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「日本で最も過激な映画」「格が違う」“類を見ない攻めた脚本”に視聴者騒然…「激アツ」45年ぶり“復活上映”が決定した衝撃作

  • 2025.8.15

いつでもどこでも好きな時に映画を楽しめる、サブスクリプションサービス。しかし、その手軽さの一方で、権利関係の複雑さや制作者の意向など、様々な理由からラインナップに載らない名作映画も数多く存在します。今回は、そんな“サブスク配信されない”名作映画5作品をセレクトしました。

本記事では第1弾として、1980年公開の映画『狂い咲きサンダーロード』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“サブスク配信されない”名作映画『狂い咲きサンダーロード』

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Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『狂い咲きサンダーロード』(東映セントラルフィルム/トランスフォーマー)
  • 公開日:1980年5月24日(日本初公開)、2016年12月10日、2025年8月22日

あらすじ

暴走族“魔墓呂死”の特攻隊長・仁(故・山田辰夫氏)。彼は、“市民に愛される暴走族”を目指すという平和的な方針を掲げたリーダーや、自分たちを利用しようとする大人たちに激しく反発します。純粋な走りを求め、実力行使で抗う仁でしたが、激しい抗争の末に右手と右足を切断され、バイクに乗れない体となってしまいました。

すべてを失い、どん底に堕ちてもなお、仁の反抗の炎は消えません。仁は金属のバトルスーツに身を包み、最後の決戦に挑むために幻の街“サンダーロード”へと向かうのでした――。

映画『狂い咲きサンダーロード』の見どころ※ネタバレあり

映画『狂い咲きサンダーロード』は、石井聰亙(現:石井岳龍)監督が1980年に大学の卒業制作として発表したインディペンデント映画です。理屈や常識をすべて吹き飛ばすほどの圧倒的な勢いこそが本作の最大の魅力となっています。社会や体制に中指を立て、破滅へとひた走る暴走族のリーダー・仁の姿は、まさにパンクロックの精神そのもの。

主演の山田辰夫さんが全身全霊で放つ、狂気と純粋さが入り混じった鬼気迫るカリスマ性は、一度観たら忘れられず何度も観たくなってしまうこと間違いなしです。SNSでは「今はコンプラ的に放送は出来ない」「超過激作品」「日本で最も過激な映画」「格が違う」という声があがるほど、攻めた内容になっていますが「何回観ても面白い!」「何度観たかわからない位観た」などのコメントが寄せられており、熱狂的なファンの多さを改めて感じさせられました。

公開45周年記念!2025年に復活上映が決定

映画『狂い咲きサンダーロード』は1980年に公開されて以降、根強いファンからの支持を受けてきました。作品を視聴する手段の少ない本作は、2016年に完全復活プロジェクトを開催。わずか12日間でクラウドファンディングは400万円を突破し、Blu-rayの発売や復活上映に向けての活動資金を確保しました。

そして、公開から45周年となった2025年8月22日に一部の映画館で復活上映が決定。伝説のインディーズ映画が大きなスクリーンで蘇るとあり、ファンからは「楽しみすぎる」「いま知った!やば!」など、興奮の声が寄せられました。

映画『狂い咲きサンダーロード』は、現在配信サイトでの配信はありませんが、2016年にBlu-rayが発売されています。機会があれば、“理屈を超えた魂の爆走とその結末”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です