1. トップ
  2. 「完全に狂ってる」「舐めてた…」“常軌を逸する怪演”に視聴者戦慄…「今までにありそうでなかった」衝撃を与えた怪作ドラマ

「完全に狂ってる」「舐めてた…」“常軌を逸する怪演”に視聴者戦慄…「今までにありそうでなかった」衝撃を与えた怪作ドラマ

  • 2025.8.11

映画やドラマのなかには、観る人を恐怖の世界へ引き込む作品があります。今回は、そんな中から“じわじわ怖いヒューマンホラー作品”を5本セレクトしました。本記事ではその第2弾として、ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)をご紹介します。一切の過ちを許さない最恐主婦が、かつての友人たちを追い詰めていく――。法律だけを信じる“正義のモンスター”が迫る、心理サスペンスです。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
ドラマ『絶対正義』の制作発表に出席した山口紗弥加(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2019年2月2日~3月23日
  • 出演: 山口紗弥加(高規範子 役)

高校時代から“絶対正義”を貫いてきた高規範子(山口紗弥加)は、間違った行いも、法律に背くことも一切許さない女性です。33歳で母となり専業主婦になった範子は、ある日、15年ぶりに高校時代の友人4人と再会します。

西山由美子(美村里江)は夫がリストラに遭い、アルバイトを掛け持ちしながら子育てに追われる日々。理穂・ウィリアムズ(片瀬那奈)は外国人の夫とインターナショナルスクールを経営しながら、子どもを授かることを望んでいます。今村和樹(桜井ユキ)は出版社を辞め、ノンフィクション作家として成功を夢見ています。石森麗香(田中みな実)は元子役で現在は女優として活動しており、妻子ある男性との不倫関係に悩んでいました。

それぞれが人生の悩みを抱える中、範子との再会によって、彼女たちの穏やかな日常は少しずつ崩れ始めます。範子が振りかざす狂気じみた“正義”は、やがて友人たちを追い詰め、取り返しのつかない事態を引き起こしていきます。

“イヤミス小説”から生まれた正義と狂気の物語

本作の原作は、読後に嫌な余韻が残る“イヤミス小説”の旗手として知られる秋吉理香子さんによる同名小説です。人間の本質を鋭くえぐり、正義と狂気の境界線を描き出した傑作です。

キャストには、変幻自在の演技力で知られる山口紗弥加さんが“正義のモンスター”高規範子役で出演。高校時代の友人を演じるのは、美村里江さん、片瀬那奈さん、桜井ユキさん、そして本作で本格女優デビューを果たした田中みな実さんです。

学生時代の範子と、物語後半に登場する範子の娘・律子の二役を白石聖さんが務めました。SNSでは「狂気をまとった役を見事に演じ、そういう子にしか見えなかった」「山口紗弥加さんの怪演はもちろん、白石聖さんの演技も負けていない」「凛としてブレない怖さがあり、本当に良かった」と絶賛の声が寄せられています。

秋吉理香子さんが生み出した“ヒトコワ”のストーリーが、キャストたちの熱演によってさらに濃密に描き出されています。

“正義”だけを信じる女の狂気

このドラマの最大の見どころは、主人公・高規範子の“狂気じみた正義”です。

瞳孔を大きく開いたまま虚空を見つめる演技で、不気味さを徹底的に表現。法律を唯一の価値基準に掲げ、間違いを絶対に許さない姿は、まさに恐怖そのものです。彼女の口癖「私、何か間違ったこと言ってる?」は、物語全体を象徴するフレーズとなっています。

高校時代、空き家で寒さをしのいでいたホームレスを見かけた範子は、役所が対応しないことに業を煮やし、自ら土地所有者に連絡。結果、追い出されたホームレスは凍死し、役所の担当者は懲戒解雇に――。

それだけではありません。喫煙していた生徒を温情で見逃した体育教師と警察官に対しても、範子は容赦しません。事実を隠蔽したと断じてマスコミに告発文を送り、結果的に両者は懲戒解雇に追い込まれます。単なる生徒の不始末では済ませない範子の行動は、まさに“正義のモンスター”…。

友人でさえ例外ではなく、由美子が子どもを突き飛ばした際には“虐待”と断罪し、児童相談所に通報します。

SNSでは、「正義があればすべて許されるのか?と考えさせられた」「あまりにも重すぎる」「身近にいたら絶対に関わりたくない」「このドラマを舐めてた…」と、範子が徹底して正義を貫く狂気的な姿に多くのコメントが寄せられました。

「これぞ深夜ドラマ」絶賛された濃密ストーリー

本作は、昼ドラとして親しまれていた枠が深夜に移って始まった“オトナの土ドラ”シリーズの一作です(現:土ドラ)。サスペンスでありながら、観る人の心に潜む価値観を映し出す“鏡のようなドラマ”として、正義とは何かを問いかけました。

SNSでは「山口紗弥加の目の演技が完全に狂ってる」「今までにありそうでなかった題材で、これぞ深夜ドラマ」「人が崩壊していく流れがリアル」といった声が相次ぎ、山口紗弥加さんの鬼気迫る演技に驚きと絶賛のコメントが寄せられています。

範子の信じる“純粋に法律に従う正義”が友人や周囲の人たちを追い詰めていく物語は、視聴者に「正しければそれでいいのか?」という疑問を突きつけました。

本作は、そんな胸の内がざわつく“じわじわ怖いヒューマンホラー”の名作です。


※記事は執筆時点の情報です



客「それからは行ってません」半年前、カツ丼屋の厨房で目撃した"信じられない光景"に絶句…
客「それからは行ってません」半年前、カツ丼屋の厨房で目撃した"信じられない光景"に絶句…