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「とても悩んでいました」独占インタビューで明かされた“学生時代の苦悩” 芸歴10年の女優が語った“感動の実話”

  • 2025.8.31

2025年7月14日(月)にスタートした、カンテレ・フジテレビ系 新月10ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』。独特の感性を持つがゆえに、人生にも仕事にも臆病だった弁護士が、少子化による共学化で揺れる私立高校に、“スクールロイヤー”(学校弁護士)として派遣されることになり、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、不器用ながらも必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマだ。本作で、弁護士・白鳥健治役で主演している磯村勇斗や、高校の理事長・尾碕美佐雄を演じている稲垣吾郎と共演し、高校教師の幸田珠々を演じている堀田真由。TRILLで実施した単独インタビューの後編では、演技の道に進む後押しをしてくれた恩師についてや、俳優デビュー10周年の意気込み、そして今後挑戦してみたいことなどを聞いた。

『僕達はまだその星の校則を知らない』堀田真由インタビュー 後編

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(撮影/松川李香)

――堀田さんにとって、「先生は特別で羅針盤のような存在」だとお聞きしました。具体的なエピソードを教えていただけますか?

堀田真由(以下、堀田):中学3年生の時の担任の先生が音楽の先生だったのですが、その先生がすごく寄り添ってくださる方で、今でも心に残っています。当時の私は、やりたいことが見つからず、行きたい学校も特にありませんでした。出身が滋賀県なんですが、小学校、中学校とずっと同じメンバーで過ごしてきていたので、このまま高校に行っても同じメンバーなんだろうなと思っていました。それが悪いとういわけではないのですが、当時の私は何か新しい刺激がほしいと思っていたんです。でも、やりたいことがここにはないなと感じていて、進路にとても悩んでいました。

当時、私はプロダクションに入っていなかったのですが、映画のオーディションを受けたりしていました。それを担任の先生が知ってくださっていて、公立の高校に行きたくないという私の考えを尊重してくれました。「やりたいことをやればいい」と、芸能の道への背中を押してくださって。両親が最初戸惑っていた時も、先生が私の気持ちを代弁してくださいました。私の立場になって、気にかけてくださった先生がいたこと、自分の個性を否定されなかったことが、すごく嬉しかったです。進む道を照らしてくれた存在である先生に憧れましたし、今回の作品で先生の役を演じるにあたって、生徒役のみんなに寄り添って、自由にお芝居ができる環境をつくれたらと思っています。

女性だからこそできることをもっと盛り上げていきたい

――素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございます! その先生の後押しで演技の道へと進み、デビューして今年で10年ですね。今後の意気込みと、これから挑戦してみたいことを教えてください。

堀田:これからの10年がすごく楽しみという気持ちです。これまで、たくさん経験してきたことを糧にして、もっともっといろんなことに挑戦したいです! あと、この10年でお世話になった方々とまたご一緒できたら嬉しいです。この仕事をしていると、新しい出会いがたくさんある一方で、もう一度再会できるということにも、すごく嬉しさややりがいを感じます。以前、ご一緒させていただいた方たちと違う形で会った時に、成長している姿をお見せしたいです。

最近は女性の強さや生き方が尊重されるようになってきたと感じています。時代は変わってきていますが、女性だからこそできることや、女性の持つパワーについて考えながら、さらに盛り上げていけたらと思っています。『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』で主人公を演じて以来、それを強く感じるようになりました。今後、新たな時代を切り開くような女性の強さがより大事になってくると思うので、そういう道の先駆者になれるような役をまた演じてみたいです!

健康のためにしっかり食べてたくさん笑う

――素晴らしいです。私、大げさではなく、堀田さんの演技を拝見すると泣いてしまうことがよくあって……。

堀田:本当ですか!? ありがとうございます。今回の教師役も頑張ります。

――楽しみに拝見します! 暑い中での撮影は大変だと思いますが、健康管理で気を付けていることはありますか?

堀田:本当に暑い日が続いていて、食欲が落ちることもあると思うのですが、ご飯をしっかり食べるように心がけています。基本的なことだと思うのですが、外に出ているだけでもエネルギーが消費されますし、セリフを言ったり、頭を回転させていると、本当にパワーを使うので、当たり前のことかもしれませんが、ちゃんとご飯を食べることを意識しています。夏バテで食べられなくなってきても、「これだったら食べられる」というものを見つけるようにしたいです。あとは、気持ちが落ちると、健康にも影響があると思うので、ハッピーでいられるように、たくさん笑うことも意識しています。

堀田真由(ほった まゆ)

1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。アミューズ所属。2017年度後期のNHK連続テレビ小説『わろてんか』で注目を集め、その後、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(2019年)、『恋はつづくよどこまでも』(2020年)、『いとしのニーナ』(2020年)など、次々とドラマに出演。映画も『虹色デイズ』(2018年)、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズ(2019年・2021年)、『ライアー×ライアー』(2021年)、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年)、『ハニーレモンソーダ』(2021年)、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(2023年)、『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(2024年)などの話題作に多数出演。主な主演作に、『たとえあなたを忘れても』(2023年)、『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』(2024年)、『バカ塗りの娘』(2023年)などがある。NHK連続テレビ小説には2020年度前期の『エール』にも出演し、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では主人公・北条義時の正室・比奈を好演。2024年のドラマ『アンチヒーロー』、2025年の『御上先生』での演技も好評を博した。

Stylist:斉藤みく(Miku Saitou)

Hair & Make:中山友恵(Tomoe Nakayama)


関西テレビ『僕達はまだその星の校則を知らない』

放送日時:毎週月曜日よる10時~

出演:磯村勇斗、堀田真由、稲垣吾郎 ほか

脚本:大森美香

監督:山口健人、高橋名月、稲留武

プロデューサー:岡光寛子、白石裕菜

番組URL:https://www.ktv.jp/bokuhoshi/



ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)

海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。

X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP

※記事の内容はインタビュー時のものです。