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「よく地上波で流してたな」「18年間トラウマ」演技派俳優の“ずば抜けた怪演”に戦慄…放送から22年、語り継がれる名作ドラマ

  • 2025.8.10

映画やドラマのなかには、観る人を恐怖の世界へ引き込む作品があります。今回は、そんな中から“じわじわ怖いヒューマンホラー作品”を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『あなたの隣に誰かいる』(フジテレビ系)をご紹介します。郊外の住宅街に引っ越した平凡な家族が体験する、説明のつかない怪奇現象と、迫りくる底知れぬ恐怖とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画の舞台挨拶に出席する夏川結衣(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『あなたの隣に誰かいる』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2003年10月7日~2003年12月9日
  • 出演:松本梓(夏川結衣 役)

都内の公団住宅で暮らす松本家は、夫の欧太郎(ユースケ・サンタマリア)、妻の梓(夏川結衣)、そして娘の鈴(山田夏海)の3人家族です。

欧太郎が経営する会社は資金繰りが厳しく、銀行からの融資も思うように受けられない状況が続いていました。そんな中、亡くなった欧太郎の父が残した郊外の一軒家を相続できる話が舞い込みます。喘息を患う鈴の体のためにも空気の良い場所で暮らしたいと考え、家族は引っ越しを決意。

ところが、新居での生活が始まった途端、説明のつかない奇妙な現象が次々と起こり、松本家は思いもよらない恐怖に巻き込まれることに――。

人気脚本家が手がけた“じわ怖サスペンス”

ドラマ『あなたの隣に誰かいる』の脚本を手がけたのは、人気脚本家の坂元裕二さんです。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『花束みたいな恋をした』『怪物』『ファーストキス 1ST KISS』など、数々の話題作を生み出してきた坂元さんですが、本作では異色のホラーサスペンスに挑んでいます。

主人公の主婦・松本梓を演じるのは、ドラマ『結婚できない男』や『着飾る恋には理由があって』などで知られる夏川結衣さん。夫の欧太郎役にはユースケ・サンタマリアさんが起用され、経営難にあえぐ会社を立て直そうと必死に奮闘する夫を熱演しました。

さらに、欧太郎の会社の経営コンサルタントとして現れる澤村数馬役には北村一輝さんが抜擢。何度も命を落としながらも虫となって蘇るという衝撃的な役柄で、視聴者に言い知れぬ恐怖を与えました。その他にも白石美帆さん、佐藤藍子さん、鷲尾真知子さんが出演。劇中の終盤に登場するいかりや長介さんは、血に濡れた短刀を手にする迫真の演技で強烈な印象を残しました。

SNSでも、「いかりや長介さんが良い味出してる」「最終話のいかりや長介さん、凄みがありすぎる」といった絶賛の声が多数寄せられています。

いかりや長介さんと並び、視聴者に強烈な印象を残したのが北村一輝さんです。SNSには「北村一輝が不気味で怖すぎる」「18年間トラウマ級のねっとり執着男」「ひたすらキモいけどカッコいいけどキモい」「あの妖艶な見た目がホラーと相性良すぎ」といった感想が投稿されています。

坂元裕二さんの独創的な脚本と実力派俳優たちの熱演が見事に結びつき、トラウマ級ホラーサスペンスが誕生しました。

20年経っても語り継がれる異色サスペンス

坂元裕二作品の中で特に高い人気を誇る『東京ラブストーリー』のような月9ブームの火付け役となったトレンディードラマや、社会問題に切り込んだヒューマンドラマとは打って変わって、ホラー要素が強い本作。郊外の住宅街に引っ越した平凡な家族が、説明のつかない怪奇現象に巻き込まれていく物語が、視聴者に強い印象を残しました。

SNSでも、「毎週まじトラウマだったけど面白かった」「先日、観直したけどやっぱり最高」といった声や、「地上波で放送出来てた時代に驚きを隠せない」「よく地上波で流してたな」「今じゃ放送できない描写が多い」との感想が多く寄せられています。

ただのホラーでは終わらない"じわじわ怖いヒューマンホラー作品"として、放送から20年以上経った今も視聴者の記憶に深く刻まれている名作です。


※記事は執筆時点の情報です