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「松嶋菜々子の真骨頂」25年前の伝説ドラマが“令和で話題沸騰”…朝ドラ『あんぱん』との“共通点”に「気のせいじゃなかった」

  • 2025.8.27

時代を超えて多くの人々に愛され、何度でも観返したくなる名作と呼ばれる作品の数々。作り手の情熱やこだわりが細部にまで宿り、色褪せない魅力を持つ作品は、私たちの人生を豊かにしてくれます。今回は、そんな“何度も観られる”名作5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2000年放送のドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“何度も観られる”名作・ドラマ『やまとなでしこ』

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松嶋菜々子(女優)(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2000年10月9日~12月18日

あらすじ

神野桜子(松嶋菜々子)は、誰もがうらやむ美貌と知性を兼ね備えたキャビンアテンダント。しかし、幼い頃に経験した極度の貧乏が原因で、桜子の価値観は“愛よりお金”が全てでした。そんな桜子は、より裕福な結婚相手を見つけるため、仕事が終わると合コンを繰り返す毎日を送っていました。

一方、中原欧介(堤真一)は、かつて数学者の道を志していたものの、今は実家の鮮魚店を営む35歳の独身。欧介は7年前に経験した大失恋から立ち直れず、すっかり恋愛に臆病になっていました。

ある日、欧介の友人である医者の佐久間為久(西村雅彦)が、桜子たちとの合コンを計画します。恋愛に消極的な欧介は参加を渋りますが、別の友人に強く促されて仕方なく顔を出すことに。しかし、その席で欧介は桜子の美しさに心を奪われ、一目で恋に落ちてしまいます―。

『やまとなでしこ』の見どころ※ネタバレあり

『やまとなでしこ』は今なお多くの人に愛されており、「何回観ても、この時代に観ても変わらず面白い」「こんないいドラマだったんだな…大人になるとわかる」など、色褪せない名作として語り継がれています。

テンポの良い会話劇と記憶に残るような名セリフの数々など、結末を知っていてもなお楽しめる作品です。加えて、1回目では気付かなかった登場人物たちの人間味や心情の機微、物語の奥深さなどを年月が経ってから再発見し、改めて作品を高く評価する方も多く見られました。

『やまとなでしこ』が再注目されている理由

2000年に放送され、社会現象を巻き起こしたドラマ『やまとなでしこ』。放送から約25年が経った今、本作が思わぬ形で再び脚光を浴びています。実は、「登美子さんに桜子を感じたのは気のせいじゃなかった」「やまとなでしこの桜子があんぱんに転生したのかってぐらい」「貧乏が嫌いなのは、やまとなでしこのオマージュかな」など、2025年度の連続テレビ小説『あんぱん』での松嶋菜々子さん演じる柳井登美子に桜子を重ねる視聴者が続出しているのです。

一見、時代も設定も異なる2作品ですが、なぜこれほどまでにキャラクターが似ていると話題なのでしょうか。視聴者の間では、「やまとなでしこの脚本もあんぱんの脚本も同じ人だった」など、両作品の脚本を手掛けているのが脚本家の中園ミホさんという同一人物だからなのではと言われています。中園さんならではの、強くしなやかで、それでいて不器用な愛すべき女性像が、25年の時を超えて松嶋さんの演技で復活しました。そのことに「松嶋菜々子の真骨頂」など、称賛の声が多く集まっています。

まだドラマ『やまとなでしこ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“玉の輿を狙うヒロインの痛快ラブコメディー”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です