数が増えると充電効率が下がると言われています。そのため、サイクルをなるべく穏やかに進めることが重要です。

たとえば、バッテリー残量が50%のときに充電して100%にしたとき、これで1回とはカウントしません。

1日目に50%減った状態で充電(消費した分:50%)
2日目にさらに50%使って充電(消費した分:50%)

この2日間の合計で消費した量が100%になるため、これで「1サイクル」とカウントされます。つまり、充電器につないだ回数ではなく、「バッテリーが100%分消費されたかどうか」でカウントされるということです。

Appleのアナウンスによれば、iPhoneのバッテリーは充電サイクルを500回繰り返したときに、本来の容量の約80%を維持するように設計されているそうです。そのため、この80%という数値が、バッテリーの劣化を判断するひとつの目安とされています。

バッテリー長持ちの正しい充電法

それではiPhoneの寿命を長持ちさせる適切な使用方法をお伝えしていきます。

バッテリー残量が20〜80%で使用する

リチウムイオン電池は、満充電や、残量がない状態が苦手です。バッテリー残量を目安として20%〜80%の間に保つことが、バッテリーにとって良い状態といえます。夜間など長時間の充電は避け、短時間でこまめに充電するといいでしょう。

設定は不要で、充電は20%を目安に開始して、80%に近づいたら充電器を外してください。

最適化充電をONにする

最適化充電をオンにすると、iPhoneがユーザーの充電習慣を学習し、充電を80%以上での充電速度を遅くします。

[バッテリー充電を最適化する方法]
1.[設定]から「バッテリー」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

2.「バッテリーの状態と充電」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.「バッテリー充電の最適化」をオンにする

undefined
画像:筆者撮影

 

バッテリー充電の最適化を行うことで、満充電の状態を避けられるので、該当モデルを所持している方は設定してみてください。

適温で使用する

iPhoneにとって、最適な温度は16℃〜22℃です。35℃を超える高温環境では、バッテリーに回復不能なダメージを与える可能性があり、充電中も熱が発生しやすくなります。

ケースを使用している場合は、外して充電して放熱を促しましょう。

純正または認証ケーブルを使う

充電ケーブルやアダプターは、Apple純正品やMFi認証を受けたものを使用しましょう。とくに安物の粗悪品は、電圧が不安定だったり、発熱しやすかったりするため、バッテリーの寿命を縮めてしまうおそれがあります。

充電中に負荷の高いアプリを使用しない

充電中はiPhoneに熱を持たせないことが大切です。

充電中にゲームや動画視聴など負荷の高い作業をすると、発熱してバッテリーに負担をかけます。充電中は、なるべく使用を控えましょう。

自動輝度をオンにして画面を適度な明るさにする

画面が明るすぎると、バッテリー消費が増えるだけでなく、発熱の原因にもなります。画面の明るさを自動で調整して、不要なシーンでは輝度が抑えられるようにしましょう。

[画面の明るさを自動調節できるようにする方法]
1.[設定]から「アクセシビリティ」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

2.「画面表示とテキストサイズ」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.「明るさの自動調節」をオンにする

undefined
画像:筆者撮影

最新のiOSにアップデートする

iOSのアップデートには、バッテリーの消費を改善するためのプログラムが含まれていることがあります。常に最新バージョンに更新しておきましょう。

[最新のiOSにアップデートする方法]
1.[設定]から「一般」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

2.「ソフトウェア・アップデート」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

3.最新バージョンがあれば「ダウンロードしてインストール」をタップ

undefined
画像:筆者撮影

正しい充電習慣でiPhoneを長く使おう

iPhoneのバッテリーは、20〜80%を目安にした充電、最適化機能の活用、適切な環境での使用の3つを守るだけでも劣化スピードは大きく変わります。

ほんの少し意識するだけで長持ちさせることができるので、さっそく試してみください!


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース