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「ああもううんざり!」給食費未納の保護者が逆ギレ 電話ガチャ切り後の行動に小学校教員もあぜん…

  • 2025.8.16
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

こんにちは。元小学校教員のみずいろ文具です。

今回は、学校現場で実際にあった「給食費未納」のエピソードをご紹介します。ニュースやSNSでは耳にすることのあるこの問題、現場では想像以上に深刻です。

給食費は未納、でも高級車

今から10年ほど前。以前勤務していた学校に、給食費を払わないことで有名な保護者の方がいました。

お金を払えないということは、経済的に困窮しているのか…といわれれば全くそうではありません。学校行事には高級車で乗り付け、ブランド物をいくつも身に着けて颯爽と現れるのです。

不思議なことに、この保護者は当時現金で集金していた絵の具セットや習字セット、校外学習の費用はきちんと払うのです。ところが、給食費だけは毎月引き落とし口座が空っぽ。明らかに確信犯でした。

困り果てた管理職「担任が電話して」

会計担当の事務職員が何度連絡しても無視され、困り果てた管理職が担任に督促電話をするよう依頼してきました。

この家庭には3人の子どもがいて、それぞれ別の担任が日を分けて電話をしました。

1人目の若い男性担任は給食費の話を切り出すと、無言で電話を切られます。2人目のベテラン男性担任には「ちょっと今月は銀行に行けなくて…」と小声で言うのみ。

そして3人目、若い女性担任が督促電話をしたときのことです。

「お忙しいところ恐れ入りますが、子どもたちへの給食の提供のためにも払っていただきたく…」と切り出すと、最後まで言葉を聞くことなく、「あーうんざり!もう払えばいいんでしょ!払えば!」と激高。電話をガチャっと切られたかと思うと、なんとその直後に学校にやってきたのです。

職員室のドアを乱暴に開けて入ってきたかと思うと、女性担任の机に現金を無言で叩きつけて帰っていきました。女性担任は突然の出来事に涙目になっており、本当に気の毒でした。

給食費未納がもたらす具体的な影響

給食費が未納になると、食材の調達や献立に影響が出ることもあります。場合によっては、学校や自治体全体でやりくりせざるを得ず、他の子どもたちにも不利益が及ぶ可能性があるのです。

実際、給食費の未納が続くと、学校給食センターや業者は予定通りの食材購入ができなくなり、より安価な食材への切り替えを迫られることがあります。たとえば、場合によっては、牛肉予定のメニューが豚肉や鶏肉に置き換わったり、季節の果物が削られたりします。こうした変更は、子どもたちの楽しみや栄養面にも影響します。

自治体によっては未納分を補填するために別の予算を回す必要が生じ、教材や設備の更新が後回しになるケースもあります。これは、直接的には関係のない子どもたちにも影響が及ぶ、非常に不公平な状態です。

また、督促の業務は学校職員の大きな負担です。本来、授業づくりや子どもたちとの関わりのために使うべき時間が、未納対応に奪われてしまうのです。

「払うべきものは払う」という当たり前を

給食は単なる「昼ごはん」ではありません。プロの栄養士が栄養バランスを考えた食事を通して、子どもの健やかな成長を支える教育の一部であり、給食費はそれを支えています。

経済的な理由で支払いが難しい場合は、公的な支援制度もあります。

しかし、払えるのに払わないという行為は、子どもたちの健康と学校運営の両方に悪影響を及ぼしてしまうのです。

未来を担う子どもたちのために、そして学校を円滑に運営するために、支払うべきお金はきちんと支払う。その当たり前の意識を、すべての保護者の方にもってほしいと感じています。



ライター:みずいろ文具
関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。