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食事介助中「もういらない!」90代患者さんのある行動にフフッ 看護師が「しっかりしてるなあ」と感心した行動とは?

  • 2025.8.30
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

皆さんこんにちは!看護師兼webライターのsaoriです。

病棟で働いていると、年相応の物忘れが出たご高齢の患者さんに対して、何回も同じことを説明して対応することもあります。「この方はご高齢だから少し認知が出ているのかな?」とアセスメント(評価)して、スタッフ間で共有します。

今回お話しするのは、そんなご高齢の患者さんが取った意外な行動についてお話ししたいと思います。

食事の介助をする中での出来事

私が働いてた病棟に、90代女性のAさんという患者さんが入院となりました。

Aさんの状態としては、自分で動くことができず何をするにしても看護師の介助が必要なものの、話すことは難しいけどこちらの言っていることは理解できる方でした。

Aさんはベッド上で過ごすことが多く、動いていないこともあってなかなか食事が進まない状態が続いていました。このままでは栄養不足となる、とスタッフ間で話し合いになり、看護師サイドで毎食食事の介助をしていました。

いつものように出勤すると、Aさんの担当についていた私。

昼食はAさんの食事介助につく予定にしてタイムスケジュールを組み、他の担当の患者さんのケアをまわりました。

目も口も開けてくれなくなり…

昼食の時間になったため、Aさんのもとへ食事介助に向かいました。

「Aさん、食事ですよ」と声をかけると目を開けて一口は食べてくれたAさん。

でも目を開けてくれたのはその1回きりで、「Aさーん、ごはんですよ」と声をかけても目も口も開けてくれなくなりました。

「もうお腹いっぱいなのかな?」と思って食事を下げようとしたその時、なんとAさん目を開けて、私がいるかどうかを確認したのです!

そして私がいることに気づくとすぐにまた目を閉じます。声をかけても無反応なAさん。

「よっぽどごはんを食べたくないんだろうな」と笑ってしまいました。

ここまで食べるの嫌がっているのに食べてもらうのかわいそうかな…と少し胸が痛んだものの、私は看護師。

病院に入院している以上は元気になってもらう必要があります。粘ってなんとか半分食事を食べてもらうことに成功しました。

思い込みをなくすことが大事

私はAさんが「もう食べないだろうから下げたほうがいいな」と思い込み、食事を下げようとしていましたが、それはAさんの“策略”でした。思い込みを疑い、確認することが大事なのだなと痛感。

年齢を重ねても、しっかりと自分の方法で切り抜けるかを考えているのだなとも実感しました。

そしてわざと目を開けずに食べない方法を編み出すなんて、しっかりしているしかわいらしいなあと思った出来事でした。



ライター:saori
2011年に正看護師を取得し、急性期病院と施設内訪問看護を経験。現在は子どもに関わる仕事に従事中。看護師×webライターとして活動している。「言葉で人を救いたい!」と心に響くような発信を意識している。3人の子どもを育てながら働くパワフルママ。