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万博で6時間野宿した男性「朝方5時のゴミ箱が…」まさかの光景に「日本人らしかった」

  • 2025.8.15
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

お盆休みを迎え、さらに盛り上がりを見せている大阪・関西万博。

ですが、8月13日の21時過ぎ、コスモスクエア駅と大阪港駅の間で電車線(サードレール)の不具合が発生し、大阪メトロ・中央線は全線で運転を見合わせました。その後、一部区間で折り返し運転を再開したものの、全線での運転が再開されたのは翌14日午前5時25分。それにより、多くの大阪・関西万博来場者が帰宅できなくなる事態となりました。

そんな混乱の中、SNS上で「ゴミがあふれかえってしまうのではと危惧されたが、まるでアートのような光景が見られた」といった趣旨の投稿がされ、話題になっています。

はたして、万博会場で本当にそのような光景が見られたのでしょうか?

万博マニアが目撃した「即席アート」の真相

大阪・関西万博に50回以上訪れ(※2025年8月時点)、全パビリオン制覇済みという万博ニキ(通称:パクニキ)さんも、この日に来場した一人。そんなパクニキさんに当日の様子について、お話を伺いました。

---SNSでは「ゴミがあふれてしまうのでは?」という懸念があったようですが、実際の現場はいかがでしたか?

実際には、使い終わったペットボトルが整然と並べられていて、“即席アート”のようになっていたんです。誰かが意図してそう並べたのか、それとも自然とそうなったのかは分かりませんが、“これぞ日本人らしい秩序”だなと感じました」(パクニキさん)

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※ChatGPTにて作成(イメージ)

パクニキさんから、当日早朝5時台に撮影されたゴミ箱の映像を見せていただいたところ、ゴミ箱はすでに満杯になってしまっていたものの、入りきらなかったペットボトルは、きちんとラベルを剥がし、キャップを外した状態で、整然と並べられていました。

何かの特定の文字や図を表現しているわけではなさそうですが、まっすぐ並べてみたり、弧を描いてみたり、似たような大きさのペットボトルを近くに置いてみたりと、美しく配置されています。

その様子は、まるでアートのよう!

混乱した状況にもかかわらず、来場者の高い意識とマナーによって、美しい光景が生まれていたのです。

来場者のマナーに称賛の声続出

こちらの「ペットボトルアート」については、多くの方によってSNSに投稿され、さまざまな反応が寄せられています。

  • ペットボトルがアートになってる!
  • 山水図みたい。
  • ペットボトルの大きさや色でまとめられていて芸術点高い。

飲み終わったペットボトルゴミが整然と並べられている様子はアートのよう、と感嘆の声が寄せられていました。また、見た目の美しさだけでなく、その背後にある来場者たちの心遣いにも注目が集まっているようです。

  • 営業時間中は「キャップ外してラベル剥がすように」とのアナウンスがあるけど、スタッフさん不在の時もそれを実行しているのはマナーがいいなあ。
  • この時間でもきちんとキャップとラベル剥がして綺麗に並べているのさすが。
  • こんな時でもちゃんと分別していてえらい。

突発的なトラブルで混乱が生じる中でも、来場者が自主的に分別やマナーを守る姿勢に対し、多くの人が感動を示していました。

困難な状況でも光った思いやりの気持ち

今回の電車トラブルによって、多くの来場者が予期せぬ形で万博会場で夜を明かすことになってしまいました。

そうした混乱の中でも、ゴミの分別や整理整頓を怠らない来場者の行動は、思いやりと協調性を示すエピソードとして注目を集めています。突然のトラブルで困った状況になっても、お互いを思いやる気持ちを忘れない来場者の姿に、多くの人が心を動かされた夜となったようです。



取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん
大阪市内在住の20代後半男性。大阪・関西万博に50回以上訪れ(2025年8月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。
週に複数回、平日夜に「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力を発信している。