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稀少な珈琲豆がずらり。コース形式で味わう、台北で話題のカフェ〈FIKA FIKA SHIU XIANG〉

  • 2025.8.13
富山〈能作〉の錫製のドリッパーでコーヒーを抽出する様子
BRUTUS

3つのポイント

1.実力派ロースターによるカフェの3号店。
2.オークション豆も提供。台湾産も味わえる。
3.地元色を盛り込んだおまかせコースが登場。

まるでファインダイニング!コースが話題の台北の人気カフェ

台北でカフェ熱が高まり始めたのは実はわずか10年ほど前。当初から業界を牽引してきたのが、北欧の焙煎大会で優勝経験を持ち12年前にカフェ〈FIKA FIKA〉を創業した陳志煌(ツェン・ズーホワン)だ。昨秋には高品質なコーヒー豆と特殊な焙煎方法にこだわる〈FIKA FIKA SHIU XIANG〉を開き、再び注目を浴びている。

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インテリアは伝統的な要素を取り入れつつもスタイリッシュ。磨石子(モースーツ)(人造石)のカウンターには、昨年COE(カップ・オブ・エクセレンス)に輝いたグアテマラ〈La Reforma Y Anexos〉のゲイシャや、台湾・阿里山(アーリーサン)の〈柏香茗茶〉のオークションロットなど、稀少な豆がずらり。1対1のレクチャーの後、飲み比べできる。

阿里山産の豆
阿里山産は必飲だ。
富山〈能作〉の錫製のドリッパーでコーヒーを抽出する様子
ドリッパーは富山〈能作〉の錫製。
FIKA FIKA SHIU XIANのコーヒー飲み比べセット
飲み比べセット1,000TWD。
FIKA FIKA SHIU XIANのアフォガード
アフォガートも美味。

7月からは5種類のコーヒーベースのドリンクをコース形式で味わえるテイスティングメニューがスタートした。台湾産パイナップルジュースを合わせた爽やかな口当たりのドリンクや、齢90の茶名人が手がける東方美人茶を組み合わせたもの、自家製ライチシャーベットを使ったアフォガートなどバリエーションも多種多様。フレッシュなタケノコのエキスを加えた奇想天外な一杯は、キャラメルのようなコクのある甘さに驚かされる。

「厳選したコーヒー豆に、地元産のお茶やフルーツ、スパイスを組み合わせて可能性を追求していきたい」と語る陳。ここでは台湾のコーヒー文化の成熟ぶりと、その限りない表現方法に刺激を受けるはずだ。

FIKA FIKA SHIU XIANのコースメニュー
コース(1,860TWD)より、タケノコエキスの一杯(手前)はケニア〈マリミラ・ファクトリー〉産の豆がベース。奥はケニア産のSL28やSL34ベースのパイン味、東方美人茶(右)にはエチオピアのエアルームを合わせた。
FIKA FIKA SHIU XIANの店内
内装はデザイナーの中嶋俊樹が担当。

Information

FIKA FIKA SHIU XIANのロゴ
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FIKA FIKA SHIU XIANG

フィカフィカ・ショウシアン/「SHIU XIANG」は陳の母親の名前が由来。コースの内容は3ヵ月ごとに替わる。要予約。

住所:台北市中山區伊通街38號
営:11時〜18時30分
休:無
Instagram:@fikafika_shiuxian

*1TWD(ニュー台湾ドル)=4.96円(2025年6月27日現在)。

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