「日本ドラマ史上最高傑作」放送から４０年以上を経て“復活を遂げた”NHKの伝説作…「過去最高レベル」“桁違いの快演”に称賛殺到

ドラマには、傑作が新たなキャストや脚本、解釈を加えて何度もリメイクされてきた作品が多数存在します。制作された年代ごとの違いを見比べ、それぞれの魅力を味わえるのも、リメイク作品ならではの楽しみ方です。今回は、そんな“複数回ドラマ化”された作品5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2度ドラマ化されたドラマ『阿修羅のごとく』（NHK総合テレビ、Netflix）をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“複数回ドラマ化”された作品・ドラマ『阿修羅のごとく』

• 第1作：ドラマ『阿修羅のごとく』（NHK総合テレビ）、1979年1月13日～1月27日、1980年1月19日～1980年2月9日（放送期間）
• 第2作：ドラマ『阿修羅のごとく』（Netflix）、2025年1月9日（配信日）

あらすじ

竹沢家に暮らす、長女・綱子、次女・巻子、三女・滝子、四女・咲子の性格も境遇も異なる四姉妹。ある日、彼女たちの老いた父親に愛人と隠し子がいることが発覚。さらに、その事実が新聞の投書欄に掲載され、投稿したのが姉妹の誰かだという疑惑まで持ち上がります。

母にだけは知られまいと実家に集結した四姉妹でしたが、彼女たち自身もまた恋愛や不倫、嫉妬といった欲望の渦中にいました。心の内に阿修羅を飼う姉妹たちによる、複雑で濃密な人間模様とは―。

ドラマ『阿修羅のごとく』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『阿修羅のごとく』は、NHK総合テレビとNetflixで2度ドラマ化されました。NHK版では加藤治子さん、八千草薫さん、いしだあゆみさん、風吹ジュンさんが、 Netflix版では宮沢りえさん、尾野真千子さん、蒼井優さん、広瀬すずさんがメインキャラクターとなる四姉妹を演じています。2003年11月8日には、森田芳光監督で映画化もされています。

NHK版は、「まったく色褪せない名作」「日本ドラマ史上最高傑作」「これからいくらリメイクしても、超えることはないだろうな」というコメントが寄せられるほど、放送から40年以上が経った現在でも視聴者から絶大な支持を得ています。 四姉妹の愛憎劇を描いた向田邦子さんの脚本の秀逸さと、役者陣の名演が相まって、多くの人々の心に深く刻まれる作品となりました。

一方で、現代にリメイクされたNetflix版もまた、「昭和54年を再現したディテールが凄い」「面白いし役者さんのレベルの高さにも驚いた」といった称賛が寄せられているように、独自の魅力で高い評価を獲得しています。当時の空気感まで忠実に再現した美術や衣装、小道具は驚愕の一言。さらに、NHK版に匹敵するほどの実力派俳優陣が織りなす新たな四姉妹の物語が、オリジナル版のファンだけでなく新しい視聴者層をも魅了しました。

「俳優陣の演技が最高峰」SNSで絶賛…物語に圧倒的な説得力を生んだ女優たちの“絆”

向田邦子さん脚本の不朽の名作を、映画『海街diary』や『万引き家族』などで知られる巨匠・是枝裕和監督がリメイクしたNetflix版ドラマ『阿修羅のごとく』。宮沢りえさん、尾野真千子さん、蒼井優さん、広瀬すずさんという豪華キャスト陣が物語の要である四姉妹を演じています。そのなかでも、長女を演じた宮沢さんは、本作を通じて生まれた4人の絆をNetflix Japanのインタビューで次のように語りました。

本当の妹かなと錯覚してしまうぐらい愛おしくて、それが4か月間どんどんどんどん愛おしさが深まっていって、妹たちというあれですけども、仲間に出会えたことは宝物だなと思います出典：Netflix Japan公式YouTubeチャンネル『「四姉妹」インタビュー | 阿修羅のごとく』（2025年1月15日配信）

役を超えた深い関係性が物語に深い説得力を与え、作品のクオリティをグッと引き上げた要因の一つとなっていることは間違いないでしょう。SNSでは「俳優（特に四姉妹）の演技が最高峰の演技で良いものを観た」「4姉妹それぞれが過去最高レベルの熱演」など、四姉妹の演技を絶賛するコメントが数多く寄せられていました。

まだドラマ『阿修羅のごとく』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“穏やかな日常の裏に潜む女たちの阿修羅の姿”をぜひ目撃してみてください！

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ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

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