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客室乗務員「機内トイレで喫煙か!?」突然、警報器が鳴り…まさかの犯人にア然…

  • 2025.8.18
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

こんにちは、元国際線客室乗務員のかくまるめぐみです。

「機内は禁煙だから、長時間の飛行機移動は辛い……」。そんなふうに感じる愛煙家の方は少なくありません。

ついつい「トイレでこっそり一服を」と誘惑にかられるかもしれませんが、機内トイレには煙探知器が設置されているため、隠れて喫煙することは不可能です。

今日は、そんな機内トイレの煙探知器が作動した時に起きた、誰も予想できなかった驚きのエピソードをご紹介します。

パイロットやCAなら機内で喫煙OK?

「もしかすると、機内には喫煙できる秘密の場所があって、パイロットやCAならタバコを吸えるのでは?」

そう疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、答えは明確に「No!」です。

たとえパイロットや客室乗務員であっても、機内で喫煙することは禁じられています。これは国内線・国際線を問わず、安全運航のための絶対的なルールなのです。

機内に響いた煙探知器の警報音!犯人はまさかの……

国際線のフライトでお食事のサービスも終了し、お客様は映画をご覧になったり、目を閉じてお休みになったりして、機内にはゆったりとした時間が流れていました。

私たち客室乗務員も交代で休憩を取るために伝達事項などを確認し、休憩に入る準備をしていたその時です。

突然、機体後方にあるトイレから煙探知器の警報音が鳴り響きました!

客室乗務員は消火器をそれぞれ持ち寄って、慌てて問題のトイレへ向かいました。

実は、ロングフライトとなると、残念ながら「トイレでこっそり喫煙」してしまうお客様がいらっしゃることも珍しくありません。

ですからこの時も「タバコを吸われてしまったお客様がいらっしゃるのかな?」と思っていました。

そして、消火器を抱えた客室乗務員がトイレ前に集まり、ノックをしながら「お客様!大丈夫ですか?ドアを開けていただけますでしょうか?」とお声がけすると……。

なんと、トイレの中から顔を覗かせたのは、一緒に乗務している客室乗務員だったのです!

予想だにしなかった目の前の光景に衝撃を受け、その場にいた客室乗務員一同は言葉を失いました。

トイレの中でCAが手に持っていたものとは?

驚きで固まる私たちとは対照的に、トイレの中から出てきた客室乗務員は不思議そうな表情で「えっ?何かあったんですか?」と首をかしげています。

よく見ると、彼女の手には靴の消臭スプレーの缶が握られており、休憩に入る前に靴に消臭スプレーをかけていたとのこと。

どうやら、消臭スプレーが煙探知器に反応し作動してしまったようなのです。確かに、トイレ内での喫煙後に感じる特有のタバコの煙臭さは全くありません。

「CAが乗務中に機内トイレで喫煙か!?」と最悪のケースが頭によぎりましたが、真相が明らかになると「大量にスプレーしないといけないなんて、どれほど臭い靴なの?」と、皆で大爆笑となりました。

この出来事で分かったのは、機内の煙探知器がスプレーでも反応するほど高性能であること。そして、意外なことに、警報音はトイレの中にいるとほとんど聞こえないということでした(機材によって差はあるかもしれません)。

そのため当の本人も、自分が入っているトイレで警報が鳴っているとは夢にも思わず、ノックされてドアを開けたら消火器を持った同僚たちがずらりと並んでいて、とても驚いたそうです。

安全運航のために禁煙のご協力をお願いします

現在、機内での喫煙は航空法で定められている安全阻害行為等に該当し、罰金などの対象になります。また、近年急速に普及している電子タバコや加熱式タバコも同様に禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。

空の上という密室空間で火災が発生すれば、命の危険にかかわる大惨事を招きかねません。

愛煙家のお客様にとっては我慢の時間となってしまいますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

そして、機内トイレでのスプレーのご使用も、もしかすると煙探知器が作動する可能性もありますのでお気をつけくださいね。

それでは、安全で楽しい空の旅を。


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。