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予期せぬトラブルが発生する“異例事態”を乗り越えた逸作…「ぜひ続編を」“熱望の声”が相次ぐ異色ドラマ

  • 2025.8.29

ドラマの中には、予期せぬトラブルに見舞われながらも、それを力に変えて“名作”となった作品があります。今回は、そんな中から"トラブルを乗り越えた作品"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』(テレビ東京系)をご紹介します。大雪で主演女優が現地入りできず、急きょ台本を変更する事態に直面。しかしそのハプニングが、結果的に作品に新たな魅力をもたらしました。ローカル駅を巡る旅で描かれた、小さな奇跡とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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完成報告会で撮影に応じる玉城ティナ(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』(テレビ東京系)
  • 放送期間:2022年1月7日~3月25日
  • 出演: 玉城ティナ(大兼久道子 役)

有名家具メーカーの企画営業として働く大兼久道子(玉城ティナ)は、一見すると仕事に打ち込むごく普通の女性。しかし彼女には、誰にも打ち明けていないもうひとつの顔がありました。実は歴10年の生粋の鉄道オタクなのです。時間ができるとひとり列車に乗り込み、日本各地の人里離れた“ローカル駅”を目指して旅に出ます。

旅先では、その土地で暮らす人々との交流や、心和む風景、そして地元ならではの絶品グルメが待っています。駅ごとに異なる魅力に触れながら、道子は忘れかけていた自分自身を少しずつ取り戻していくのでした――。

「行きたい場所へ行けない」「思うように行動できない」――そんなもどかしさを抱える人に代わって、道子が日本全国を巡る、心温まる旅情ドラマです。

実在のローカル駅が舞台の異色ドラマ

ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』は、2022年1月からテレビ東京系「ドラマ25」枠で放送された作品で、同局としては初めての鉄道ドラマです。主演は玉城ティナさん。これまで数々の映画やドラマで印象的な役を演じてきた彼女にとって、このドラマはテレ東ドラマ初主演となりました。

本作は、毎話ごとに実在するローカル駅やその周辺を舞台にしています。山奥やトンネルに挟まれた断崖絶壁、利用者がほとんどいない不思議な駅などが次々に登場。さらに、その土地ならではの絶景やご当地グルメ、駅弁も紹介されるなど、旅情たっぷりの構成となっています。

物語はオムニバス形式で進み、雑誌編集長の黒羽則夫(六角精児)や、全国を旅しながら鉄道写真を撮り続ける甲斐(栗原類)など、個性あふれる仲間たちとの交流も描かれます。

SNSには「玉城ティナさんと栗原類くんがいいコンビ」「空気感が大好き」「なんとも言えないホッコリ感が楽しい」「ぜひ続編をやってほしい」といった賞賛の声が多数寄せられています。

本作は鉄道ファンだけでなく、日常から一歩離れて新しい景色との出会いを楽しみたいすべての人に向けた、心温まる作品です。

撮影不能の危機から「奇跡の一話」へ

撮影が進む中、制作チームに大きなトラブルが降りかかりました。舞台は鹿児島県にあるJR最南端の「西大山駅」です。

本来なら道子が現地に降り立つ場面から物語が始まる予定でした。ところが、撮影直前の2022年1月6日、東京では珍しい大雪となり、翌日の早朝ロケに向けた飛行機が次々と欠航してしまったのです。

夜に鹿児島入りするはずだった玉城ティナさんも搭乗予定の便が飛ばず、急きょ新幹線で博多まで向かうことに。しかし、そこから鹿児島へ向かっても撮影開始には間に合わない…。スタッフは頭を抱えました。

そこで浮上したのが、道子の鉄道仲間・甲斐(栗原類)を物語の中心に据える案でした。幸い、栗原類さんは早い便で無事に鹿児島入りしており、監督と脚本家が相談しながら台本を大幅に書き換え。撮影は予定通り行われ、結果的に甲斐が大きく活躍する“特別な回”が誕生しました。

スタッフは、不測の出来事ではあったものの、そのおかげで結果的にドラマに新しい風を吹き込むことができたと振り返っています。
まさに、「トラブルを乗り越えたドラマ」の象徴とも言える神回でした。


※記事は執筆時点の情報です