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「観る意味が無くなった…」放送約1ヶ月前の“緊急降板”にファン落胆…それでも「主役級に輝いてた」代役俳優に称賛相次ぐ名ドラマ

  • 2025.8.26

ドラマの中には、予期せぬトラブルに見舞われながらも、それを力に変えて“名作”となった作品があります。今回は、そんな中から"トラブルを乗り越えた作品"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)をご紹介します。父を殺害したという過去を抱える青年、そして明かされる“衝撃の真実”――。人気俳優の降板と代役の起用という異例の事態を経ながらも、極上のサスペンスとして話題を集めた本作の魅力とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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カレンダーの発売イベントを開催した川口春奈(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)
  • 放送期間:2017年7月16日~9月17日
  • 出演: 福士蒼汰(奥森黎 役)

主人公・奥森黎(福士蒼汰)は、将来を嘱望される司法修習生。誰よりも誠実に生きようとする彼には、決して明かすことのできない過去がありました。中学3年生のある日、母(鈴木保奈美)を守るため、DVを繰り返していた父親を殺してしまったのです。事件は“失踪”として処理され、真実は母と黎だけの秘密となりました。

それ以来、黎は人と深く関わらず、心を閉ざして生きてきました。けれども法科大学院で出会った爽(川口春奈)の存在が、彼の運命を少しずつ変えていきます。真っ直ぐで温かい彼女に惹かれ、やがてふたりは結婚を約束する仲となりました。

しかし、プロポーズの直後から黎のもとに届き始めたのは、自分の“秘密”を知っているかのような謎の人物からの不気味なメッセージ。

やがて、自宅の庭に埋めたはずの父の遺体が何者かによって掘り返され、さらに偽装のために沈めた父の車までが発見される事態に。誰が、なぜ、このタイミングで――。追い詰められていく中で、黎は思い悩みます。「この過去を打ち明けたとき、彼女は自分を受け入れてくれるのだろうか」と――。

「どんなに愛していても、打ち明けられない秘密がある」。本作は、人の心の奥に潜む思いを描き出す、自問自答の物語です。

「恋人のことをどれくらい知ってますか?」愛する人の“裏側”に迫る物語

ドラマ『愛してたって、秘密はある。』は、2017年に日本テレビ系で放送されたサスペンス仕立てのラブストーリーです。企画・原案を担当したのは秋元康さん。「恋人のことをどれくらい知ってますか?」という問いを出発点に、誰もが抱える“知られたくない過去”と、それを背負う人間の葛藤が描かれました。

主人公・奥森黎を演じたのは福士蒼汰さん。ヒロインの立花爽には川口春奈さん、母親役には鈴木保奈美さんを起用。さらに賀来賢人さん、白洲迅さん、柄本時生さん、吉川愛さん、遠藤憲一さんら、多彩なキャストが脇を固めています。

考察大好きな人達に絶対観てほしい」「ラスト五分で仕掛けてくる感じが秋元さんらしい」といった声もあり、最終回を二度見したという人からは「今まで観たサスペンスドラマで1番面白いかも」という感想がSNSで寄せられました。

本作は地上波で物語を終えたあと、オンライン配信Huluで続編が公開されました。Huluオリジナルストーリー『僕は誰だ?』は、主人公・黎のその後を描いた番外編として制作され、テレビでは描かれなかった真実が明かされています。

放送開始の約1ヶ月前に、まさかのキャスト交代

ドラマ『愛してたって、秘密はある。』は、放送開始の約1ヶ月前に大きなトラブルに見舞われました。本来、ヒロインの兄役として出演が決まっていた小出恵介さんが、未成年女性との飲酒や不適切な関係により活動を無期限で停止。これを受けて、日本テレビは代役に賀来賢人さんを起用しました。

小出さんが演じるはずだったのは、ヒロイン・立花爽の兄という物語の鍵を握る役どころ。突然のキャスト交代に、「やっぱり小出恵介が良かったな」「結構好きだったから残念「観る意味が無くなった…」といった投稿がSNSに並び、出演を楽しみにしていたファンの落胆は大きかったようです。

一方で、放送が始まると賀来賢人さんの評価は急上昇。「代役だったことをすっかり忘れてた」「すごくハマり役」といった称賛が広がりました。

さらに「こんなにカッコ良かったのかと衝撃を受けた」「好きが爆発してる「主役級に輝いてた」といった反応も多く、確かな存在感を示しました。

キャスト交代という大きな試練を抱えながらも、本作の緊張感は最後まで途切れることはありませんでした。謎のメッセージ、暴かれていく過去、そして明かされる真実――サスペンスならではの展開が続き、視聴者を物語へと引き込みました。

ドラマ『愛してたって、秘密はある。』は、まさにトラブルを乗り越えて完成した“極上のサスペンス”として、多くの人の記憶に残る一作です。


※記事は執筆時点の情報です